小さい子供にとって、チャイルドシートはいわば命綱も同然。

大切な我が子の命を守ってくれるチャイルドシートは、子育てには欠かせない重要なアイテムです。だからこそ、チャイルドシートを購入する時は、慎重に吟味してから選びたいと考えるママもきっと多いのではないでしょうか。

そこで、今日は年齢別や機能別で見るおすすめなチャイルドシートの選び方についてご紹介していきます。

チャイルドシートの必要性

2000年から始まったチャイルドシートの義務付けですが、施行当初に比べると認知度や車への設置率は格段に上がってはきているものの、いまだに使用率は6割程度にとどまっているようです。

また、2009年に行われた警視庁の調査によると、交通事故で亡くなった6歳未満の幼児の内、チャイルドシートを装着していなかった幼児は装着していた幼児に比べて約4倍も多いことが分かっており、1年後の2010年に行われた「チャイルドシートを使用している家族への調査」では、シートが正しく取り付けられていた車両は全体の4割にも満たないことが報告されています。

出典:チャイルドシート使用有無別交通事故関連統計(平成26年中)

「近くのスーパーまでだから」「子供が嫌がって泣くから」「装着がちょっと面倒で」

このように、チャイルドシートが必要なことは分かってはいても、ついシートを使用せずに子供を車に乗せてしまう親も多く見られます。

しかし、交通事故とは突然ふりかかるものであって、いくら未然に防ごうとしても防ぎようのない災難でもあります。
ましてや体重の軽い子供は吹き飛ばされた衝撃で身体を強打したり、時には車外へ投げ出されて大惨事になるなど、生命の危険にさらされる可能性が高くあります。

事故による不幸が起きた後では後悔してもしきれないばかりか、一生家族に暗い影を落としていくことにもなりかねません。

こうした災難を最小限に防ぐためにも車にチャイルドシートを設置し、なおかつ子供に正しく装着することが、親としてとても重要に課題になってくるのです。

年齢・体形別にみるチャイルドシートの種類

ベビーシート(乳児期用)

ベビーシートは、生まれたての新生児から1歳頃まで使用できるタイプです。こちらは、車から移動する際も、赤ちゃんを寝かせたままラックとして使用できるとあって、忙しいママにも人気のあるシートです。

赤ちゃんを寝かせたままでも簡単に取り付けることができ、身体に負荷がかからないように乳児期の赤ちゃんにフィットする作りになっているものが多く見られますが、その反面、使用できる期間は短めになっています。

使用できる赤ちゃんの体重は10キロ未満、身長は70センチ程度です。

チャイルドシート(乳児期から幼児期用)

こちらは、新生児期から4歳頃の幼児期までの長い期間を1台でまかなえる万能タイプです。

赤ちゃんの首や腰がすわっていない時は、乳児用パッドを用いて後向きで使用し、1歳以降からは着座で前向きに使用します。
ベビーシートと比べ長く使用できるので経済的ではありますが、兼用タイプが故に構造がやや複雑化しており、慣れるまでは装着が難しいと言った点がデメリットとして挙げられます。

使用できる子供の体重は18キロ未満、身長は100センチ程度です。

チャイルドシート(幼児用)

こちらは、お座りが1人でできるようになった子供が使うシートです。

生後10カ月頃から4歳くらいまでの幼児が対象であり、進行方向の前向きに着座して、5点式のハーネスでホールドするタイプです。

使用できる子供の体重は9キロから18キロまで、身長は65センチから100センチ程度です。

ジュニアシート(幼児から学童用)

こちらは幼児用のチャイルドシートとは違い、座面を上げることで背の高さを補い、車のシートベルトをそのまま使用するタイプです。

座面を上げるシートを設置することで、腰ベルトが骨盤にきちんとかかり、肩ベルトが首にかからないようになります。
ジュニアシートには腰下だけの簡易タイプと、上半身をきちんとサポートしてくれる背もたれ付きのものまでと、幅広い種類が売られています。

使用できる子供の体重は15キロから36キロまで、身長は100センチから135センチ程度です。

チャイルドシートの正しい選び方

安全基準を満たしているか確認

現在、日本は国交省が安全と認めたチャイルドシートに対して、型式指定・型式認定マークが付けられています。

特に2006年以降に作られた製品は国際基準で審査されており、さらに安全性が高くなっていますので、購入の際は新基準である「Eマーク」が付いているかどうかの確認をするようにしてください。

ちなみに、2006年10月以前に作られた製品には、運輸省が型式指定したマーク「自C-000」が付いています。

また、外国製品については、ヨーロッパの基準適合マーク「ECE規則」やアメリカの基準適合マーク「自動車安全基準FMVSS」があることを確認しましょう。

ご家庭の車に適合しているか確認

どんなに安全性が高く気に入ったメーカーのチャイルドシートでも、自分の車の座席にうまく固定できなければ意味がありません。

意外なようですが、適合車種であるチャイルドシートでも、相性が悪くうまく設置できない場合があります。

特に、軽自動車は、後部座席の幅が狭かったりシートベルトの位置が低い場所にあったりするので注意が必要です。購入前には試着可能な店などで、自分の車とシートの相性が合うかどうか確認できると失敗せずに選ぶことができます。

シートの固定方式にも注目

現在、チャイルドシートの固定方式には、ユニバーサルタイプとISOFIX(アイソフィックス)と呼ばれるタイプの2種類があります。

従来のシートベルトに固定するタイプのユニバーサルタイプは、どんな車にも対応できるとうたっている反面、取り付けには技術や腕力が必要で取り付けミスが多いのに対し、ISOFIXを使った固定方式は誰でも簡単に正しく設置できるといったメリットが挙げられます。

ISOFIXとは、車内のシートベルトを使わずにできる新しい固定方法であり、2012年7月以降に発売された新車にはISOFIXと呼ばれる次世代の固定方式のチャイルドシートが使用できるようになりました。

ISOFIX対応のチャイルドシートの固定方法は、車の後部座席のシートベンチとバックレストの間に、ISOFIXアンカーと呼ばれる棒状の取付金具を取りつけた後、チャイルドシートのコネクターをはめ込んで設置すると言った至って簡単なやり方です。

この固定方法により、シートが車体としっかり連結できるため、もし事故による衝撃があってもそれを最小限に食い止める働きをしてくれます。

また、ISOFIX対応のチャイルドシートには正しい装着ができたらランプが付くなどのセーフティ機能が備わっているため、取り付けミスを未然に防ぐことが可能です。