妊活をしていて、やっと赤ちゃんを授かることができると、喜びも大きいものですよね。出産が終わると、腰痛や腹痛からの痛みから、やっと解放されると思うのもつかの間、休む暇もなく今度は忙しい子育ての生活が始まります。
出産で疲労しきっているのに、少しも休めることはなく、慣れない初めての子育てでストレスを抱えてしまうこともあります。また、出産によるホルモンバランスの乱れのため、肩こりなどの体調不良に悩まされることもあるようです。
特に母乳を赤ちゃんにあげている場合、慣れない授乳の体勢や、長時間の抱っこ、いつもより大きくなった胸のため、肩こりになりやすいとされています。
肩こりがひどくなると、首周りまで張ってしまい、頭痛や吐き気を感じてしまうこともあるので、たかが肩こりと思っていると、症状が悪化してしまうこともあります。
授乳以外で肩こりになる原因
授乳をしていると、どうしても猫背になってしまい、肩に負担がかかってしまいます。長時間、同じ体勢でいるため、肩や腰に無理をさせてしまうことになります。
では肩こりは授乳だけが原因かといえば、そうでもありません。他にもいくつか原因が考えられます。
赤ちゃんを寝かしつけているとき、どれほど手がしびれていても、ガマンし続けたり、赤ちゃんが泣いているときは、どんなに疲れていても、すぐに抱っこしてあげるのは、お母さんなら当たり前のようにも思えます。
家事も同時にこなさなければならないため、片手で赤ちゃんを抱っこしたまま、料理や掃除、洗濯をする方もいらっしゃることでしょう。
こういった日常的な行動が、肩こりの原因になっていることも考えられます。肩や首に負担がかかると、腕がしびれやすくなったり、痛みを感じるものです。
何かしら症状が出ているということは、肩がこっているしるしでもありますので、あまり無理をしすぎないことが大切です。
お風呂に入って、ゆっくりこりをほぐしたいところですが、赤ちゃんのいる家庭で、ゆっくりお風呂に入ることはあまりできません。
肩こりがひどいまま放置しておくと、体調不良を引き起こすこともありますので、少しの空き時間を利用して、肩こりを解消してあげるようにしたいものです。
授乳による肩こりを解消するには
肩こりを解消するには、やはりマッサージをすることが効果的といえるでしょう。自分で肩を揉むだけでも、痛みはやわらいできます。赤ちゃんが寝た後に、家族やご主人にマッサージしてもらうのが、一番良いのではないでしょうか。
あまりにも肩こりの症状がひどい場合は、整体やマッサージ店に行ってみるのも良いでしょう。お店でマッサージを受ける場合、うつぶせになって施術を受けることもあるため、母乳が出てしまうことも考えられます。
前もって授乳中であることをお店に伝えておき、念のためバスタオルなどを用意して、マッサージを受けにいくと良いでしょう。
マッサージを受けることが難しいのであれば、お風呂にゆっくり入って、あたたまるのも良いですね。肩こりは血行不良が原因の一つとされていますので、あたためてあげることで血行が良くなり、肩こりが解消されます。お風呂で全身があったまったら、こっている部分を軽くもんであげましょう。
とはいえ、忙しすぎるお母さんは、ゆっくりお風呂に入ることは難しいかもしれません。そんなときは温湿布やカイロで温めるのも効果があります。手元に何もないのであれば、濡れタオルをあたためて、首元や肩にのせましょう。これだけでも効果はあります。
お灸も肩こりを解消してくれます。最近では火を使わないお灸も販売されていますので、赤ちゃんや子どもがいる家でも、安心して利用することができます。
授乳中に肩こりを防ぐ方法
授乳中はどうしても前かがみになり、背中を丸めてしまうことが多いのですが、なるべく姿勢をよくすることで、授乳中の肩こりを軽くすることができます。
赤ちゃんのおしりの下にクッションなどを置くと、赤ちゃんの位置が高くなるため、これだけでも授乳は随分楽になります。授乳クッションも販売されていますが、おうちにあるクッションでも代用することができます。位置を高くするだけで、姿勢が良くなりますのでおススメです。
肩こりになるのは授乳だけが原因じゃない
目や腰が悪い人は、肩こりになりやすいとも言われます。目が悪いと、物をみるために前かがみになってしまいます。また、腰が悪いのも同様で、腰の痛みを軽減するために、前かがみになりやすいようです。
前かがみになることで、頭を支えるために、自然と肩や首の筋肉へ負担がかかってしまい、そこから肩こりを引き起こしてしまうようです。授乳中も同じように、前かがみになったまま、長時間、同じ姿勢を保つため、肩こりになりやすいのです。
マッサージやストレッチ、ヨガなどをすることで、肩こりを解消することができますが、十分な睡眠時間をとることも必要です。正しい姿勢で長時間寝ることは、体の疲れをとってあげるだけでなく、筋肉のこりをとってくれますので、ぐっすり眠ることは肩こりにも効果があります。
肩こりの症状がひどくなってしまった場合、整形外科に行ってみるのも良いでしょう。健康保険の給付対象のため、費用の心配をそれほどする必要がありません。