子供は大人が予想だにしない場所でケガをしてくるものです。

外で木登りをしたり、枝を拾って遊び道具にしたり、草花や虫を手で触ってみたり…。

情操教育をしていく上で、どれも大切な遊びであることに変わりはありませんが、素手で遊ぶことが多い子供は指にトゲが刺さることもしばしば。

どんな小さなトゲでも指に刺さると嫌なものですが、痛みに弱い子供はすぐさまトゲを取ろうとして傷口をさらに悪化させる恐れもあります。

そこで今日は、病院に行く前にできる応急手当として、指に刺さったトゲの取り方をいくつかご紹介いたします。

指に刺さったトゲを侮ってはいけない

人間の身体は異物が中に入ると体外に押し出そうとする力が働くものですが、トゲに関しては刺さったまま引っかかって取れないケースもよくあります。

子供がそんなに痛がらないからと言って放置したままでいると、トゲに付いた雑菌が体内に入って感染症を起こす危険があるので注意が必要です。

皮膚内で細菌感染を引き起こすと、患部が赤く腫れてしまったり、そこから膿が出てくることもあり、最悪は破傷風などの恐ろしい病気にもなりかねません。

深さが浅い場合は、皮膚の新陳代謝により自然に体外へ抜け出ることも多いですが、深く刺さっている場合は一刻も早くトゲを体内から抜いてあげることが、傷口を悪化させない上でも大変重要になってきます。

自宅でできるトゲの取り方

穴の開いた硬貨を使う

石鹸で患部をよく洗った後、5円や50円などの穴の開いた硬貨の真ん中に患部に軽く押し当てます。

そうすることで穴の開いた箇所から指の肉が盛り上がり、トゲの頭が皮膚から付き出るようになります。

トゲの頭がスッと出てきた所で、刺さった時と同じ角度から毛抜きやピンセットで抜きます。

抜き終わったら患部の周囲を押さえて血を絞り出した後、化膿しないようにオキシドールで消毒しておきましょう。

梅干しを使う

トゲに梅干しが効くとは意外な組み合わせですが、これは梅に含まれる塩分濃度の高さが理由となっているようです。

ご存じの通り、梅には多くの塩分が含まれていますが、梅肉を患部に塗ることによって皮膚から水分を排出してくれる作用が働きます。

さらには、水分を排出させて指の腫れを引かせると同時に、トゲを浮き上がらせる効果も期待できるのです。

やり方としては、梅肉を塗った後バンドエイドを貼り5時間ほど放置してから、トゲが浮かんできたところをピンセットで取り除きましょう。

蜂蜜を使う

「トゲを取る時に痛いのは嫌!」と言うお子さまには、蜂蜜を使ったトゲ抜き方がおすすめです。

蜂蜜には皮膚の組織再生を促進させる作用があり、傷ついた組織を治そうとする働きが期待できるだけでなく、抗菌作用も優れています。

やり方としては、患部に適量の蜂蜜を塗って10分ほど経った後、トゲが浮かび上がってきたところをピンセットで取り除く方法です。

但し、1歳未満の赤ちゃんに使用する際は、赤ちゃんが蜂蜜を口に入れないように注意しながら行ってください。

野菜を使う

昔からネギやニラは薬草の要領でトゲ抜きにも活用されていました。

よく洗って切った野菜をよく揉んで、軽く野菜汁が出てきたところで、患部に巻いて一日程度待ちましょう。匂いが多少気になるところですが、意外にもトゲが浮かび上がってくる可能性は大いに期待できるのだとか。

また、里芋のぬめりもトゲには大変効果があると言われています。里芋をすりおろして、傷口に塗ることで、ぬるぬるパワーがトゲを吸い寄せてくれると言われています。

お風呂にゆっくり入る

ぬるめのお湯にゆっくりと浸かり、手の指がふやけてきたら毛穴も広がっている証拠です。手の皮が柔らかい状態で、ピンセットで少しかき出す感じでつまんでみましょう。

吸い出し膏薬を使う

こちらは腫れ物の口を開き、膿を出して化膿を防ぐ薬ですが、家にある場合は適量を患部に塗布してみましょう。
1日2、3回を目安に、患部に適量をすりこみながら伸ばして下さい。

トゲが浮かびあがってきたところで、ピンセットや毛抜きでキャッチします。

セロハンテープやガムテープを活用

トゲが細くてどこに刺さっているか分からない場合は、セロハンテープやガムテープを患部周辺に貼ってみましょう。

テープの粘着力でトゲがすっと抜けますし、毛抜きやピンセットを使わない分、お子さまも怖がらずに処置することができます。

トゲ抜き前をする際の注意点

トゲが刺さっているからと言って、慌てて爪でこすったり強引に引き抜こうとするのは止めましょう。

手洗いしていない状態で傷口に触れると、そこから雑菌が入って化膿する恐れがあります。

もし、針や安全ピンで取る場合は、ライターなどで加熱殺菌をしてじゅうぶん冷ましてから行うようにしてください。

やり方としては、針を深く刺さないように、患部周辺の薄皮を少しずつ削いでいく感じでトゲの出口を作っていきましょう。

その際、患部を氷で冷やすと冷たさで神経が麻痺するので、痛みが緩和して針を刺しやすくなります。

ですが、この方法は多少の危険や痛みを伴いますので、よほどのことがない限りは病院で診てもらうことをおすすめします。ちなみに、トゲで受診する場合は、形成外科もしくは皮膚科が良いでしょう。

ですが、周囲にケガを伴った場合は、皮膚科ではなく形成外科の医師に診せるようにしてください。