赤ちゃんは、つるりんとしたむきたての茹でたまご肌。

そう思っていたのに、うちの子なんだかカサカサしているし赤い!どうして!?

そんな風に思い悩むお母さん、いませんか?

そのカサカサ、乳児性脂漏性湿疹、乳児性乾性湿疹かもしれません。

乳児性脂漏性湿疹って、なあに?

赤ちゃんがまだお母さんのお腹の中にいた頃に栄養と一緒に受け取ったホルモンの影響と、活発な新陳代謝により、皮脂が過剰に分泌されて毛穴をふさいでしまい、たまった汚れや古い皮膚がまるでフケのように見える症状をいいます。

生後すぐから4カ月ごろまでの小さい赤ちゃんの、胸よりも上に症状があらわれます。

乳児性脂漏性湿疹の対処法は?

乳児性脂漏性湿疹の場合には、皮脂をしっかりと洗い落としてあげる事が大切になります。

その際は固形のせっけんを使い、泡立てネットなどでよく泡立ててから優しく洗ってあげましょう。

赤ちゃんを洗う場合には、なるべくそっと。と思ってしまいがちですが、優しくし過ぎて皮脂が洗い落とせないと、乳児性脂漏性湿疹はひどくなってしまいます。

優しすぎず、強すぎず、程よく洗ってあげましょう。

特に湿疹がひどい場合には、1日2回沐浴させてくださいと医師に指示される場合もあります。その際は、せっけんを使って洗うのは1日1度にし、2度目は手のひらだけでこすってあげましょう。

また、脂漏性とはいえ入浴後の保湿は重要です。

沐浴後は、お肌の水分が失われ始める5分以内に、オイルや乳液などで全身保湿をしっかりとしてあげましょう。毎日忘れずに保湿することでお肌のバリア機能を高く保つ事ができ、肌のトラブルを予防する事もできます。

フケが固まって洗っても取れない場合には、入浴の前にオイルや乳液を多めに塗ってしばらくおくとふやけてとれやすくなります。

その他、赤ちゃんが自分の爪で肌を傷つけないよう爪は短く切っておいたり、母乳育児中のお母さんは、赤ちゃんに湿疹がある期間は鶏卵を食べるのをなるべく控えたほうが、湿疹の治りが早くなる場合があるようです。

乳児性脂漏性湿疹でしたら、洗って保湿をしてあげれば痒みもなく1カ月程で綺麗に治ります。

1カ月以上湿疹が長引く場合や、かゆがる仕草がある場合、胸より下のお腹や手足まで湿疹が広がる場合には、乳児性脂漏性湿疹以外の皮膚疾患の可能性が高くなりますので、小児科や皮膚科を受診してください。

乳児性乾性湿疹って、なあに?

乳児性乾性湿疹は、生後6カ月以降におこる湿疹で、脂漏性湿疹とは逆に皮脂が少なくなりすぎておこるトラブルです。

6カ月頃の赤ちゃんは、皮脂の量が大人と比べ1/3程ととても少なくなってしまいます。この為、肌が乾燥しやすくなり湿疹やフケになってしまうのです。

乳児性乾性湿疹の対処法は?

脂漏性湿疹の時と同じく、洗って保湿してあげる対処になります。

この時も、ボディーソープは使うのを控えて、固形せっけんで洗うようにしてください。ボディーソープは液状にするためにせっけんよりも多くの界面活性剤を含みますので、皮膚の皮脂をとりすぎ、乾燥のトラブルが重くなりやすいのです。泡立てネットでよく泡立てたせっけんを使い、手のひらでこすって洗ってあげましょう。

お風呂から出たら、5分以内の保湿をお忘れなく。

その他の原因

新生児中毒性紅斑やアトピー性皮膚炎、膿疱疹といった原因も考えられます。

新生児中毒性紅斑は詳しい原因は不明で、環境の変化にまだ敏感な赤ちゃんがお母さんのお腹から出てきて空気に触れたためその変化に反応しているのではと言われており、小さな赤ちゃんによくある肌トラブルで、顔だけでなく全身に湿疹や赤身があらわれます。

新生児中毒性紅斑は、ほうっておいても1週間程度で自然と治ってしまいます。

アトピー性皮膚炎は、新生児中毒性紅斑や乳児性脂漏性湿疹のように赤身やカサカサがでます。かゆみを伴う為特に手の届く範囲の症状がひどくなりやすいです。

小さいうちはほかの皮膚疾患との見分けがつきにくいため、洗浄と保湿を徹底しながら様子を見て3歳ごろに確定診断となる場合が多いようです。

膿疱疹は、健康な人の肌にもよくいるブドウ球菌が悪さをする病気で、首のしわやわきの下などあまり外気に触れない部位に症状がでやすくなります。
いずれの場合も、初期には何が原因かお医者さんにもよくわからないという事がよくあります。

乳児性脂漏性湿疹や新生児中毒性紅斑でしたら小児科医でも十分に対処できるのですが、本来皮膚のトラブルは皮膚科の先生が専門ですので、いったん乳児性脂漏性湿疹や新生児中毒性紅斑という診断を受けても、沐浴の時にお肌の状態をよく観察しておき、症状が長引く場合やおかしいなと思う事があれば、再度皮膚科を受診してくださいね。