冷え性が体に良くない、というのは広く知られている事実です。血流が悪くなると、血液に乗って運ばれるはずの酸素や栄養が行き渡りにくくなり、各臓器の機能低下および免疫力の低下につながります。子宮などの生殖器も、例外ではありません。

血流を良くして妊娠力を上げるため、体温アップに効果的な方法をご紹介します。

血流が大事な理由

血管は体中に張り巡らされており、その中を通る血液は、酸素や栄養分、ホルモン物質などを各箇所へ運び込むだけでなく、老廃物を運び出す役割も担っています。

その流れがスムーズなほど、必要なものを速やかに取り入れられるので体は温まり元気です。逆に流れが悪いと体の特に末端部分は冷え、外部からいくら温めても寒かったり、顔色が悪かったりと、不健康になります。子宮も同じで、妊娠するために必要な栄養分やホルモン物質、および妊娠後の胎児への栄養供給も、血液が重要な役割を持ちますので、血流の良し悪しは大事なのです。

卵巣の血流量は年齢が高くなるにつれ少なくなる傾向にあるといわれますが、高齢になると妊娠しにくくなる、一つの原因かもしれません。しかし、血流の流れは本人の生活次第で良くすることができます。

卵子の数や質の低下はどうしたって年々減っていくもので、自分の力ではどうにもなりませんが、血流は本人次第でどうとでもできます。これから妊娠を考えている、もしくは今現在妊娠活動中という人は、血流を上げ、体を温めることを心がけてみてください。

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血流を良くして体温を上げる方法

呼吸法

ストレスは体を強張らせます。イライラしたり、不安だったり、緊張したりしていると、体がぎゅっと硬くなった感じがしませんか?

これは感じだけではなく、実際に筋肉や神経、血管が硬くなっているのです。血管が硬くなる、つまり収縮すると、血流が悪くなり体へ必要な栄養が行き届きません。

また、老廃物も速やかに排出されにくくなるので、体に不要なものが溜まりやすくなります。

するとさまざまな病気を引き起こす原因となります。そういった体の強張りをほぐすのに、簡単で効果的なのは呼吸法を意識することです。

緊張したときや、焦っているときに、深呼吸をしますよね。これは息を吐くことによって、副交感神経が刺激されてリラックスできるからなのです。いつでも、すぐにできる呼吸法は、まず体の力を抜いて、楽な姿勢になります。

特に神経が張っていて肩が上がってしまっていることが多いので、肩を上げ下げするなどして軽くストレッチをしても良いでしょう。

それから、口から細く長く息を吐きます。腹式呼吸です。お腹の中にある空気を全部出し切るつもりで吐きましょう。出し切ったら、少し息を止めて、今度は鼻からお腹へ新しい空気を吸い込みます。

これを何度か繰り返すことによって、だんだんと心にゆとりができてきます。

リラックスして自律神経のバランスを整えることによって、血流が良くなり、諸臓器の機能アップにつながります。そうすることで、妊娠力もアップしていくのです。

食生活

よく、タマネギを生のまま食べると血液がサラサラになると言いますよね。この例に示されるように、食べ物は血流に大きな影響を及ぼします。

バランスの良い食生活をすることが大事なのは言うまでもありませんが、特に血流を良くするのに効果的と言われている栄養素は、ビタミンC、ビタミンE、パントテン酸です。

また、食べ物の中には体を温める食べ物、冷やす食べ物があります。

これは、その食事が温かいか冷たいかももちろん影響しますが、素材自体に体を温めるもの、冷やすものがあるのです。大まかに分けると、体を温める食材には寒い地方や寒い季節に育つ物が多いのが特徴です。

また、塩分が多く、水分が少なめの物も多く含まれます。

具体例を挙げると、玄米や全粒粉などの精製していない穀物、豆類、根菜、香味野菜やスパイス類、発酵食品などです。これに対して体を冷やす食材としては、暖かい地方や暑い季節に育つ物で、糖分と水分が多いのが特徴です。

具体例は、白米や精製された小麦粉、果物類、葉物野菜、糖分の多い菓子類、コーヒーなどです。コーヒーはわかりやすい例で、ホットかアイスかは関係なく、熱々を飲んでも体を冷やすと言われています。特に糖分の多いものをたくさん取ることで掛かる糖化ストレスは、子宮のみならず体全体の老化につながります。

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さらに、血糖値が上がると血液がドロドロになり血流が悪くなります。旬の食材を、おいしく適量食べるのが、バランスのとれた食生活の近道です。

妊活に必要なのは、知識を満たした食生活

適度な運動

血流を良くするために欠かせないのが、運動です。

中でも気軽に行えて妊娠力アップにおすすめなのは、「ウォーキング」。骨盤内にある生殖器の血行促進はもちろん、体幹が鍛えられて筋力が上がり、体が温まりやすくなります。

また、リズミカルな有酸素運動は自律神経を整える効果もあります。

「ウォーキング」と言うからには、ぶらぶらと散歩をするだけではいけません。歩く前には軽くストレッチをし、歩きやすい服装で、いつもより腕を大きく振り、大股で歩くことを心がけましょう。

もっとも、散歩は風景を眺めたり新鮮な空気を体に入れたりしてリラックスするのに効果的ですから、仕事の合間の気分転換におすすめです。

妊娠中の体力作りに、ウォーキングを取り入れよう

最後に

以上の三点を日常生活に取り入れて、妊娠力アップを目指しましょう!