授乳やお風呂、おむつ替えや抱っこに至るまで、育児中のママの手や腕は休む時がありませんよね。子育てに没頭するあまり、気付いたら手首の痛みがひどくなってた…なんて話はよく聞きます。でも、コレって放っておくと、痛みが慢性化するばかりか最悪の場合は手術が必要となるケースもあるのです。

そこで、今日は育児中のママがなりやすい腱鞘炎の特徴や、その対処法についてまとめてみました。

そもそも腱鞘炎とはどんな病気?

腱鞘炎とは、筋肉と骨をつないでいる腱と腱鞘に炎症がおきることを言います

原因としては、特定の関節部分の使いすぎによって起きるとされ、中でもテニスやゴルフ、バドミントンなどのスポーツ選手は手首や肘などを使った反復練習によって手指や腕に大きな負荷がかかるため、腱鞘炎の罹患率は圧倒的に多く見られます。

その他にも、ピアニストやパソコンをよく使う人、執筆活動に携わっている人などは、特定の筋肉の腱と腱鞘が擦れることで腱鞘炎を発症することが多いと言われています。

腱鞘炎の初期症状の特徴としては、炎症している部位に痛みを感じたり慢性的なダルさを感じることが挙げられます。

また、手がゴワついたりきしむような違和感がある場合はやがて本格的な腱鞘炎に移行する可能性も高く、さらに患部が熱を帯びたようにジワジワと痛みが現れてきた場合は、一気に症状が悪化するケースもあるので注意が必要です。

育児中のママにも腱鞘炎の危険は潜んでいる

そして、意外にも育児中のママにも腱鞘炎の症状は多く見られ、特に初産のママは経産婦に比べると罹患率が高いことが分かっています。

 

これには、まだ育児に慣れていないママの「赤ちゃんの抱き方」に問題があることが原因であり、育児中のママのかかる腱鞘炎は、親指から手首に腫れや痛みが生じる「ドゥケルバン腱鞘炎」が多いことも分かっています。

そもそも、赤ちゃんの成長はとても早く、生まれてから生後3カ月までは一日25gから30gほど体重は増えていきます。そんな体重増加の著しい中、以前は平気だったからと言って片手で抱きながら家事・スマホをチェックをしていると、知らない内にママの腕への負担は大きくなっていきます

 

 

また、赤ちゃんの首がすわっていない間は、ママも抱き方に慣れておらず、つい手首に力が入ってしまうと言った点も原因の1つと言えるでしょう。

しかし、少々の痛みや腫れが起きても、育児を休むことができないのも、子育てママの辛いところですよね。「痛いなぁ」と感じながらも、手首を休めて安静にすることもできないため、気付いた時には腱鞘炎の症状が悪化してしまっているケースも多いのです。

さらには、産後ママのホルモンの影響で腱鞘炎になる場合もあります。

これは産後、出産時にゆるんだ子宮や骨盤を元に戻す効果のあるプロゲステロンと呼ばれる女性ホルモンの影響であり、産後数か月に渡り全身に分泌されるプロゲステロンが、出産と関わりの無い部分の腱鞘までも狭くさせることで、炎症を起こしやすくしているのです。

ちなみに、育児ママがなりやすいドゥケルバン腱鞘炎のセルフチェックとしては、親指をもう片方の手でしっかりと握って小指方向に引っ張ってみる方法があります。この際に、強く痛みを感じるようであればドゥケルバン腱鞘炎の可能性が高いと言えるでしょう。

腱鞘炎になった場合の対処法

アイシングとマッサージ

腱鞘炎による熱を帯びた痛みを緩和させるためにも、まずは炎症部分をアイシングすることが大切です。数日間は氷やアイスノンなどで患部を冷やした後、痛みが引いて症状が和らいできたら、今度は温めながらマッサージしてあげましょう。

マッサージには直接的な治癒効果はありませんが、炎症によって血流が悪くなっているところをマッサージすることで改善できるため、治りも早くなります。

手の平や指に腕以外にも首から肩にかけても、毎日マッサージしてあげることで徐々に血行は良くなっていきます。

ただし、炎症部分に直接マッサージしないようにしてください。患部に直接マッサージを施すと、返って悪化することがありますので、あくまでも周囲に行うようにしましょう。

抱っこ紐やベビーカーを活用しよう

腱鞘炎になったら、とにかく炎症部分を使わず安静にしていることが大切ですが、育児にマッタは効かないものです。そんな時は、ママの強い味方であるベビーグッズを活用してみてはいかがでしょうか。抱っこ紐があれば、赤ちゃんの体重を手で支える必要がなくなるため、ママの手首の負担はかなり減らせます。

外出先では、なるたけベビーカーを使って、長時間赤ちゃんを抱くことは避けるようにしましょう。

おっぱいを上げる時は授乳クッションを活用しよう

授乳時に、赤ちゃんの頭を支える手首をねじって抱っこするクセがある場合も、腱鞘炎になることがあります。そんな時は、授乳クッションを使うと、赤ちゃんの頭を支える必要がなくなるのでおすすめです。

サポーターやテーピングを活用しよう

腱鞘炎には安静が良いとは言え、手を使わずに子育てをすることは大変難しいと思われます。そこで、痛みを軽減するためにも、サポーターやテーピングで手首を守ってあげましょう。

腱鞘炎は関節を動かしすぎることで起こる疾患ですので、テーピングなどで患部を固定してあげることで、これ以上動かさないようにすることが大切です。

こちらは防水なので便利です。
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こちらは整形外科に受診した際に処方してもらったり、お近くのドラッグストアでも購入することができます。

家族など周囲の人に育児を手伝ってもらおう

産後のママの身体は、自分が思っている以上に疲労困憊しています。ママの健康があってこそ赤ちゃんの健康は守られていますので、赤ちゃんの身体同様ママ自身の身体も大切に扱っていきましょう。家事や育児をママ1人で担わずに、時には周囲に甘えて助けてもらうことも必要です。

パパが単身赴任だったり、近くに祖父母がいない場合は、地域の人材センターやヘルパーさんにお願いすることも視野に入れていきましょう。