「赤ちゃんを寝かしつける魔法が欲しい!」と切に願うママはきっと多いはず。やっとの思いで寝かしつけた途端、赤ちゃんのお目めがパチリ…そんな経験も一度や二度ではないと思います。しかし、ママが「早く寝てほしい」と思えば思うほど、寝ないばかりかグズったり泣きだす赤ちゃんも多く、そんな時はもうお手上げですよね。

そこで今日は、赤ちゃんをスムーズに寝かしつけたい時に使える「おくるみ」についてじっくり解説していきます。

赤ちゃんにおくるみが良い理由

赤ちゃんを寝かしつける時にまず大事なことは、気持ちを落ち着かせることです。昔から、「赤ちゃんは寝るのが仕事」と言われていることから、赤ちゃんは眠ることが得意のように思われることが多いですが、実際は大の苦手です

それは、赤ちゃんが眠りにつく際に不安や恐怖を感じていたり、本当は眠いだけなのに「おっぱい?」「おむつ?」「それとも抱っこ?」と望んでもいない世話をママにされたことによって、さらに眠れなくなりグズってしまうケースも多いのです。

赤ちゃんのお腹がいっぱいでおむつも汚れていないのに寝ぐずりを起こしている場合は、まずはリラックスできる空間を作ってあげることが大切です。

ママのお腹の中で長い間過ごしてきた赤ちゃんは、おくるみに包まれることによってそれに似た感覚を味わうことができ、安心することができます

 

 

また、おくるみによって身体の自由を少しだけ制限することで、モロー反射(ビクッと手足を痙攣させるなどの赤ちゃん特有の反射)をしても目が覚めないと言ったメリットも得られます

こうした理由から、最近では日本やアジア諸国だけでなく欧米の有名な病院でもおくるみの使用が推奨されるようになってきました。おくるみを活用している海外のママたちの感想でも、「グズッていてもおくるみで包むと泣きやんだ」「夜泣きがなくなった」「寝ながら指しゃぶりや顔を掻くことがなくなった」など、赤ちゃんの寝かしつけがおくるみによって容易になり、その上熟睡するようになったと言ううれしい声も多く届いています。

おくるみを寝かしつけで使う時のやり方

赤ちゃんをおくるみで包む時は、ママの腕の中で優しく抱かれているようなイメージで、適度に巻きつけてあげましょう。その際、緩すぎても姿勢が不安定になりますし、きつすぎても赤ちゃんが息苦しさを感じてしまうので、程よい巻き加減が必要となってきます。

また、赤ちゃんはグズったり泣いたりすると手足をバタバタと動かすため、小さすぎるサイズのおくるみではほどけてしまうため、最初は大きめのおくるみか大判のバスタオルで練習しながら徐々にコツを覚えていきましょう。

巻き方

おくるみの巻き方

※参考:首枕について

巻き方の手順としては、まず赤ちゃんの両腕をまっすぐに下ろした状態で、ある程度の締め具合をキープしつつ右側から布で包みます。

次に、おくるみの下の部分を持ち上げて足から身体にかけて包んでいきますが、この時赤ちゃんの足を伸ばした状態で締めると、股関節脱臼を引き起こす危険がありますので、赤ちゃんの足は自然な状態で包んでください。

おくるみの中の足の形

 

最後は、左側の布で赤ちゃんの左腕を固定するように胸を巻き込み、余った布は身体の下に回してしっかりと形状をキープさせます。

おくるみで上手く包めるコツとしては、「手が動かないような体勢にする」ことが大切です

この体勢は、赤ちゃんがママのお腹の中にいた時を再現しており、赤ちゃんは安心して眠ることができます。最初はコツがつかめなくてうまく巻けない場合は、マジックテープ式のおくるみから始めることをおすすめします。

ちなみに、低月齢の赤ちゃんはおくるみに包まれたままで寝ていても問題はありませんが、基本的には赤ちゃんが熟睡モードに入ったらおくるみを外してから布団に寝かせることをおすすめします

どんな素材のおくるみが良いの?

おくるみの素材は、何と言ってもダブルガーゼがおすすめです

生まれた時期にもよりますが、赤ちゃんは新陳代謝が激しいため、毎日大変多くの汗をかきます

特に新生児期の赤ちゃんは、一日の大半を寝た状態でいるので、背中やお尻にかいた汗で汗疹ができやすい環境下にいます。汗をかいたら衣服をこまめに換えたり、タオルで汗を拭くなど、身体を清潔に保つことが汗疹予防の1つでもあるのですが、おくるみの素材に関しても通気性や吸湿性に優れたダブルガーゼを使用することで、赤ちゃんの肌を優しくいたわることができます。

また、ダブルガーゼは他の素材に比べて、洗濯後すぐに乾く素材であることや、体温調節がしやすいと言ったメリットも挙げられます。特に夏場のエアコンが効いた室内などで肌掛けとして使う場合、他の素材では暑く感じることがあるのに対し、ガーゼ素材は赤ちゃんの周囲を程よい温度に保つ役割をしてくれます。

おくるみはいつまで使って良いの?

おくるみをいつまで使えるか(使用期間)については個人差もあるようですが、基本的に生後4カ月くらいまでだと言われています。

 

 

これには赤ちゃんの身体の成長だけでなく自我の芽生えも影響しており、この頃にはいくら正しいやり方でおくるみを巻いても、赤ちゃんが自力で抜け出そうとしたり包まれるのを嫌がるようにもなります(寝返りするようになったら動きたくてダメですね^^)。

また、おくるみによって防止策を取られていたモロー反射もこの頃には無くなってくるため、腕を包む必要も無くなることも止めどきの目安になります。

おくるみの卒業後の寝かしつけアイテムとしては、両手や足の出るスリーパーを利用するのもおすすめです。スリーパーなら、インナーやパジャマの上からもスッポリと着られるので着脱が簡単ですし、良く寝がえりをうったり、寝相の悪い赤ちゃんでも脱げる心配の無いのでママも安心して使えます

とは言え、生後4カ月を過ぎても包まれて眠るのが大好きな赤ちゃんもいますので、そのような場合は期間を気にせず使うことは特に問題はありません。

「おくるみでずっと包んでいると運動神経が鈍くならない?」と心配するママもいるかもしれませんが、おくるみによって発達が遅れることはまずありませんので心配無用です。

おくるみによる寝かしつけの卒業後は、おくるみを肌掛けや日よけに使ったり、おむつ替えシートとして使ったり、ママのひざ掛けにも活躍できるので、外出の際はママバッグにしのばせておくと大変便利です。

おくるみを嫌がる赤ちゃんへの対処法

今まで、添い寝や抱っこで寝かしつけをされてきた赤ちゃんに、いきなりおくるみを使っても断固拒否される可能性があります。

その場合は、無理におくるみで巻いたりせずに、別の方法から徐々におくるみに慣らせていくことも大切です。赤ちゃんとしても「今までの抱っこじゃなきゃ嫌だ」と言う思いから、おくるみを出すと大泣きする場合もありますが、ここで諦めては元のもくあみですので赤ちゃんが慣れるまでは根気よく続けていきましょう。

目安としては3日から1週間ほどは猶予を見て、それでもダメならスリーパーで試してみるのも1つの方法です。

その時にやってはいけない行動として、おくるみを見て泣いた赤ちゃんを抱っこしてしまうことや、寝かしつける際におくるみと抱っこを交互にやってしまうことが挙げられます。

これにより、赤ちゃんは泣いたら抱っこしてくれると学習しますし、寝かしつけの方法をコロコロ変えられると混乱してますます寝ぐずりが激しくなります。泣かれてもグズられても、諦めずにトライしてみることが、育児や寝かしつけにおいて大切なのことかもしれませんね