身体を温める食べ物と言えば、まず「生姜(しょうが)」を思い浮かべる人は多いと思います。

スーパーでも手軽に手に入るしょうがは、生のまま細かく刻んで料理の薬味として、乾燥された生姜粉末は紅茶やスープに入れて風味を楽しんだりと、日々の生活に摂り入れることで健康や美容にも役立つことで知られています。

しかし、この万能野菜とも呼べるしょうがには、生と乾燥されたものでは全く違う効果を持つと言った秘密があり、特に冷え症の改善に関しては生のしょうがでは効果がほとんど無いどころか反対に体温を下げてしまうと言った驚きの事実が分かってきたのです。

そこで今日は、意外と知られていない粉末しょうがについて、生しょうがとの違いやその驚くべき効果について調べてみました。

冷え性には生姜粉末が良い理由

生姜と言えば薬味のイメージが強い食材ですが、実に7割以上の漢方薬に使用されているなど、生姜と健康の関係には深いものがあります

漢方の世界では、生の生姜は生姜(ショウキョウ)、一度蒸してから乾燥させたものを乾生(カンキョウ)と呼ばれており、同じしょうがでも生と乾燥では全く違った作用が働くことが分かっています。

そもそも、生の生姜にはジンゲロールと言う辛味成分が含まれており、この成分には手や足などの末しょうまで血管を広げてくれる作用があるため、指先やつま先までもポカポカと温めてくれる効果があります。

しかし、この作用は、身体の深部にある熱を末しょうに送り出してしまうため、深部体温はやや下がってしまう傾向にあることが分かっています。
また、生のしょうがは発熱や咳や喉痛などを緩和するのに適していますが、この効果は風邪の諸症状には大変良い効果をもたらす反面、汗を出して体温を下げると言った発汗・解熱作用により、持続して身体を温めたい場合には逆効果になる可能性があるのです。

一方、乾燥された生姜粉末はジンゲロールの一部がショウガオールと言う成分に変化することにより、しょうがの効能である「身体を芯から温める」作用がより一層引き出されることが分かっています。

中国の医学書では、カンキョウ(乾燥されたしょうが)は「中を温める」「寒冷腹痛を止める」などの薬効が記述されていますが、これはカンキョウに含まれるショウガオールが身体を温める力や温かさを持続する大熱性効果が強いことで、慢性的の冷え性の改善にはより効果的であることが理由であると言われています。

このように、乾燥されたしょうがに含まれるショウガオールには、胃腸の働きを活発にし血行を良くして身体を温めたり、脂肪や糖の代謝を促進してくれる働きによって、深部の熱を作り出す作用が期待できると言う訳です。

女性に嬉しい粉末しょうが効果

免疫力を高めて生活習慣病を予防する効果

粉末しょうがには、免疫細胞である白血球を増やして免疫力を高める効果や、血液をサラサラにさせて循環機能をアップさせる効果があり、これらは体内に入った異物を外に出す力となって身体を守ってくれる働きが期待できます。

偏った食生活や喫煙習慣、ストレスや運動不足が生活習慣病を引き起こす原因と言われており、これらの習慣は知らず知らずの内に身体に負担をかけ、過剰に活性酸素を発生させることで、身体のバランスを崩していきます。

こういった状況が積み重なると、動脈硬化や糖尿病、高血圧などの生活習慣病を招く結果になるのですが、粉末しょうがには活性酸素を取り除く効果があると言われています。

アンチエイジング効果

粉末しょうがには、血管を拡張して血流を良くする働きがあります。

血液の流れが良くなることは、内臓の代謝アップにも繋がるため、病気を予防したり老化を防止する作用が期待できます。

また、粉末しょうがは、シミやそばかすを防ぎデトックス効果による便秘の解消といったアンチエイジング作用にも大きな役割を果たすため、美肌を目指す際にも最適です。

ダイエット効果

粉末しょうがに多く含まれるショウガオールは、アドレナリンを分泌して、体内の脂肪を分解させる働きがあります。

また、この成分は血行が促進され体内の代謝や循環機能が高まるため、余分な水分も身体の外へ排出されていくメリットもあります。

体内の余分な水分が減ることはむくみの軽減にも繋がり、太りにくい体質へと変化するため、見た目的にも美しいボディラインが手にはいります。

粉末しょうがを摂取後は、3時間以内にウォーキングやヨガなどの有酸素運動を行い、脂肪の燃焼がスムーズに促されるよう心がけていくことが大切です。

自律神経のバランスを整える効果

うつなど、自律神経が乱れる精神の不調は、漢方では「冷え」が原因であると言われています。

これには、うつを発症する時期が冬に多いことや、うつの人は体温の低い午前中に症状が重いことも理由の一つとされています。

しょうがは昔から気付け薬として用いられているように、血流の乱れを良くして自律神経のを整える作用もあります。

粉末しょうがのススメ

粉末しょうがは、包丁で千切りにして細かくしたものをそのまま料理で使うこともできますが、ミキサーなどで粉末しょうがにすることで活用の場は更に広まっていきます。

風邪の時には紅茶にハチミツや粉末しょうがを入れて飲んだり、ハーブティーにも良く合うことでも知られています。

また、肉野菜炒めや炒飯、煮魚やカレーなどにスパイスとして活用したり、冷や奴やみそ汁、お茶漬けや雑炊にも最適です。

ただし、摂りすぎると顔がほてったり胸やけなどの症状が出る場合もあるため、1日の摂取量は3g程度にしておきましょう。

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粉末しょうがの作り方

    ①生の生姜を良く洗い、皮をむいた後1ミリ程度にスライスします。
    ②ザルか干し網で重ならないように一枚ずつ並べて、室内で1週間程度乾燥させます。(カラッとした天気の場合は天日干しで2日程度)
    ③乾燥して干からびた状態のしょうがを、パウダー状の粉末になるまでミキサーにかけます。(ミキサーが無い場合はすり鉢でもOK)
    ④できあがった粉末しょうがを密封性の高い容器に入れ、常温保存します。