「赤ちゃんが欲しい」と思った多くの人が一度は試すであろうタイミング法。タイミング法は、女性の排卵日に合わせた子作り法であり、自然妊娠が実現できるとあって子供を希望する多くのカップルが実践している方法です。

でも、「毎月きちんと排卵日前後にタイミング法を試してるのに、妊娠しない…」、「射精後の姿勢で妊娠する確率が変わるのかな?」と悩んでいる人も決して少なくはありません。では、どうしてタイミング法に失敗してしまうのでしょうか、何か理由があるのでしょうか。

今日は、そんなタイミング法の成功率を上げるために、チェックしてほしいポイントをいくつかまとめてみました。

タイミング法の礎とも呼べる基礎体温とは

タイミング法とは、子作りの基本的なセオリーでもあります。ですが、その排卵日がもし間違っていたら…、タイミング法をいくら行っても妊娠は不可能です。そもそも卵子の寿命とは、排卵後24時間と言った短い寿命であり、受精可能な時間はその内の6~8時間程度しかありません

よって、この数時間に的を絞った確実な排卵日を掴むことは、タイミング法で妊娠する上では大変重要なポイントになってきます。

まずは、タイミング法を始める前に排卵日の特定に向けた基礎体温のグラフ作りから始めてみましょう。

基礎体温は、毎日同じ時刻に同じ環境下で測ることが望ましいと言われています。やり方は、起床後すぐの身体を動かしていない寝たままの状態で、婦人体温計を使って口の中で測ります。その時、舌の裏側(中央の筋部分)に体温計をあてて、口を閉じることも忘れずに。

ちなみに、グラフには体温だけでなくその日の体調や気分もメモをしておきましょう。最低3か月は計測することで、タイミング法を行う上で重要な自分の排卵日を確実に特定ができるようになります。

最近では、自動で基礎体温グラフを作成してくれたり、排卵日や月経日の予想をしてくれる高機能タイプの婦人体温計も大変人気となっています。

また、尿をかけることで排卵日が一目でわかるチェッカーなどを併用することで、タイミング法で重要な日にちの確定はさらに高まります。

多くのカップルがタイミング法で妊娠している理由

基礎体温から分かること

基礎体温グラフの理想的な波形は、高温期と低温期が綺麗に分かれます。高温期は12日から14日程度続き、低温期との温度差は0.3から0.5度程度、低温期から高温期へは1日から2日以内に移行していれば問題はありません。

ですが、高温期が通常より短かったり、グラフの折れ線がギザギザになるなど高温期が安定していない場合は、排卵がきちんと行われていない可能性も疑われます。

仮に排卵はしていても、黄体機能不全が原因で、着床できなかったり流産しやすいといったリスクが予想できます。また、低温期から高温期への移行が何日もかかったり、全体を通して温度にバラつきがある場合は、身体の冷えによる生殖機能の低下が挙げられます。

高温期と低温期の差が少なかったり、低温期が長すぎると言った場合は、稀発月経や子宮や卵巣の血流低下による黄体機能不全のトラブルが考えられます。

基礎体温からわかる黄体機能不全とは

不妊や流産の原因とも言われる黄体機能不全ですが、これは女性(黄体)ホルモンを分泌する黄体が上手に機能できていない状態を言います。

通常、排卵期の基礎体温は高温期に入っていきますが、この基礎体温を上げる役目をするのは黄体ホルモンであり、この黄体ホルモンの分泌が少ないと高温期が短くなり、妊娠する確率も低くなってしまいます。

そもそも女性の身体は、女性ホルモンの分泌によって妊娠できるように、常にコントロールされています。月経開始から排卵日までは卵を育て、排卵から高温期前半までは子宮内膜を厚くするなど着床を促す準備期間に入るのですが、この準備が不完全の場合には着床しにくかったり流産しやすいといった「卵胞発育不全」や「子宮内膜感受性低下」などの黄体機能不全が疑われるのです。

黄体機能不全は、自覚症状がほとんどないため、検査によって診断されることがほとんどだと言われています。検査内容は、高温期の7日目辺りに血液中のプロゲステロン値を調べるホルモン検査と、高温期の7日目辺りに、子宮内膜の一部を採取して細胞や組織の育ち具合を顕微鏡で調べる子宮内膜日付診があります。

黄体機能不全と診断された場合は、黄体ホルモン剤や排卵誘発剤などを用いた治療を行います。また、卵胞発育不全と診断された場合には、排卵誘発剤やhMG製剤の投与で卵胞を成長を促していく治療法があります。

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卵子や精子の質にも注目

卵子も精子も加齢や生活習慣によって、老化や劣化が進行して行くことをご存じでしょうか。健康な男女であり基礎体温も問題が無いにも関わらず、タイミング法を試しても妊娠しない場合は、卵子や精子の質の低下が考えられます

女性の卵子は生まれた時には200万個ありますが、その後新しい卵子が生まれることはなく、35歳を迎える頃には2万5千個に減少するといわれています。20歳頃には綺麗な円形だった形が、年齢が進むにつれいびつな形になることも分かっており、卵子を守る顆粒膜細胞が少ない卵子も増えていきます。

不規則な生活習慣や偏った食事、過度なストレスなども卵子の機能を低下させる原因だと言われています。

卵子の老化防止で得られるメリットとは

また、加齢と生活習慣の影響は、卵子だけでなく精子の質の低下にも大きく関わっています。男性も35歳を境に精子の劣化が加速していきますが、高齢男性の精子は若い精子に比べて、運動率が悪くなり数も減っていることが分かっています。

知らなかったでは済まない!?卵子だけじゃなく精子も老化するってホントなの?

卵子や精子の質は、婦人科のAMH検査や採精などで知ることができますので、目安としてタイミング法を6回程度(半年)試しても妊娠しない場合は、次のステップに移ることをおすすめします

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