こども用そろばん

一昔前までそろばんを習う子どもは多く、「ピアノ」「習字」「そろばん」は習い事の定番でした。時代は変わり一時期はそろばん教室をほとんど見かけなくなりましたが、今になってじわじわと注目され始めています。

今回はそんなそろばん教室について、子どもへの効果や詳しい習い事事情をご紹介しましょう。

そろばん人気が復活?!

今は世の中にさまざまな習い事があります。特に最近はちょっと珍しい習い事も多く物珍しさから、昔ながらの習い事は影に隠れがち。でもそろばんが子どもの教育に良い効果を与えること認識されており、小学校の算数で今でも必修項目になっています。そして現在約20万人ほどの子どもたちが、そろばんを習っています。

そろばんの人気がじわじわとあがってきている背景に、大人が「脳のトレーニング」としてそろばんに再注目したのがその理由のひとつ。脳の老化を食い止めるのに効果があるとし、認知症対策としてそろばんを取り入れる老人介護施設やデイケア施設も増えてきました。またそろばんは「世界最高の算数教具」として高い評価を受けており、アジアやヨーロッパ諸国で学ぶ子どももたくさんいます。
そろばんは一見「地味」のようで、実はとてもスゴイものなのです。

主なそろばんの効果

計算のプロセスが分かり、計算力がアップ!

そろばんには計算力が上がる効果があるというのはなんとなくイメージできますよね。その理由はそろばんの考え方が、実に理に適っているからです。そろばんの計算の基本は「5」と「10」の合成と分解。○+○=5、○+○=10を暗算で出来るようになれば、あとは珠の操作で瞬時に答えが導き出されます。

慣れていくとそろばんを使わなくても珠を頭の中でイメージするだけで計算することができるように。そろばんが数少ない珠で構成されていることで、数をイメージしやすいのですね。

10桁以上の計算でもスラスラと暗算でき、計算力が格段にアップします。効果が高いのに、もともとの基本がやさしいため、小さな子どもでも負担なく覚えることが可能で算数への苦手意識を無くすのにも役立ちます。

右脳が鍛えられ、脳の活性化に!

そろばんは、脳を鍛えたり活性化に高い効果を示すことが分かっています。計算するという理論的な機能を担う左脳。この左脳は書いたり話したり、推理や思考、判断する際にも使われ、通常の「勉強」では主に左脳が使われます。

一方で右脳は情緒的な機能を担っており、空間構造を把握したり、描写や想像力など、イメージする力があります。そろばんを学び始めたばかりだと左脳がメインに使われますが、熟練してくると数字を見ただけで頭には珠のパターンが浮かび上がり、左脳より右脳をより働かせ計算するようになります。これで脳機能に柔軟性が出て、右脳が鍛えられていくのです。

実は発明などのひらめきや問題解決する力は、この右脳の働きが強く影響しています。さらに指先をトレーニングすることは脳内のニューロンネットワークを作り上げ、知能が上がり発想力が豊かになるのです。

「コンピューター社会にそろばんは不要である」という考えがありますが、それはこれらのことを考えると間違っていると言えるでしょう。そろばんは数字を瞬時に読み取り、右脳でイメージしながら左脳で数字情報に落とし込みます。これは情報処理能力に繋がり、これから先の勉強や仕事にも必ず役に立つのです!

切磋琢磨!集中力、忍耐力が身につけられる!

そろばん教室にはいろいろな年齢の子どもが通っています。そろばん自体は個人で行うものですが、教室内には学年に関係なくさまざまな友人がライバルができます。1人でそろばんを勉強するのは「つまらない」と感じることがあっても、仲間がいることで目標ができ切磋琢磨できる関係ができます。

またそろばんの検定試験では限られた時間の中で既定の問題数を解かなければなりません。検定中はたったの一度もミスをすることは許されません。実力が上がるにつれてもちろんレベルもアップ。近年気が散るこどもが多く、集中する力が低下していると言われていますが、そろばんを学ぶことによって集中力と忍耐力が身につけられるのです。

教室は週何回?気になる月謝は?

そろばん教室

そろばんの高い効果は理解できても、習い事として考えると親としていろいろ気になる面もありますよね。まずは教室に通う回数について。教室によって差がありますが、小学校低学年くらいまでは週2回、それ以降は週3回。自主練習等も含めて平日は毎日やるというところもあります。

そんなに行う必要があるのかと考えがちですが、部活の練習のように毎日行うことでそろばんは上達し実力が付いてきます。最初から回数を多くし無理をしても続かないと思いますので、様子を見ながら回数を増やせて行けると良いですね。月謝は大体5千円前後が多いようです。他に検定試験の際に別途お金がかかります。

そろばんを習い始める時期は小学校低学年がほとんど。学校で算数を勉強し数字に親しむ頃であり、柔軟性がある年齢のため上達が早いのがその理由です。中には未就学児から通っている子供もおり、彼らは数字で遊ぶ感覚で学んでいるようです。

ただ、そろばんを学ぶのに遅すぎることはありません

それこそ脳トレを目的に、大人になってそろばんをやる人もいるほど。小学校高学年でもそれ以上であっても、そろばんに興味を持ち「やりたい!」と思えた時が本当の始め時と言えるでしょう。

誰もが一度は手にするそろばん。実は子どもにたくさんの可能性を広げるものなのです。近くに教室があるのなら、一度検討してみてはいかがでしょうか。