子供のおねしょとは、寝ている間の知らず知らずの内にオシッコをもらしてしまうもの。
だからこそ、悪気のない子供のおねしょを叱ってて良いものかと、親としては悩むところですよね。
ですがそうは言っても、毎日のようにお布団をオシッコで濡らされた日には、ママの疲労も溜まる一方です。
そこで今日は、子供のおねしょの原因と今日からできる対処法、布団を汚さないための対策グッズをご紹介したいと思います。
なぜ、子供はおねしょをしてしまうのか
おねしょは、就寝中に作られるオシッコの量と、そのオシッコを溜める膀胱の大きさのバランスが取れていないことが直接的な原因です。
特に幼児期は、身体の発育が未発達で膀胱自体も完全な大きさではないため、夜に作りだされる尿の量が多いと、2つのバランスが崩れて漏れてしまうのです。
また、おねしょが起きる間接的な原因としては、睡眠の影響が引き金になっている場合もあります。
本来、大人であれば、就寝中でも尿意を感じると目を覚ますように身体がコントロールされていますが、成長過程における子供は、尿意を感じても目が覚めないほどの深い眠りについていることがあり、結果として尿意に気付かないままおねしょをしてしまうことがあるのです。
ちなみに、幼児期に見られるおねしょには、夜に作られる尿の量が200cc以上と多めの「ぐっしょり型」、作られる尿の量は多くはないものの膀胱の容量が小さい「ちょっぴり頻尿型」、作られる尿の量は多いのに膀胱の容量は小さいと言った「混合型」と言った種類があります。
おねしょと夜尿症は別物
一般的に2才前後まではほとんどの幼児がおねしょをしています。
ですが、未就学時期である幼児がするおねしょと、小学生になっても続くおねしょは、同じように見えても違うため区別して考えることが妥当です。
幼児期におけるおねしょは、成長過程でよくあることであり何ら問題はないとされていますが、小学校(6歳以降)に上がってからも続いている場合は「夜尿症」と呼ばれ、早めの治療が必要となってきます。
夜尿症の原因としては、尿を作る機能や不規則な生活による睡眠リズムの障害、心にストレスを抱えているなどの自律神経の問題もあります。
しかも、その頃の子供はおねしょに対しての羞恥心も芽生えてくるため、ショックのあまり自信の喪失にも繋がり、更に悪化するケースもあります。
6歳を過ぎても、夜間の尿量が多く頻繁におねしょをしている場合は、早めに泌尿器科や小児科での治療が必要となってきます。
今日からできるおねしょ対策
水分摂取のリズムを整える
幼児期のおねしょは水分の摂りすぎが原因となっていることが多いため、夕食時以降の水分や塩分は控えることが大切です。
また、食事をお茶や牛乳で流し込むような食べ方は避けて、きちんと咀嚼する訓練をしていきましょう。
寝る前のトイレ習慣を付ける
寝る直前にトイレに行くことで、膀胱に溜まった尿を出し切る癖を付けていきましょう。
冷え対策
寒い時期は、汗をかかないことで尿量が増えるにも関わらず蓄尿量は減ると言った、膀胱機能が不安定になることがあります。
冷えが原因でおねしょをする場合もあるため、就寝前にお風呂で温まることや湯たんぽなどで布団を暖かくしておくなどの冷え対策を採りましょう。
トイレを促しすぎない
昼夜かまわず「早くトイレに行きなさい」と親が言い過ぎるのは、精神的にも膀胱を大きく成長させる意味でも良くありません。
特に昼間などは、子供が自発的に行きたくなったら行くようにさせてあげることが大切です。
夜中に無理やり起こさない
おねしょしないようにと、夜中に起こしてトイレに連れていくことは、睡眠リズムの妨げになるので止めましょう。
リズムが乱れると、夜間の尿量を調節する抗利尿ホルモンの分泌が減ることに繋がり、おねしょの症状が悪化する原因となります。
叱らない、焦らない、比べない
おねしょは意識してできるものではありませんので、怒って言い聞かせても治るものではありません。
叱られて委縮すると、それが強いストレスとなり自律神経に影響するため、更にひどくなることもあります。
自分の幼少期や他の兄弟とも比べずに、その子のペースを尊重してあげましょう。
対策グッズでオシッコから布団を守ろう
さまざまな対策グッズをご紹介いたします。
おねしょパンツ(使い捨て)
おむつメーカーから出ているおねしょパンツは、1晩中の大容量オシッコをワイドに吸収してくれるため、布団が汚れる心配はありません。
一見下着のようなデザインは、おねしょを恥ずかしく思うお子さんにも配慮して作られています。
デメリットとしては、布製と比べコストがかかる点です。
おねしょパンツ(布製)
こちらは布製の防水加工がされたパンツです。
見た目は普通の下着となんら変わりが無いため、他の兄弟にも気付かれず済むと言ったメリットがあります。
反面、容量の多い尿には対応しきれず脇から漏れる可能性があるため、防水シーツとの併用をおすすめします。
防水掛け布団カバー
掛け布団がオシッコで濡れるのを防ぐ防水カバーです。
こちらは裏面の下部分に防水加工がしてある生地を使っており、上部分は綿など肌触りの良い生地を使い、顔周りの通気性にも配慮されています。
防水シーツ
こちらは敷布団の上に敷く、防水加工されたシーツです。
シーツなので子供にも気付かれにくく、季節を問わずに使用ができるため、コスト面でもおすすめです。
また、汚れても洗濯機で簡単に洗えてすぐ乾くので便利ですが、お子さんの寝相が悪く布団から飛び出してしまった場合は、当然ながら効果がありません。
おねしょズボン
ズボンの裏側が防水加工された布地が使われており、見た目には普通のパジャマと変わりませんので抵抗感が無く使用できます。
保育園での昼寝やお泊りの際など重宝できますが、オシッコの量が多いと漏れる可能性や、びしょびしょ感がでます(なにより蒸れます)。
スリーパー
裏に取り外せる防水加工された別布がついたスリーパーは、ちゃんちゃんこのような羽織です。
おねしょが直っても、別布をはずせば冬の部屋着にもなるため、大変コスパの良い商品です。
【日本製】ねんねの時のおむつ漏れ対策!防水シート入り4重ガーゼスリーパー
おねしょケット
寝相が悪い子や寝返りの多い子に最適なおねしょケットは、腹巻のスカート版と言った形です。
ズボンと違い、寝ている子供にも簡単に履かせることができるため、ママにとっては楽ちんアイテムです。
形がシンプルなので、裁縫が苦手なママでも簡単に手作りできるおねしょ対策グッズとなっています。
まとめ
洗えばきれいになるおねしょ対策グッズたちですが、素材的に水分を吸水するので、特に冬場なんかは脱水しきれず乾きにくいというデメリットはありますし、おねしょが多い時には防ぎきれないので敷布団の下まで濡れてしまうこともあります。
とはいえ、被害?を軽くすることはできますから、子供が大きくなるまでは重宝するグッズたちですね。