不妊で悩んでいる人の、実に3割が「2人目不妊」と言われています。

「1人目はすぐに授かったのだから、夫婦の身体に問題はないはずなのに…」

「なぜ子供がいるのに、不妊治療をしなければならないの?」と、悩みを抱えるママも決して少なくはありません。

今日は、そんな2人目不妊になる理由や原因について、その謎に迫っていきたいと思います。

2人目不妊とは

2人目不妊とは、1人目を自然に妊娠出産しているにも関わらず、2人目が妊娠できない状態のことを指します。本来、1人目を授かっている健康な夫婦であれば、2人目を妊娠することは決して難しくはないと言われています。

しかし、1人目の断乳後、避妊をしない性交渉を1年以上続けても妊娠に恵まれない場合は、「2人目不妊」であると考えるのが一般的な見解になっています。

2人目不妊の夫婦の傾向としては、不妊検査で特に異常が見られないことや、一般的な不妊治療を行っても妊娠に至らなかったと言ったケースが多いようです。

また、1人目は比較的早い段階で妊娠に至っていたり、出産時に700ml以上の出血が見られた、胎盤はく離に20分以上かかった、産後母親が感染症になったり発熱があったなど、いくつかの要因が影響していることも分かっています。

2人目不妊になる理由

2人目不妊になる理由として、最も大きな要因を占めているのは「加齢」です。

最近は晩婚化・晩産化の影響もあり、2人目が高齢出産の年齢に達している夫婦も多く見られます。女性は年を重ねることで、卵子の老化と言った生殖機能の衰えに加え、子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人病にもかかりやすくなります。

これらは、女性ホルモンの分泌が大きく関わっていますが、他にも過度なストレスや偏った食生活、運動不足や生活習慣の乱れなど、さまざまな要因が関係していると言われています。

こうした環境は、適切な治療や生活習慣を改善することで、その後の生活に支障が出ないようにすることは期待できますが、このことが子宮や卵巣に何らかの影響を及ぼし、不妊のきっかけになってしまう可能性も決してゼロでは無いのです。

また、女性だけでなく男性にも、精子の劣化と言った加齢による生殖機能の衰えが現れてくることが分かっています。そこに、仕事や家庭のストレスや2人目不妊へのプレッシャーも重なって、結果なかなか妊娠に至らないと言ったケースもあるようです。

2人目不妊になる原因

卵子の低下

女性は30代半ばを過ぎると、卵子の質は低下の一途を辿り、40代に入る頃にはそのスピードが速まっていきます。

こういった卵子の劣化はスムーズな妊娠の妨げになるばかりか、子宮内膜の老化や内膜の血流悪化にもつながるリスクにも関係しています。

そうなると、仮に卵子が受精に成功していたとしても、子宮内膜に着床できずに妊娠できなかった…と言うことも考えられるのです。

卵管の詰まり

1回目の出産の際に感染症になったり、産後クラミジアなどの性感染症に罹患してしまった場合、卵管が詰まる可能性があります。
卵管は、卵子が卵巣から子宮へ行く際の通り道であり、その他にも排卵した卵子を捕まえて卵管内へ取り入れる機能を持っています。
こうした機能は、感染症による卵管炎や加齢による子宮内膜症などが原因で卵管が詰まり、正常に働かなくなります。
これは、2人目不妊の原因の中でも、いわゆる原因がはっきりとしない機能性不妊症の1つとも考えられています。

子宮内膜症などの婦人病の再発

1人目の時に子宮内膜症だった人は、月経が止まっている妊娠中は症状が良くなりますが、やがて月経が再開されるとまた罹患しやすい傾向になるようです。

また、排卵が起こりにくいとされる卵巣機能不全だった人も、1人目出産後に再発するケースが多く見られます。

産後の月経変化

1人目の出産後、月経不順が改善した人もいれば、反対に不規則になってしまう人もいます。
月経が不規則になると、うまく排卵されていなかったり、排卵していても性行為のタイミングがずれてしまったりと、妊娠する機会を減らしてしまいます。

精子の質の低下

男性には、女性のように月経周期などで生殖機能の変化をハッキリと知ることができません。

しかし個人差はあるものの、男性も35歳を超えたあたりから、加齢による精子数の減少や運動量の低下が起こることが分かっています。

また、加齢だけでなく、仕事や私生活などの精神的ストレスも、精子の質に影響を及ぼしています。

性交渉の低下

1人目を出産後におきる性行為の減少など、夫婦の生活環境の変化にも要因があります。男女の産み分けやタイミング法を重視するあまり、性交する回数よりも日にちにピンポイントを合わせることばかりを集中していませんか。

2人目不妊には、こうした社会的不妊も関係しているのかもしれません。

ストレス

ストレスによるホルモンバランスの乱れは、男女ともに生殖器官に悪影響を与えることが分かっています。女性ホルモンのバランスが崩れると、正常な月経が起こらないため、排卵や着床や受精がうまくいかなくなります。男性もストレスにより、精子の濃度や運動率が下がると言った精子の劣化が現れてきます。

また、精子の生産に関わるテストステロンと言うホルモンは、精神的ストレスにより分泌が減少することも分かっています。

肥満

肥満は、男女ともに妊娠に悪影響を与えます。女性の身体は、卵子を成熟させるホルモンを脳から信号を出して分泌していますが、肥満になるとホルモンの分泌量が減り、排卵障害が生じてきます。

また、肥満になることで、正常な排卵ができなくなると言った、多嚢胞性卵巣症候群を引き起こす可能性も出てきます。
また、BMIが高い男性ほど精子量が少ないといったデータがあるように、男性の肥満にも不妊は関係していることが分かっています。

これは、余分な脂肪が精巣に熱を与えてしまうことが原因であり、熱い精巣の中では良質な精子が作れないといった理由があります。

2人目不妊の治療法

2人目不妊は加齢による原因が多いこともあり、治療法としては一般的にホルモン補充療法を行うことが多いと言われています。
また、子宮や卵管などの生殖器官に問題のある場合は、外科的な治療を施していきます。

不妊検査は、1人目を希望する人と同じ内容が多いですが、産後間もない人で卵巣機能不全が原因だと分かっている場合は、卵管造影検査などの検査は省略する場合が多いです。

1回目の妊娠から3,4年の月日が経過している人は、加齢によりホルモンバランスの乱れを引き起こしている可能性も視野に入れて、卵管造影検査に加えてホルモンバランスを見る検査も行っていきます。