ただでさえ汗っかきな赤ちゃんのお肌を悩ます暑い夏。汗で蒸れた背中やお尻にプツプツと赤い湿疹が出てきたら、それはあせもかも知れません。「あせもくらい大したことないんじゃない?」と思ってるママ、いやいやコレって放っておくと危険な皮膚トラブルになるんですよ。

今日は、そんな赤ちゃんのあせもについていろいろ探ってみました。

あせもの原因は、汗と細菌

一番のあせもの原因と言えば、やっぱり汗。

簡単に言うと、あせもとは汗のかきすぎで起こる汗管の詰まりによるものです。

そもそも赤ちゃんは、大人より体温が高く新陳代謝も活発なため、たくさんの汗をかきます。にも関わらず、汗腺は大人と同じということから、汗腺密度は大人の約12倍とも言われ、汗の量はおよそ3倍なのだとか。そんな大量にかいた汗が、汗によって塞がれた出口によって皮膚内に溜まり、皮膚から抜け出せずに汗管に留まることで、赤い発疹が現れてくるのです。

また最近では、汗以外にも細菌の存在が、あせもに深く関わっていることが分かってきました。もともとヒトの皮膚には、表皮ブドウ菌と言う細菌が住んでいますが、汗を大量にかいたまま放置しておくことで、菌は増殖していきます。

ある大学の研究で、表皮ブドウ菌が増えなければあせもはできないという結果も報告されていることから、この菌があせもを増長させている可能性が指摘されるようになってきました。赤ちゃんのあせもができやすい部位は、頭や額、首や背中、脇の下やおむつで蒸れるお尻の部分などに良く現れます。

手足の関節部分や付け根、首のシワやお尻の奥などは、汗だけでなく皮脂も溜まりやすく不衛生になりがちですので、清潔に常に保つように心がけましょう。

ちなみに、あせもはできたばかりの軽い程度の時は、かゆみや痛みもなく、正しい治療法をすることで短時間で綺麗に治ります。

ですが、患部をそのまま放置していたり、赤ちゃんが掻きむしったりすると、化膿してとびひなどの皮膚トラブルに発展していきます。

また、あせもはアトピー性皮膚炎の悪化因子であることも分かっているため、アトピーを持つ赤ちゃんはきちんとした汗対策をしていかなければなりませんが、汗には身体の熱を放出させるといった重要な役割があるのも事実です。

大事なのは、「かいた汗をそのまま放置しないこと」や「代謝の良い赤ちゃんには必要以上の厚着をさせない」ことであり、これがあせもを防止する上で守らなければならない秘訣だと言えるでしょう。

あせもの種類

水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)

水晶様汗疹は、一般的に白いあせもと呼ばれており、日焼けや病気で発熱した際に出た汗が出口を塞がれて皮膚に溜まってできたものです。

大きさは1ミリから3ミリ程度の小さな水ぶくれで見た目は赤味のない透明、痒みなどは特になく数日で完治するなど治りが早いのが特徴的です。水晶様汗疹の主な対処法としては、治療薬を使うよりもこまめに汗を拭くことを心がけましょう。水ぶくれの部分はいずれ自然に剥がれ落ちるのを待ち、無理に取らないようにしてください。無理に剥がすと、そこからバイ菌が入って悪化することもあるので、注意が必要です。

紅色汗疹(こうしょくかんしん)

紅色汗疹は、一般的に赤いあせもと呼ばれています。

これはあせもの症状の中でも一番多く、赤ちゃんがかかるあせものほとんどは紅色汗疹になります。

夏場など汗をかきやすい環境において、頭部や脇の下、腕や足の付け根、背中やお尻などに出現し、大きさはせいぜい米粒くらいまでの発疹が局所に密集して発生していきます。

表皮内の汗管が詰まることで汗が表皮の中に貯まってできたものであり、局所的に大量に汗をかき続けた場合に多く起こります。

症状としては、赤味のあるプツプツとした水ほうが痒みや痛みを伴って現れる特徴があります。紅色汗疹の主な対処法としては、患部を清潔に保ち、とにかく掻かないことです。掻き毟ることで、そこから細菌感染を起こして、とびひやおできなどの皮膚トラブルが現れてきます。赤ちゃんがどうしても患部を掻いてしまう場合は、ミトンなどで防ぐことも考えていきましょう。

また、症状がひどくなる前に、小児科や皮膚科に受診することも忘れずに。即効性のあるステロイド軟こうなどで、悪化を防ぐことも大切です。

※ステロイドのチョイスが上手いのはやっぱり皮膚科なので、小児科ではなく皮膚科への受診をおすすめします。

深在性汗疹(しんざいせいかんしん)

深在性汗疹は、白いあせもや赤いあせもと比べると認知度が低いあせもです。

赤いあせもが進行して悪化することで、皮膚の奥深い真皮と呼ばれる上層でエクリン汗腺がふさがれて炎症が起きてきます。

こちらは、皮膚の内側に平らな青白い湿疹が出るタイプで、高温多湿の熱帯地域などの環境にいる人に起こる症状であり、日本ではあまり事例はありません。

あせもの予防

あせもの予防にはいろいろなポイントがありますが、まずは必要以上の汗をかかせないことが重要です。

赤ちゃんの過ごす部屋は適温な温度を保てるように、夏場はエアコンをつけて温度調節をしてください。

その際、冷気が直接赤ちゃんに当たらないようにすることも忘れずに。

着せる服は、できるだけ天然素材のもので、通気性や吸湿性、速乾性の高い素材を選びましょう。

もし汗をかいていたら、そのままにせずにシャワーで汗を流すことも大切です。

赤ちゃんは寝ている時に大量の汗をかくので、暑い時期の寝起きは毎回汗を流す習慣をつけても良いですね。

その際、洗剤を使った過度の洗いすぎは肌の乾燥にも繋がりますので、石鹸は使わずにさっとお湯で流すくらいがちょうど良いかもしれません。

また、外出時は、頻繁に汗を拭いてあげることや、保冷剤で赤ちゃんの周囲を冷やしてあげるとより効果的です。

あせもは汗だけでなく、細菌も関与していることも含めると、やはり清潔が一番です。

おむつの中は汗で蒸れやすく、尿や便などの排泄物を放置しておくと、皮膚に炎症を起こすことにもなりかねませんので、おむつ交換は頻繁に行うように心がけていきましょう。

あせもの治し方

あせもができたら、できるだけ患部を清潔に保ち、二次感染などのとびひを防ぐためにも赤ちゃんが患部を触らないようにしましょう。

尚、あせもができている間は、湯船につかることは控えた方が良さそうです。

身体が温まることで余計に汗が出ますし、患部はさらに痒くなってきますので、あせもができている間はぬるめのシャワーを短時間浴びる程度に切り換えることをおすすめします。

また、赤ちゃんがあせもを痒がったり炎症が起きている場合は、ステロイドの入った塗り薬や抗ヒスタミン剤が効果的です。

こちらは小児科・皮膚科で処方してもらうと安心ですが、ステロイドの塗り薬はドラッグストアでも手に入りますので、休日などで病院が開いていない場合には大変便利です。ステロイドの効果は製品によっても違ってくるので、きちんと薬剤師のアドバイスを受けてから購入するようにしましょう。