妊娠を望んでいる夫婦にとって、少しでも妊娠しやすい方法があれば取り入れたいと思うもの。性行為において妊娠しやすいポイントがあれば知っておきたいですよね。

今回は妊娠しやすい体勢やコツ、豆知識などをまとめてみました!

劇的に効果がある…ものはない?!

最初に残念な話をしてしまうと、妊娠しやすい体勢や性行為の方法などがよく紹介されているのを目にしますが、これらは科学的に検証されたものではありません。いわゆる「妊娠する体位」や「妊娠するSEX」というのは、”絶対”ではないのです。実際にそれらを全く気にしなかったのにすぐ妊娠したという夫婦は多いのも現状で、妊娠しないと思っていたのに妊娠していたというケースだって少なくありません。

それでも妊娠を希望する夫婦は、たとえわずかでも妊娠する確率が上がるなら、それがジンクス的なものであっても信じたいですよね。妊娠したいあまりに、夫婦の気持ちがないがしろになってしまったら悲しいもの。夫婦で「これが良いみたいだよ」「赤ちゃん来てくれるといいね」とプラスに楽しむことが何より大切なのです。

イギリスの産婦人科医の主張とは?

妊娠しやすい体勢とは、より多くの精子が子宮まで辿り着けるような体勢のことです。一般的に男性が上にまたがる正常位がより効率よく妊娠するという説が主流です。

昨年妊娠と体位の関係を論じたイギリスのマリリン・グレンビル医師の主張が注目を集めました。グレンビル医師は不妊治療を手がける現役の産婦人科医。これを裏付けるデータは無く立証できないと前述したうえで、自らの経験と知識から妊娠しやすい性行為とはどんなものかを論じています。

グレンビル医師によると、正常位の場合は交接が充分に深くなるため、妊娠に有利になるとのこと。膣内に入った精子は子宮口から子宮内に移動し、子宮頸管を抜け子宮腔へ進んでいきます。この長い距離をどれだけの精子が通り抜け、受精する卵管内に辿り着けるかどうかがポイント。その距離が短ければ短いほど精子の移動距離も減ります。深く結合し射精したほうが、精子が卵子にたどり着ける確率が上がるのです。

正常位の場合は深い結合と共に、精子が重力の影響を受けにくいとされているベストな体勢だと述べています。他の体勢と比較しても精子がより効率的に卵子まで到着できることから、正常位はフライングスタートを切ることができると論じ、妊娠しやすい体勢を心がけることで妊娠率に大きな影響を及ぼすと考えています。

女性が四つん這いの体勢になる後背位の場合、より深く交接するには頭を低くし肘を曲げお尻の位置を上げるのが良いとのこと。骨盤の角度が若干変わることで、より深く入るためです。他の体勢をしたい場合も少し工夫するだけで交接を深くすることは可能です。夫婦でコミュニケーションを取りながら、深い交接位置を探るようにすると良いでしょう。

オーガニズムは妊娠しやすくなる?

過去の研究によると女性がオーガニズムに達すると妊娠の確率を高めるという数値もあります。射精の1分前から射精の45分以内にオーガニズムに達すると、より多くの精子が女性の体内に留まっていたそう。オーガニズムは子宮の筋肉の収縮を起こすため、膣から子宮へ精子が移動するのを手助けする役割があるのがその理由です。しかしオーガニズムは必ずしも無ければいけないものではありません。妊娠しないのはオーガニズムに達していないからと考えるのは間違い。あればベターですが、無くても大丈夫、と気軽に考えるようにしましょう。

性行為におすすめの時間帯ってあるの?

性行為に特に有効な時間帯はありません。しかし男性視点で考えると、男性ホルモンの分泌が増えるのは朝。起床時は勃起しやすく、精子の濃度が上がりやすいという説もあります。

また子どもが欲しい夫婦にとって性行為は義務化になりがち。いつも同じような環境で性行為をするとマンネリ化を招き、性的興奮が起きにくい状況になってしまいます。時間帯を変えるだけでもいつもと違う雰囲気を味わうことができ、オーガニズムに達しやすくなる人もいるほど。新鮮さを取り入れるためにも、朝の性行為は試してみる価値はあるでしょう。

禁欲は意味がある?

妊娠率を上げるために、タイミング良い排卵日前後まで禁欲するのが良いという説を聞いたことがありませんか。これは間違っているので要注意!男性が性行為を我慢して精子を出さなくても、睾丸内に溜められる精子の量は限られています。一度射精をすれば、2~3日でまた正常な量に戻ります。新鮮な精子のために定期的に性行為を行うか、それが出来なければ週に1回はマスターベーションを行うと良いでしょう。

女性の体の中に入った精子は3日ほど生存しています。その為、排卵日前後は2~3日に一度性行為を行うのがお勧め。精子の濃さを考えてみても、性行為をすればしただけ妊娠の効果が上がるわけではありません。頑張り過ぎないことが大切です。

最後に

妊娠したい夫婦にとっては性行為の一回一回が「今度こそ」という気持ちが入りがちです。その為妊娠にベストな日に、ベストな性行為が出来なければがっくり落ち込んでしまうことも。仕事などでタイミングが合わなければ相手を責めてしまい、夫婦喧嘩の原因になることもあります。

幸せな二人のもとにきっと赤ちゃんはやってきます。性行為以外の二人の時間を大切にしながら、おおらかな気持ちで取り組んでいきましょう!