子どもを授かりたい人や、体のリズムを知りたい人の多くが取り入れている基礎体温。でもグラフがきれいに波を描かないと不安になるものです。

今回は「高温期なのに途中で下がってしまう原因と改善方法」をご紹介しましょう。

高温期なのに下がる理由は?

【例】基礎体温の高温期が下がるケース

高温期なのに途中で下がってしまい安定しないのには、さまざまな理由があります。まずそれがもし1日だけなら、ほぼ心配はいりません。人間ですから測定ミスすることもありますし、睡眠不足や環境の変化で測定に影響を及ぼすことがあるからです。翌日からまた体温が上がっていれば気にしないようにしましょう。

しかし高温期なのに基礎体温が下がるということは、体からのSOSの場合もあります。ストレスなどによる自律神経の乱れ、ホルモンバランスの乱れ、黄体機能不全の可能性も考えましょう。インプランテーションディップを知っている人は、妊娠を期待してしまう人もいるかもしれません。これら体からのメッセージを詳しく読み解いていきましょう。

ストレスや緊張や不安、ありませんか?

高温期なのに下がってしまう人の多くは、ストレスを抱えており、それが自律神経の乱れを引き起こしていることがあります。そもそも自律神経というのは、交感神経と副交感神経の二種類から成り立っています。交感神経は活動や緊張、ストレスを感じている時に優位になります。不規則な食事や睡眠不足、プレッシャーや不安な気持ち、過労や人間関係なども強く影響します。

一方で副交感神経は休息や修復、リラックスしている時や睡眠時に優位に働きます。ストレスを感じることで交感神経ばかり優位に働いてしまい、バランスが崩れてしまうと身体にはさまざまな不調が出てきます。

基礎体温を測っている人は、「赤ちゃんが欲しい」と強く願っている女性が多いと思います。

でも日々のグラフの変化に思わず一喜一憂。妊娠への思いが強い真面目な人ほど、感情が揺さぶられてしまいますよね。でもそのせいで自律神経が乱れてしまっては良いことなんて一つもありません。心を穏やかに、ゆったりした気持ちでいることがとても大切です。

また仕事や人間関係など、日常にはたくさんのストレスがあります。これを貯めないように、自分に一番合ったストレス発散方法を見つけると自分を必要以上に追い込まずに済みますよ!

自律神経の乱れと、ホルモンバランスの乱れ

自律神経とホルモンバランスは、切っても切れない関係にあります。その理由は、どちらも大脳の視床下部がつかさどっているからです。つまり自律神経が乱れればホルモンバランスは崩れ、ホルモンバランスが乱れれば自律神経も不安定になるのです。生理前にイライラしたり無気力になったりするのは、自律神経がコントロールできなくなっているからなんですね。

つまり、女性ホルモンが関係する生理に関する悩みや妊娠をしたいという希望があるのなら、まずは自律神経を乱す精神的ストレスや肉体的ストレスが無いかどうか、考えてみることが大切です。

黄体機能不全かも?!

基礎体温の高温期に体温が高い状態をキープし続けるには、黄体ホルモンの働きが重要になってきます。高温期はいわば、着床できるようより良い環境で待っている期間。黄体ホルモンは高温期の間、子宮内膜を厚くふかふかの状態にし、受精卵が着床しやすい環境を作り上げているのです。

ただ黄体ホルモンが正常に分泌されないと、子宮内膜が薄く着床しづらい状態になり、高温期が早く終わってしまったり、温度差が無くなってしまうことも。これらの症状を黄体機能不全といい、なかなか妊娠できない原因であることも多いのです。

黄体機能不全はさまざまな要因が影響しています。黄体ホルモンは女性ホルモンの一種であるため、前述したようにストレスが原因となってしまうこともあります。体の冷えや別の疾患によってホルモンの分泌に異常をきたすこともあります。

病院で黄体機能不全と診断されたら、まずは適切な治療を受けましょう。医師の考えによって、黄体ホルモン(プロゲステロン)剤や排卵誘発剤を投与したり、漢方を用いて体質改善を行うこともあります。

LH、FSHってなに?知っておきたい黄体機能不全のこと

インプランテーションディップって知ってる?

インプランテーションディップというのは、高温期に1日か2日、基礎体温が下がる現象のことを言います。

基礎体温が下がるのは、着床したタイミングだとし、アメリカでは妊娠兆候であると考える人が多いのです。通常妊娠をすれば、排卵の際に上昇した体温がそのままキープされ下がることはありません。妊娠16週頃になって初めて下がり始め、20週頃には低温器の体温に戻ります。その為高温期が17日以上続いたら「妊娠」と判断するのが普通です。

インプランテーションディップ現象

ただこのインプランテーションディップが起こると高温期になった7日目~10日目頃に一度体温が下がり、そしてまた上昇します

海外の研究によると、インプランテーションディップの現象が起こった人は妊娠している確率が高いことが分かったとのこと。しかしインプランテーションディップが起こったからと言って妊娠しているとは限らないし、それが本当にインプランテーションディップなのかどうかも分かりません。

妊娠したら必ず起こる現象ではないため、喜ぶのはまだ早いかもしれませんね

もし基礎体温を付けていて高温期で下がることがあっても、慌てずにまずは少し様子を見ましょう。あまりにガタガタのグラフになっているなら一度婦人科に相談するのがベストですよ!