思春期を過ぎた女性なら、「卵子」と言う言葉を聞いたことがあると思います。そして、赤ちゃんを希望している女性なら、自分の「卵子」について考えてみたことがあると思います。

卵子とは、女性にとって大事な存在であり、妊娠だけでなく美と健康を保つ上でも必要不可欠であると言われています。

そこで今日は、卵子について仕組みや働き、寿命について詳しく調べてみました。

生まれた時から卵子の数は決まっている

女性は、胎児の時点で卵子の原始卵胞を約700万個持っており、出産時には200万個ほどに減少された卵胞を卵巣に備えて生まれてきます。

卵胞は生後あらためて育成されることはないため、月経の始まる思春期から25歳くらいの間にその数は20万から30万個まで減少し、その後も閉経を迎える年まで1日に30個から40個減少して行くことが分かっています。

このように、成長と共に日々育成される精子とは違い、卵胞は一生分の数が生まれた時に既に決まっており、その数は年を重ねるごとに減り続けていきます。

そして、卵子は月に1度1つだけ排卵されるため、1人の女性が一生の内に排卵できる卵子の数は300個から400個程度であり、これは全体から見て1パーセントにも満たない数字であることが分かっています。

卵子の寿命

卵子の寿命は、排卵後24時間だと言われています。

そのため、一昔までは妊娠する可能性が高い期間も排卵後1日程度はあると認識されてきましたが、現在では卵子の寿命がたとえ24時間あっても、実際に受精能力があるのは排卵後6時間から8時間程度であることが分かってきました。

これに対して精子の寿命は、男の子を作るX精子は2日か3日程度あり、女の子を作るY精子は1日しかありません。

こうした数字から見ても、精子と卵子が出会い受精するためには、排卵日を正確に見極めることが妊娠する上でいかに大切かが分かってきます。

卵子の寿命を計算して妊活しよう

卵子と精子の寿命を考慮すると、女性が一番妊娠しやすい時期は、排卵日の前日であることが分かっています。

次に、排卵日2日前と排卵日当日が挙げられますが、精子は卵子に出会うまでに90分程度時間を要することや、射精後すぐの精子は受精しにくい仕組みになっていること、排卵後24時間以上経った卵子は流産の可能性が高まる点も考慮すると、排卵日当日に子作りを目的とした性交渉をする場合はそのタイミングに注意が必要となってきます。

妊娠率が高くなる具体的な方法としては、排卵日の2日前に1度、その後は1日おきに2回の性交渉を行うと良いでしょう。

このスケジュールであれば、どのタイミングで排卵しても、卵子の短い寿命までに受精のチャンスを得ることができます。

また、卵子は排卵後すぐの新鮮であればあるほど妊娠する確率は高いため、成功率をあげるためには卵子が卵管膨大部にたどりついた時点で精子が待ち構えている状態がベストです。

日頃から基礎体温グラフを付けたり、市販の排卵チェッカーや婦人科での超音波検査などで、排卵日の特定を確実なものにしておくことをおすすめします。

妊娠と卵子の質には深い関係がある

近年の晩婚化や晩産化の影響もあり、卵子の老化や劣化が不妊に深く関係するようになってきました。

20代の若い女性の卵子がきれいな円形をしているのに対し、30代半ばの女性の卵子は楕円形などのいびつな形のものが増えていきます。

形が均等に整っていない卵子は、受精がしづらいだけでなく、細胞分裂や着床にも悪影響を及ぼすことが分かっています。
さらには、染色体異常を持った卵子が多くなったり、受精卵や胚にならなくなってしまうケースも出てきます。

また、不規則な生活習慣や偏った食生活、喫煙に過度なストレスも卵子の老化や劣化を引き起こす原因と言われており、さらには子宮や卵巣などの生殖器官の疾患や、体の冷えも妊娠の妨げになっています。

前述の通り、生まれた時から数が決まっている卵子は新たに作ることはできないため、いかに今ある卵子を良質な状態に保ち、なおかつ健やかな生活を送ることが妊活の基本と言えそうです。

卵子の質を上げて、寿命を延ばすには

卵子の寿命は24時間ですが、卵子の質を上げることによって受精能力が高い時間を増やすことは可能です。

と言うのも、卵子の寿命には個人差があり、劣化や老化が進んでいない卵子は当然のことながら寿命が長いと言われています。
反対に、老化卵と言われる卵子は寿命が短い上に元気もなく、それだけ妊娠率も低くなることが分かっています。

卵子は新しく作ったり再生することはできない特殊な細胞ということもあり、今ある卵子をいかに健康で質の良いもので維持するかが妊娠への成功のカギとも言えるのです。

卵子は老化すると、卵子の中にあるミトコンドリアが壊れていきます。

ミトコンドリアは人間のありとあらゆる細胞に含まれており、卵子が活動するエネルギーを作る働きも担っているため、これが不足することで卵子の減数分裂や受精、胚発育までも妨げられることが分かっています。

このことから、卵子の質向上には、規則正しい健やかな生活や食事を心がけると共に、身体の中のミトコンドリアを活性化させることも重要であることが言えそうです。

ミトコンドリアを増やす方法としては、少しきつめの有酸素運動や時間をかけて咀嚼する、日頃から背筋を伸ばして片足立ちを行うことも多いに効果が期待できます。

また、ミトコンドリアを活性化させる作用のあるサプリメントを利用することも大変おすすめです。

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