s-kids1

子育てにおいて「子供を叱る」と言うことは、簡単なようで実はとても難しいと言われています。

同じ「叱る」でも、頭ごなしに怒鳴るだけの叱り方と、冷静に諭してくれる叱り方では、子供の受け取り方にも大きな差が出てきます。

子供のためを思って叱ったことが、理解してくれないばかりか子供の心を傷つける結果になってしまっては元も子もありませんよね。

そこで今日は、子供にとって逆効果をもたらす「やってはいけない叱り方」をいくつかご紹介いたします。

怒鳴ったり、睨むなど威嚇しながら叱る

小さな子供は、大きな声で怒鳴られるだけで恐怖を感じてしまうものですが、叱られている間に「バカ」「のろま、早くしろ」など暴言を吐かれたり、大人からキッと睨まれたりすると、さらに恐怖心があおられて叱られている内容を理解できない状況に陥っていきます。

子供としては叱られている理由がわからない以上、反省や改善ができないばかりか、親にいつ怒鳴られるかの恐怖で何事にも委縮してしまう消極的な性格になったり、自分は必要のない人間なのだと卑屈な感情を持つようになります。

子供の自己評価の低下が引き起こすデメリットは、将来に対する夢や希望が持てなくなるだけでなく、何かを取り組む時に必要不可欠とも言える積極性をも減少させることに繋がっていきます。

また、乱暴な言葉が飛び交う家庭で育った子供は、クラスメイトや友達に対しても同じような言葉遣いで接することが多く見られます。

子供同士とはいえ、人を見下すような態度や言動はその後の人間関係にも大きな影響が出てくるため、子供のとの普段の会話や叱る時にも敢えて丁寧語を使うなどの配慮をするように心がけましょう。

ゲンコツやひっぱたくなどの暴力をしながら叱る

言葉で言っても聞かないのならと、頭をゲンコツで殴ったり頬をビンタするなどの暴力による叱り方は、一時的な制圧効果でしかありません。

子供は暴力をふるわれたくないとの恐怖から、一旦は言うことを聞くかもしれませんが、「今度は親の目の届かない場所でやろう」とやり方をシフトチェンジすれば良いなどと誤った判断をしてしまうことがあるのです。

子供がいけないことをした時は、暴力により無理やり押さえつけるのではなく、やってはいけない理由をきちんと諭すことが一番重要なポイントです。

「あなたのしたことは他の子に迷惑がかかるよ」「危ないことをして怪我したら自分が痛いよ」など、子供の行動によって起きる具体的な悪影響をわかりやすく説明することで、「もう二度とやってはいけないんだ」と正しい理解や判断ができるように気持ちを促してあげましょう。

子供の人格を全否定しながら叱る

子供を叱る際に、その行為だけでなく子供の人格や存在までも否定していませんか。

もし、子供がお友達を叩いてしまったり、おもちゃを無理やり取ってしまった場合、叩いてしまった行為や無理に取ってしまったことに対してのみを注意するようにしてください。

間違っても、「あなたは意地の悪い子ね」「その性格は誰に似たのかしら」「そんなじゃ誰も友達になってくれないよ」などと、子供自身を否定する叱り方はしないようにしましょう。

子供には、誰とでも話せて活発に動き回る子もいれば、大人しく人見知りの激しい子供もいます。

そういった個性が尊重されないまま、自分の人格や存在を否定された子供は「自分は皆から嫌われている」「ダメな子なんだ」と深く思い込んでしまいます。

もし、子供が皆の輪に入れずにシクシク泣いていたとしても、「男の子なんだから泣くのはみっともないよ」と泣くこと自体を否定するのではなく、「どうして泣いてるの?何かあったのなら話して」とまずは理由を聞いてみることが大切です。

そして、子供の話を最後まで聞いた後、次はどうしたら良いかのヒントを少し与えることで、子供は抱えている悩みに対して前向きな感情を持つことができます。

何度もしつこく叱る

子供を叱る際は、その場できちんと叱ったら、あとは怒りの感情を引きずらないようにすることが大切です。

アメリカのある機関が行った叱り方の研究でも、時間をかけて叱ることは返って子供に悪影響を与えることが報告されています。

また、子供を叱りながら「あの時もそうだった」「前にこんなこともあった」など、過去を思い出して芋づる式に叱る人がいますが、これは決して良い叱り方とは言えません。

子供が叱られたことを理解して既に反省しているのであれば、叱る時間は早めに終わらせて気持ちの切り替えをしていきましょう。

更には、子供が寝る直前にも関わらず、きつく叱ることはできるだけ控えるようにしてください。

寝る前に叱られたことで、脳は興奮して恐怖心にあおられた状態になり、すぐに寝つけなかったり熟睡できなくなってしまいます。

睡眠不足は、成長を妨げたりストレスが溜まる原因にもなりますので、就寝前は身も心もリラックスできる環境を作ってあげる必要があります。

まとめ

今日は、子供への間違った叱り方についていくつかご紹介しました。

子供の情操教育において、叱ってばかりの教育は決してよくありませんので、叱った分以上に褒めてあげる時は思いっきり褒めてあげましょう。

子供は正直ですので、親がきちんと褒めてあげないと「せっかく頑張っても何も変わらないんだ」と、頑張ったことに対して曖昧な感情を持ってしまう傾向があります。

「掃除がきれいにできてて感心したよ」「頑張って勉強したから良い点が取れたんだね」など、労をねぎらう気持ちをきちんと伝えてあげましょう。