4歳、5歳になると、子供の発音に関して悩むママも少なくありません。何とか小学校に上がるまでに綺麗な発音で話せるようになって欲しい、と焦ってしまいますよね。今回は、発音が出せない原因を考え、今日から出来る「さ行」をはじめとした発音上達方法をご紹介しましょう。

発音を正すのにベストな時期

子供の発音は、子供以上に親が気になってしまうものです。特に「さ行」は苦手な子供も多く、「先生」が「てんてい」になってしまったり、「傘」が「かた」になってしまったり。子供らしい話し方で第三者から見ると微笑ましい言い方に聞こえますが、この言い方がずっと続くのではないかと不安になってしまいますよね。

幼児の発音は大体6歳位までに定着すると言われています。

大人になってからでも滑舌を良くするトレーニングは出来ますが、定着してしまった癖を直すのは子供よりもずっと大変です。幼児期は発音を正すのにベストな時期なのです。

もしかして…耳の病気?

子供の発音について正す前に、耳が正常かどうかをまず確認する必要があります。聴力に何らかの問題があると正しい発音が聞こえないため、自身も正しく話すことが難しくなります。発音に影響を与える幼児に多い病気は滲出性(しんしゅつせい)中耳炎。中耳の炎症によってしみ出てしまった液体が鼓膜の奥にたまってしまう疾患です。風邪や急性中耳炎がきっかけでなることも多く、自然治癒することもありますが、悪化すると耳の聞こえが悪くなり手術の必要が出てくることもあります。話し方を正す前に、まず耳に問題が無いかどうかをチェックしましょう。

また幼児期の成長は個人差があります。発達速度が全体的にゆっくりの子供の場合、正しい発音をする為の各器官が未発達のケースもあります。口、唇、のどや舌の動きがスムーズにできない子供は、成長するにつれ解決できることもあります。焦らず子どものペースに合わせて一緒に発音の練習をすると良いでしょう。

まずは『やまびこ返し』から!

小さな子供に「正しく発音することの必要性」を論じても効果はありません。間違った発音をすぐに注意したり、「さ行」を言わせようと強制させることは、子どもにとって大きなプレッシャーとなり逆効果。発音を正すにはたくさん話をすることが必要ですので、話すことに躊躇させるような環境を親が作ってはいけません。

正しい発音をさせるのに一番手軽にできる方法は「やまびこ返し」です。

例えば子供が「おかあたん」と言ったら「おかあさん、でしょ」と返すのではなく、「はーい、おかあさんですよ」と自然に正しい発音で返してあげます。怒るのではなく、あくまでも優しく返すのがポイント。子どもは自分を否定されたと感じることは無く、正しい発音を耳にすることでそれを記憶していきます。

急に治るものではありませんが、正しい発音が聞き分けられるようになれば、自分の言葉も正しい音として出ていくようになりますよ。

早口はダメ!ゆっくり話すことを意識する

大人でも滑舌が悪い人は少なくありませんが、ゆっくり話してもらうと聞き取りやすくなります。一音一音、発音するための口の形を作れるため、正しい発音がしやすくなるためです。子供との会話は早口ではなく、できる限りゆっくり話すように心がけましょう。その際子供と目を合わせ、口の動きを見せてあげましょう。子供はママとの会話を楽しみながら、口を見て発音を覚えていくはずです。ママがゆっくり話せば、子供も意識しゆっくり丁寧に発音するようになります。

また子供との会話はぜひ表情も豊かに話すようにしましょう。笑ったり怒ったり驚いたり…表情を変えると顔の多くの筋肉を使っているのが分かりますよね。子供は顔の表情を良く見て同じような表情を作ろうとします。これは顔の筋肉のトレーニングにも通じているのです。

食べ物で発音が改善できる?

毎日の食事に気を配るだけでも発音が正しくなることがあります。

食事はきちんとよく噛むことを意識して食べさせると、舌と口周りを鍛えられます。子供の食事は食べやすいように柔らかく煮たり、小さく切ってあげることも多いと思いますが、やり過ぎは禁物。歯を使う必要性が減ってしまいかみ合わせが悪くなる原因になります。

おやつにするめやおせんべいをあげてみたり、にんじんスティックなどを与えてみてもいいですね。歯をしっかりと使うことは、発音にも大きく影響してくるのです。

舌のトレーニングをしよう

「さ行」がうまく発音できないのは、舌の先が前歯や歯茎に触れているのが原因。この舌の動きが出来るようになれば、「さ行」はうまく言えるようになります。

まず「あっかんべー」をするように舌を思いっきり出して戻す、次に「ぺこちゃん」のように舌を右に出したり左に出したり、最後に口の中でぎゅーっと舌を丸めてみましょう。

「さ行」が特に苦手なら、舌を平らに出し、その下の上にストローを乗せます。それを上の前歯との間に挟み、ストローから息を出してみましょう。前歯に舌を付けなくても息が出せるようになれば、「さ行」が言いやすくなります。これらの舌のトレーニングは顔の筋肉を動かすことで小顔効果もありますので、ぜひママも一緒に行うと良いでしょう。

まとめ

子供の発音について、あまりにも心配なら一度専門の先生に相談するのも手です。またボイストレーニングの学校で幼児向けの教室を開いているところもありますので、活用してもいいかもしれませんね。

多くの場合子どもの発音は自然に治っていきます。あまり神経質にならず、子どもと一緒に楽しみながら直せるといいですね!