2人目の赤ちゃんを授かった時、先輩2人目ママとのトークで必ず盛り上がるのが「赤ちゃん返り」。2人目ママにとって赤ちゃん返りは実はとっても大きな不安材料の1つなのです。

これから2人目が生まれてくるというのに、上の子が赤ちゃん返りだなんて「いったいどうしたらいいの~?」と叫びたくなってしまいますね。

なぜ起こるの? 赤ちゃん返り

2人目の赤ちゃんが生まれるというのは、上の子にとってはまさに下剋上、革命的な出来事なのです。

生まれて今日まで1日たりとも離れたことがないのに、下の子の出産のせいで初めてママとの長いお別れ。

大人たちは一定期間のお別れだとわかっていますが、子どもにとっては訳も分からず「永遠のさよなら」のように感じてしまうのです。

そして出産後「やっとママに会える」「ママと一緒に帰れる!」と喜び勇んで病院に駆けつけても、ママの傍らには、何やらおサルのような赤い顔した物体が……。

「一体これは何?」とショックを受けても不思議はありません。おまけに、今までパパもママも、おじいちゃんもおばあちゃんもみんな自分のことだけを見ていたのに、今はこのおサルのような物体にデレデレ~。

大人にとっては突然現れた宇宙人に、自分の大切なものをすべて奪い去られたといったような状況でしょうか。大げさな表現をすれば、下の子の存在は上の子にとっては大好きなママを奪おうとする脅威以外の何物でもないのです。

どんなことが起こるの?

下の子の登場で、上の子はもう不安でいっぱい。
自分の存在を脅かすものが現れたので、ママに対して自分自身の存在を強くアピールするようになります。
自分も下の子同様に赤ちゃんに戻って、ママの愛情を確認することで、不安を無くそうとするのです。

トイレトレーニングは順調にいっていたのに赤ちゃんのようにオムツをあててみたり、ベビーバスを使いたがったり、ベビーカーに乗りたがったり、一人でたくさん歩けるのに抱っこをせがんだりします。
母乳を飲みたがるのはよくあることです。

ちなみに、似たような行動は大人でも見られます。
誰かにかまってほしくて軽い風邪なのに、ちょっとオーバーに寝込んでみたりするのは、大人版赤ちゃん返りともいうべきものでしょうか?

また、赤ちゃんばかりに注目が集まってしまうと、怒りの矛先を赤ちゃんに向けてしまうことも。
そんな時、ママは上の子がまるで悪魔のように見えてしまうかもしれません。
でも、小さな子どもの心は大人が思うよりも実は複雑なのです。
ヒステリックに叱りつけたりせずに、赤ちゃんがえりの症状を受け止めてあげたいものです。

どんな風に対処したらいいの?

出産という大仕事を終えたママ。

家に帰れば3時間おきの授乳に下の子の食事、掃除に洗濯と疲れ果てているのに、上の子がワガママばっかりでは、ついついキツイ一言を浴びせてしまうかもしれません。

「もうお兄さんになったんだからいい子にしなさい!」

「どうして妹にやさしくで出来ないのっ」

「ママが忙しいの見ればわかるでしょ! いい加減にしてよ!」

ママの怒りももっともな話です。本当にイヤになってしまいますよね。

でも、赤ちゃんが生まれるまでは自分の天下だったのに、ある日突然、その座を追われ、揚句のはてに大好きなママからこんな言葉を投げつけられたら、上の子はますます不安でいっぱい。気持ちの持っていき場がありませんよね。

相手は2~3歳の子どもですから、気持ちのコントロールを求めるというのは酷というもの。それは大人だって同じですよね。

ですから、ママやパパが普段から積極的に上の子の行動をフォローしてあげましょう。

「○○ちゃんがタオル畳んでくれたから、ママは助かるわぁ。お姉ちゃんえらい」

「いつも我慢していて○○君偉いね! パパはとっても感心しているんだよ、さすがお兄ちゃん」

などなど、意識して上の子をほめてみてください。親のひと言は、親が考える以上に子どもの心に響くもの。幼い子ではなく、1人の人間として接することをおすすめします。

また、平等に接しているつもりでも上の子は不満を必ず持つものと思ってください。

ママを「独占したい」という欲求をふつうに持っていたのに、ある日突然邪魔が入ってしますうわけですから。

ですから「ママはあなたを愛していてとても大切に思っている」という気持ちを言葉や態度で示してあげましょう。ほんの少しいつもよりも話に耳を傾けたり、「大好きよ」とって抱きしめてあげる時間を作ってみてください。

これは決して甘やかしではないのです。

ママの愛情を確認できれば、不安が徐々に消えて気持ちが次第に落ち着き、下の子への優しい気持ちを持つ余裕が出てくるかもしれません。実は上の子にも下の子をかわいいという思う気持ちが確かに宿っているのです。

またおじいちゃん、おばあちゃんにもどんどん頼っちゃいましょう。気の利く方なら赤ちゃんへのお祝いとは別に、上のお子さんにもちょっとしたプレゼントを用意して下さるかもしれません。時には上の子がささやかな優越感に浸ることも大事なのです。

赤ちゃん返りは病気ではない!

赤ちゃん返りする子は親の愛情が希薄だとか、精神的に欠けているとか、いままで過保護だったとかいうわけではありません。

中には赤ちゃん返りをせずに最初からいいお姉ちゃん、お兄ちゃんになる子もいますが、かなり稀なケースです。下の子がある程度成長してから、突然ママの後追いがはじまったなんてこともあるのです。赤ちゃん返りはその子なりの成長に伴う、避けては通れない道だと理解してあげましょう。

赤ちゃん返りと奮闘するママたちは、いつの時代もたくさんいます。

当然ですよね。

2人目のママ=ママの経験者ではありますが、2人の子どもをいっぺんにみるのは初めてなのですから!

そして、赤ちゃん返りは病気ではありませんし、お薬も必要ありません。決して恥ずかしいことでもありません。逆にそれまで上の子に愛情を注いできた証ではないでしょうか。

赤ちゃん返りが治まると、ひとまわりもふたまわりも成長した姿になっていきます。その時には、成長したほめてあげましょう。きっとその後のママと子どもの自信につながります。