生理不順だと、妊娠できないのでは?と不安になってしまう方も多いのではないでしょうか。けれど「生理不順=妊娠できない」という考え方は思い込み。これは気休めではなく、生理が来ないということは、自分の身体がまだ赤ちゃんを迎え入れるときではないよ、ということを知らせてくれている状態なのです。

女性の身体はちゃんとお母さんになるための機能を備えています。どうか自信を失なわず、赤ちゃんをお迎えしやすい身体づくりを実践してみませんか?

思い込みをなくすことから始めよう

月経は心と身体の健康をあらわすもので、ストレスのバロメーターとも呼ばれるほどです。現代社会ではただでさえストレスはつきもの。妊娠するにはこうでなくちゃ、という思い込みをなくすことで少しでも心を軽くしましょう。

月経の本来の働きを考えてみてください。月経は、赤ちゃんを育てるためにふかふかになった子宮内膜のベッドを、こまめに排出して取り換える、いわばベッドメイキングのような働きをしています。大事なのは子宮内膜の汚れの排出が必要なだけきちんと行われていることで、残りの組織は身体が吸収・分解していることもあります。そう考えると月経の周期が必ず毎月一定ペースである必要はないのです。

一般的といわれている生理周期の25~38日からずれたとしても、ひどくナーバスになることはありません。人によって体格、骨格、生活スタイルが違うように、生理周期だけでなく月経の期間が長かったり、短かったりするのは当たり前のことなのです。

また、年に数回しか月経がこなくても妊娠して、2人目、3人目と赤ちゃんを産んでいる方もいます。その逆で月経がきちんと定期的にきていても、いつまでも妊娠できないという方もいるのです。生理不順が必ずしも不妊の原因になるわけではないことを物語っていますね。

今まで常識としてとらえていた「こうでなければいけない」という考えが自分の気持ちを重くさせているなら、もったいないことではないでしょうか。

自分の身体の状態を知って心と身体を整えよう

妊娠に対する不安解消のために、まずは自分の身体の状態ときちんと向き合うことが大切です。

基礎体温は生理不順改善にとても大事

生理不順の場合、基礎体温を測ってもグラフが安定しないことが多いので本当に意味があるの?と思いがち。けれど生理不順の方にこそ、つけてもらいたいのです。ポイントをつかむと排卵日が分かりやすくなったり、ホルモンの状態が分かるようになります。婦人科に相談するときにも、先生との問診の際に大変役立ちます。

基礎体温を正確に測るためのポイント

・毎朝同じ時間に測る
・枕元に体温計を置き、起き上がる前にベッドの中で測る
・基礎体温計を使って口の中(舌の下)で測る
・睡眠時間は4時間以上とる
・体調や気分、環境の違いなどもメモする

十分な睡眠によって身体がリセットされた状態で測る体温が、基礎体温です。自分の生理の傾向を知るために、まずは3カ月続けてみましょう。

グラフから心と身体の健康を読み取ろう

低体温と高体温の時期がはっきり分かれていると、子宮が健康な状態といえます。
生理の時期からはじまる低温期は子宮をリセットしている期間、高温期に入ると子宮内膜を分厚くして赤ちゃんのためのベッドメイキングが始まります。その真ん中にあたるのが「排卵日」、低温の状態からさらに体温がガクっと下がります。

グラフを見て、低温期と高温期の2層に別れず、線がジグザグになっているときはホルモンの働きが弱っていると考えられます。ストレスや疲れなどで脳がホルモンをコントロールする指令を送りにくくなっているため、生理が大幅に遅れたり、期間が長引いてしまうのです。休養を取って食生活にも気をつけるなど、心と身体のメンテナンスを心がけましょう。

生理が遅れていてもグラフが2層に別れていれば、排卵が行われています。目安である38日を過ぎたからといって焦らず、排卵にあたる体温の急な低下があるかどうかチェックしてみてください。

グラフで判断しきれないときは病院で検査を


自分でグラフをみても線がガタガタでリズムがつかめない場合もあります。そんな時は病院で検査してもらうのが確実な方法です。

基礎体温表を持参して先生に生理についての状況などを話しながら、内診、画像検査、血液検査、子宮がん検診などで子宮や卵巣の健康状態を診てもらいましょう。

妊娠しやすい身体づくりは、心づくりでもあります

今はホルモン剤を使って生理のリズムを整えたり、妊娠しやすい身体をつくる方法もありますが、考え方は人によってさまざま。できるだけ自然に、薬に頼らずに赤ちゃんを授かりたい、と考える方も多いでしょう。
子宮を元気にするのはホルモンの働きです。ホルモンは、ストレスによって分泌が妨げられてしまうもの。脳がストレス処理で手一杯になってしまうようなイメージです。

妊娠への不安でふさぎこまずに、身体を動かし、「気持ちいい!」「楽しい!」と思うことで脳を活性化させましょう。自然とホルモンバランスも整い、生理不順を改善する一番の薬になりそうです。

ウォーキングなどの運動で子宮を柔らかく

生理不順の方の中には、運動不足によって子宮が緊張して硬くなっている方が多いようです。子宮を柔らかくすることで、機能が改善することも。たくさん歩いて骨盤を動かし、子宮に心地よい刺激を与えることで、子宮がポカポカと温まります。1日30分ほどのウォーキングで充分なので、会社帰りに一駅分歩いたり、休みの日に近所を散歩するのも良いですね。

ゆっくり深呼吸で子宮もリラックス

ゆっくりと深い呼吸をすることも子宮のマッサージになります。血行をよくし、身体がリラックスすることで子宮もほぐれていきます。1日5分だけでも身体の緊張を解いて、ゆっくり深呼吸する時間をつくりましょう。

いざとなったら仕事をセーブ

現代社会では女性が働くのは当たり前という時代になりましたが、キャリアを積んで男性さながらに働く女性たちが、生理不順を抱えていることはとても多いのです。

ここで一度考え直したいのが、生命を授かり継いでいくことができるのは女性だけ、ということ。これは、女性の生殖機能を高めるヒントでもあります。いざというときは仕事もキャリアも投げうって、女性として守るべきものを選択するという気構えは、心をクリアにしてくれます。「自分の心と体を最優先に。」これが、生理不順改善にもつながります。

最後に

「生理不順だから妊娠できない」から「今は赤ちゃんを迎える準備がまだ整っていないだけ」と考え方を変えると、気持ちも大きく変わりませんでしたか?妊娠しやすい身体づくりに、その気持ちの変化はとても大切です。焦らず、じっくりと自分の身体を元気にしていくことで、生理も赤ちゃんもすばらしいタイミングでやってきてくれます。
妊娠する力を育てるのは、あなたの心の健康。女性が本来持つ赤ちゃんを授かる力を信じることが、最初の一歩です。