みなさんは「砂アレルギー」という言葉を聞いたことがありますか?実は乳幼児がなりやすいアレルギーのひとつとされています。砂アレルギーの原因や足にアレルギー反応が出た場合の対策方法についてまとめてみましたので、ぜひ覚えておきましょう!

アレルギーの基礎知識

アレルギーとは、私たちの身体に備わっている免疫反応が過剰に起きてしまい、かえって私たちに負担となるような症状が現れてしまうことを指します。

これまでは、食物アレルギーや花粉症、動物アレルギー、金属アレルギーなどにかかる人が多くみられていましたが、最近では水や米、紙、ラテックス(ゴムの原料)といったごく身近なものでもアレルギーが誘発されてしまうケースも生まれており、アレルギーの種類はかなり多種多様になってきています。

そしてこうしたアレルギー反応と関連した病気としては、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、気管支ぜんそくといった疾患があります。

もしアレルギーになった場合の主な症状には、次のようなものがあります。

  • 皮膚→かゆみやじんましん、赤くなる。
  • 呼吸器→せき、くしゃみ、息苦しい、ゼーゼーとする。
  • 粘膜→まぶたや唇、口の中が腫れる、目のかゆみ、目のむくみ。
  • 消化器→激しい腹痛、嘔吐。
  • 循環器→血圧低下、意識を失う。

多くの症状は、動かずに安静にしたり、処方されているエピペンを打ったりすることで治まります。しかし短時間のうちに全身に複数の症状が現れ、それによって血圧の低下や意識障害、呼吸困難といった極めて危険な状態を引き起こしてしまう場合もあり、これを「アナフィラキシーショック」と言います。命を脅かすかもしれない症状、それがアレルギーの本当の姿なのです。

そもそも砂アレルギーってなに?

それでは「砂アレルギー」とは一体どのようなアレルギーなのかを詳しく見ていきましょう。

実は、砂アレルギーは皮膚科で「砂かぶれ皮膚炎」や「砂かぶれ」と診断されることもあるのですが、正式には「小児掌蹠丘疹性紅斑性皮膚炎(しょうにしょうせききゅうしんせいこうはんせいひふえん)」と呼ばれています。

手の平や足の裏に砂が接触することでアレルギー反応が起きるとされ、症状としてはプツプツとした赤い発疹が多発してかゆくなり、まれに微熱を伴うことがあります。手足以外に発症することはほぼ無いようです。

だいたい1歳~4歳ごろまでの乳幼児に多くみられるアレルギー症状で春から初夏にかけて起こりやすく、患者の男女比は「3:4」と女子の方が若干多くなっています。

砂の中の何の成分に反応してしまうのかは明らかになっていませんが、ウイルスによる感染症ではないかという説が有力のようです。

また、ぜんそくなどの気管支系の病気を持っている方や大人であっても、咳やくしゃみ、鼻水など、呼吸器や粘膜に症状として現れることもあります。

ちなみに、黄砂によるアレルギーも問題視されています。

黄砂とは中国大陸の砂漠にあるすなぼこりが、非常に激しい砂嵐によって巻き上げられて日本にまで飛来してくるものです。そして黄砂には砂だけでなく、硫黄酸化物や窒素酸化物、バクテリア、カビといった様々な汚染物質も含まれているのです。それによって、鼻水や目のかゆみ、咳、頭痛、湿疹などの皮膚炎、発熱といったアレルギー症状が出る可能性があります。

黄砂は、ちょうど春~夏にかけて飛来するのでよく花粉症の症状だと勘違いしてしまう方も多いので、様子が変だと思ったら黄砂アレルギーを疑いましょう。

足に砂アレルギーが出たときの対処法

はだしになって公園の砂場や園庭で過ごすことの多い乳幼児にとっては、足の方にも気を配る必要があります。もし足に砂アレルギーの症状が出た場合には、どのような対応をすれば良いのでしょうか?

まず、足の裏などに発疹を見つけたり子供が足の裏のかゆみを訴えたりしたら、すぐにアレルゲンである砂から離して、しっかりと水などで足を洗いましょう。そして発疹の他に、発熱などの別の症状がないかも確認してください。

発疹に対する根本的な治療法はなく、仮に放っておいても通常であれば2~4週間ほどで自然治癒していきます。また発疹の痕も残ることはありませんし、再発することもほとんどないそうです。

ただし、かゆみが強い場合には無意識にかきむしってしまい、なかなか寝付けなかったり患部の治りが遅くなってしまったりするので、そういった際には皮膚科を受診してステロイド軟膏や抗ヒスタミン薬を処方してもらい、かゆみを抑えましょう。次第に薄皮がむけていき皮膚がカサカサと乾燥し始めたら、今度は尿素軟膏やヘパリン類似物質(ヒルドイド)軟膏などを塗って保湿してあげます。

もし砂アレルギーになっても、普段の日常生活に支障をきたすことほぼありません。ただし患部の炎症がひどいときはさらなる悪化を防ぐために、なるべく外遊びを控えさせたり必ず靴下を履かせたりなど、足に砂を触れさせない工夫をする方が良いでしょう。また外出から帰宅したら手洗いを徹底し、靴下や服なども清潔なものに着替えて砂を部屋の中に入れないようにすることも忘れないでください。

最後に

ちょうど公園遊びが始まる1歳児は、もっとも砂アレルギーが頻発するそうです。楽しいはずの公園遊びにこんな危険なものが潜んでいると分かると、あまり外や砂場で遊ばせたくない…と思われる方もいるかもしれません。

しかし、砂アレルギーは発症した場合の対処法をしっかりと把握していれば、さほど怖いアレルギーではありませんし過剰に神経質になる必要もありません。冷静に対応できるよう、砂アレルギーに関する基本事項をしっかり覚えておきましょう!