「ずっと頑張っているけどなかなか子供ができない」、とか「自分はもしかしたら不妊症なのではないか」などと悩んでいる人は年々増えてきています。最近では7組のカップルの内1組のカップルは不妊で悩んでいるそうです。いろいろな方法をためしてはみるけれど、なかなか効果がでない・・・。そうこうしている内に何年も経ってしまった・・・。という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

対策を考えるならば行動は早いにこしたことはありません。不妊治療は決して恥ずかしいことではありません。そして不妊治療の中でも多くの人々の希望となったのが、人工授精です。

「さすがにそれは・・・」なんて思う方もいるかもしれませんが、とんでもない。最近ではごく一般的な方法なのです。でも気になるのは金額ですよね。人工授精と聞くと、すごく高価な治療イメージがあります。「金額もさぞかし高いだろうな・・」なんて想像してしまいますが、相場は大体一回につき10,000円から30,000円ほどです。一般的な金額は大体15,000円ほどになっています。

それまで行ってきた妊活を思えば、想像していたほど高額ではないように思いますが、回数を重ねるとやはり負担になってくるものです。人工授精は自由診療扱いとなるため、保険が適用されません。費用については病院によっても異なるのでインターネットを使ったり、直接電話をしたりして事前にしっかりと確認しておくことをおすすめします。ただし、人工授精以外の飲み薬や注射代には保険が適用されます。ですので、病院に行く際はちゃんと保険証を持って行かなくてはなりません。

回数を重ねれば当然金額も上がってくる

「回数を重ねると、約15,000円の金額が段々と負担になってくる」と前述しました。人工授精は一回で成功するとは限りません。成功に向けて何度も繰り返し行っていかなくてはならない方法なのです。では具体的にはどのような方法なのでしょうか?人工授精のやりかたは状況に応じさまざまですが、オーソドックスなのは、精子を細いチューブを使って女性の子宮内へ注入する方法です。直接注入するからといって簡単に着床できるわけではなく、タイミングなども入念に計算しながら行います。

  1. 排卵日を計算(生理から一週間以内)

    人口受精の成功率を上げるために、生理がきたタイミングで次の排卵日に向けて準備を開始していきます。女性の体調を見ながら排卵誘発剤を使用するか、自然排卵にするかを判断し、どのタイミングで行うかを判断します。

  2. 排卵前の検査(生理10日から12日)

    超音波を使用した検査や、エストロゲン(女性ホルモン)を測定することで、次の排卵日を正確に予測することができます。そうして人工授精を行う日を決定します。

  3. 排卵日(生理12日から排卵日当日)

    人工授精をするのは排卵が行われた時から24時間以内が最適です。そのためにも定期的に通院しながら排卵しているかの確認を行います。男性側は採取した精子を病院に渡します。精子は自宅か病院でマスターベーションを行い、指定された容器の中に精液を入れて提出することになります。精液の中に含まれている雑菌により卵管炎が起こらないよう、精子は洗浄されます。そして排卵が確認された時点で、前述のように精子をチューブを利用して子宮の中に注入するのです。

  4. 妊娠できたかどうかを確認します

    人工授精を実施してから14日後には妊娠しているかどうかのチェックを行います。妊娠検査薬にて判定したり、月経の有無を確認したりすることによりその判定を行います。着床していない場合には再び人工授精のプロセスを繰り返していくことになります。

以上の1から4までのプロセスを妊娠するまで繰り返していくのです。そして、そのたびに費用は当然かかります。人工授精にチャレンジした9割の方が、5回目くらいまでで妊娠できた、というデータがあります。ですので、成功までにだいたい10万円から15万円ほどの金額がかかる、と考えておけばいいでしょう。もちろん人によってはそれ以上かかる可能性もありますが。

それでも妊娠できれば・・・

長期間妊活を頑張ってきて、最後の砦が人工授精だったカップルも多いはずです。人工授精に踏み切るにはさまざまな葛藤があったと思います。知識不足からの不安感、金銭的な問題・・・。でも思い切って踏み切ることで、念願のわが子をその手に抱けるとしたら、アタックしてみる価値は十分にあるはずです。妊娠できる確率は年齢を重ねれば重ねるほど低くなっていきます。じっくり話し合う時間は必要ですが、時間も限られています。「人工授精」という方法を端から除外して考えるのは間違いです。金額も決して手が出せないような高額なものではありません。

前述のように、人工授精は今では多くの人々が行い、そしてそこで確かな実績を上げている妊活の一つの方法なのです。一般的な妊活方法の一つとして、多くの人々を救ってきている治療方法であります。今まで一度もその方法を考えてみたことがなかった人、もしくは医師に相談すらしたことがなかった人は是非、手段の一つとして検討してみてください。おそらく今後もっと一般的な治療法として浸透していくはずです。まずは調べてみる、聞いてみる、といった第一歩から踏み出してみましょう。