「結婚したら、すぐに赤ちゃんができるものだと思ってた…」

そう一人で考えて、落ち込んでいる人はきっと多いことでしょう。根拠もないまま「私が原因なのかもしれない」と、自分を責めてはいませんか。ですが、不妊で悩んでいる人はあなただけではありません。あれこれと悩む前に、まずは不妊のことを良く知って、妊娠に一歩前進するためのステップアップをはかっていきましょう。

不妊症とは

現在日本では、6組に1組が不妊症で悩んでいると言われています。そもそも不妊の定義とは、健康である男女が定期的に避妊をせずに性行為をした上で、「2年経っても妊娠に至らない」状態を指していました。

しかし、晩婚化の影響や不妊の早期治療が求められるようになった今、その定義は短縮され「1年以上」を目安にする案が出ています。

こうした中、日本では約50万人のカップルが不妊治療を受けていると推測されており、その数は年々増えていくのではとの声も上がっています。

不妊と年齢の関係

通常、健康なカップルが妊活した場合、1年で8割、2年で9割が妊娠すると言われていますが、これには女性の年齢により結果に大きく差が開くことをご存知でしょうか。

女性が一番妊娠しやすい時期に性行為をした場合、19歳から26歳の女性が3割妊娠するのに対し、35歳から39歳までの女性はその半分の確率だと言われています。
また、20代では1年から2年置きに赤ちゃんを産んでいた女性が、30代に入ると3,4年に1回の確率で妊娠するといったデータも出ています。

最近では卵子や精子の老化の不安がニュースなどでも報道されていますが、これにもカップルの年齢が上がるにつれて妊娠しづらくなる点が大変クローズアップされています。

こういったことから、高齢妊娠を希望する場合、時間を有効的に使うことが最優先となってきます。
排卵日を意識したタイミング法を行いながら、チャレンジする期間については、30代後半で3か月から半年程度、40代はそれよりも早い期間が望ましいところです。

早い段階でチャレンジ期間を一時中断し不妊検査することで、この先行う不妊治療において心や身体、そして時間にもゆとりができます。

基礎体温で不妊を予測する

赤ちゃんが欲しいと思った時、まずすることと言えば基礎体温をつけることではないでしょうか。
自分の基礎体温が分かれば、月経周期から排卵日を特定することでき、体温の変化を見ればきちんと排卵しているかどうかが分かります。
不妊の兆しは、自覚症状が無いことも多く、毎月の生理だけでは判断が難しいと言われています。
まずは基礎体温を測り、グラフにすることで自分の身体が正常に機能しているか確認してみましょう。

無排卵のケースとしては、低温期と高温期の温度差が0.3度以下であったり、高低差がハッキリと2層に分かれていないことが挙げられます。
これには、毎月生理が来ていたとしても排卵が無い状態の無排卵月経の可能性があります。
また、高温期が9日以内の場合は、黄体ホルモンの分泌異常などが起きており、卵巣の働きが低下している可能性もあるので注意が必要です。

月経周期や既往歴で不妊を予測する

女性側の不妊の可能性がある症状として、まずは月経の周期に異常がある場合が挙げられます。
月経の間隔が長かったり(目安として39日以上)短かったり(24日以内)、またはほとんど来ない(90日以上)人は、排卵自体がされていない可能性があります。
また、月経時の出血量が極端に多かったり、長期間出血が続く場合(8日以上)は、子宮筋腫や子宮の内腔が変形していることがあり、逆に出血量がほんの少ししか無かったり短い期間(2日以内)で終わる場合にも、排卵がされていないケースが疑われます。
更には、昔と比べると月経痛が酷くなったり、月経時にいつも下痢が起こったり、性交痛が増している場合は、子宮内膜症の症状が考えられます。
子宮内膜症で不妊症になる訳ではありませんが、妊娠する確率は健康な女性の10分の1程度まで落ちることが分かっています。

そして、クラミジアや淋病などの性感染症や、骨盤腹膜炎に罹患したことがある女性は、卵管が原因の不妊リスクを上昇させると言われています。
以前に腹膜炎や腸閉そくを起こしていたり、子宮筋腫や子宮内膜症と診断されている場合も注意が必要です。
特に子宮内膜症によるチョコレートのう腫があると、実年齢より速いスピードで卵子の劣化が進むといったリスクが伴います。

男性側の不妊の可能性がある症状もいくつか存在しています。
まずは、男性側が高齢(35歳以上)の場合、加齢により精子の劣化が進みますので、それは不妊にも影響していきます。
高齢男性の精子は、若い男性の精子に比べて、運動率が悪かったり精子の量が少ないことも分かっています。
妊娠は可能であっても、受精に大幅な時間を要したり、受精卵の細胞分裂の回数がかなり増えると言ったリスクも懸念されています。

また、小児期に、ヘルニアや停留睾丸や小児がんを患ったことがあったり、おたふく風邪の罹患後に高熱が続いた経験をしている男性も、不妊の可能性が挙げられます。
成人期では、糖尿病やストレス(ED)からくる、勃起障害や射精障害なども不妊の理由の一つとなっています。
上記のような既往歴や症状がある場合は、早急に婦人科や泌尿器科で検査を受けることが大切です。

体質改善で不妊体質からサヨナラ

不妊症の原因は、冷え性や肥満、痩せすぎなどを見直すことで、体質を改善させることができます。
体質改善で、ホルモンバランスを整え、妊娠の確率をアップさせていきましょう。
まず、女性の天敵である冷え性についてですが、身体の冷えによって子宮や卵巣の温度までも低下してしまうと、月経痛や月経不順、子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣脳腫などのリスクが高くなる恐れがあります。

女性の冷え性を起こす原因としては、主に喫煙や大量の飲酒に運動不足などが挙げられます。
また、太り過ぎや痩せすぎは、女性ホルモンの分泌のバランスを悪化させます。
妊娠を希望している場合は、体重をBMI標準値にしていきましょう。
妊娠の基盤となる月経周期や体調を整えるためには、日頃から栄養のバランスのとれた食事を摂り、適度な運動で子宮を温め、十分な睡眠とストレスを溜めない生活を送ることが最も大切なのです。

最後に

不妊には、様々な理由や背景があります。まずは、自分の身体を良く知り、原因を突き止めることで、妊娠しづらい身体から妊娠しやすい身体へシフトチェンジしていきましょう。