世の中には不妊で悩んでいる人も多くいると思います。なかなか妊娠できない原因は人それぞれいろいろな原因があります。中には多嚢胞性卵巣症候群と診断された方もいるのではないでしょうか。

多嚢胞性卵巣症候群とは、卵巣内に多数の卵胞がたまる疾患です。卵巣の中にできた卵胞の発育が遅く、ある程度の大きさになっても排卵されにくく卵巣内にたまってしまっている状態のことをいいます。

月経異常や無排卵月経などの、不妊の原因になってしまうものであり、特に20代~40代の女性に多い疾患です。これは不妊の原因として多くの夫婦を悩まされている症状の一つですが、決して悲観する必要はありません。

多嚢胞性卵巣症候群との診断を受けたとしても、妊娠ができる可能性はあるのです。とあるデータによると、多嚢胞性卵巣症候群の診断を受けた人の63パーセントの方は自然分娩に成功しています。この場合の自然分娩とは、タイミング法などを利用した場合の妊娠のことです。もちろんタイミング法以外にもさまざまな方法を試していけばさらに確率は上がっていくことになります。

多嚢胞性卵巣症候群の症状

自覚症状として挙げらえるのは、月経が不順になったり、無月経、無排卵月経です。今までと明らかに変わってきたと感じたら、それはサインかもしれません。また、月経が多くなったり、布施出血が起こるような場合も要注意です。この他、ニキビができたり、男性的なな低音の声が出るようになることもあります。

何故、多嚢胞性卵巣症候群になるのか

実は、この多嚢胞性卵巣症候群の原因ははっきりとしていませんが、「内分泌異常」及び「糖代謝の異常」が原因ではないか。といわれています。

この2つの原因によって、ホルモン分泌バランスが乱れて排卵が起きにくくなってしまう、または、インスリンが増えることで男性ホルモンが増加し、月経不順を起こすことが考えられているのです。

治すことはできるのか

残念ながら、治療法としてはまだ確立できていませんが、対処法はあります。

排卵を促すために行われるのが、排卵誘発剤クロミフェンの使用します。強い効果を表す薬ではないため、副作用が少ないメリットがある反面、効果を発揮するまでに時間を要するデメリットもあります。

この投薬による治療を行っても改善されない場合には、次の対処法として注射療法で効果を見ていくことになります。しかし、この治療法は効果が期待できる分、卵巣が腫れるなどの症状が起きる、卵巣過剰刺激症候群になる危険性もはらんでいます。

その他、手術をして排卵を促す方法や、ホルモン療法、低用量ピルなどのホルモン剤を使う療法など、個人個人に合わせた治療法を行っていきます。

日常生活の中での注意点

多嚢胞性卵巣症候群を治療していくには体のホルモンバランスを整えていく必要があります。ではホルモンバランスを整えるにはどうしたらいいか。結局は「血流をよくすること」がなによりも大切なことなのです。血流の改善はホルモンの分泌にかかわる卵巣や視床下部にも効果的に作用していきます。血流を良くするには「規則正しい生活」「睡眠」「バランスの取れた食事」です。健康に過ごすための当たり前のことを守るだけで、さまざまな問題は解消していきます。

  • デトックスに効果のある食事をとることで、症状の改善が期待できます。
  • 主食は玄米が一番いいのですが、雑穀米や七分つき米でも大丈夫です。
  • 根菜、海藻類、豆類、イモ類、などを積極的に摂取するようにしましょう。
  • 肉や魚をバランスよく摂取するようにしましょう。
  • 大豆食品を積極的にとるようにしましょう。
  • 水分摂取は控えめに。

上記までの内容を見ると、血流を整えたり、排泄機能を高めたりするには、水分を積極的に摂取するのが効果的のように思われます。しかし、この病気にかかった人は水分代謝がよくないため、水分摂取による血液を綺麗にすう方法は不向きだと言われているのです。血流をよくしようと水分を積極的にとってしまうと、むくみの原因などになってしまうかもしれません。

予防のために

嚢胞性卵巣症候群の予防のためにはこれをすれば大丈夫という予防法はまだありません。しかし糖代謝と関連が深いのではないかと考えられているため、甘い物を控えたり、肥満にならないよう定期的に運動するなど健康的な生活習慣を送ることが大切です。スナック菓子や、甘いもの、添加物が多く含まれているような食品は避けましょう。

冷たいものもあまり食べない方がいいようです。栄養バランスをしっかりと考えられた食事を三食適度に摂取し、適度な運動を適時行なうように心がけ、睡眠をしっかり取り、清潔な毎日を送ることができれば予防できるはずです。これらは嚢胞性卵巣症候群の予防に限った話ではなく、万病にかかわる話だということができます。

まずは早く見つけることが大切です

多嚢胞性卵巣症候群を発症したとしても、漢方薬などの対症療法や生活習慣の改善などで排卵をコントロールすることができます。しかし症状を放置しておくと、いずれ治療するタイミングが来たときに、治療に相当な時間がかかってしまうことがあります。「別に子供は今欲しくないから関係ないな」なんてことを考えていると、いざそのタイミングが来た時に困ってしまうことになるのです。早期に発見できたのであれば、早期に治療していかなくてはなりません。

また、発症したからといって、妊活をやめてしまうのは大きな間違いです。対症療法や生活習慣の見直しで十分に改善させることができるものです。

医師と相談し、パートナーと話し合いながら妊活を続けていきましょう。努力を続ければ続けるだけ妊娠する確率を上げることができます。医師と相談しながら、運動や栄養バランスの見直し、そして漢方薬などで妊活を続けていくことをおすすめします。