昔から、故郷のお父さんへのお土産と言えば、「日本酒」が定番ですよね。日本酒独特のまろやかな香りと深い味わいは、贈りたい人への感謝の気持ちをそっと代弁してくれます。

 

 

だからこそ、お土産には本当においしい日本酒を送りたいと思うのが、贈る側として当然と言えば当然の気持ちなのです。

そこで今日は、お父さんへのプレゼントとして喜ばれる日本酒の選び方について、いくつかご紹介いたします。

純米か、そうでないか

日本酒には、「純米」と記載されているものと記載されていないもので大きく2つに分かれます

 

 

純米大吟醸、純米吟醸酒、特別純米酒、純米酒は、お米と米こうじだけで作られたお酒であり、大吟醸酒、吟醸酒、特別本醸造酒、本醸造酒は、お米と米こうじに加え、醸造アルコールを添加したお酒です。

「醸造アルコールを添加する」なんて聞くと、何となく純米酒の方がレベルが高いのでは思う人も多いかと思いますが、アルコール添加は決して品質を落とすことではありません。

むしろ、この方法は、アルコール度の低い日本酒が雑菌に汚染されないようにと防腐剤の役割として江戸時代から受け継がれている手法です。

ちなみに、醸造アルコールとは化学的に合成されたお酒のイメージを持たれがちですが、実際は濃いめの焼酎です。こちらを添加された日本酒はあっさりとした辛めの飲み口で、純米とついた日本酒の方は重めの甘口と言った飲み口になります。

原材料を確認

ご存じの通り、日本酒はお米から作られていますが、お酒を造る際に使われるお米はうるち米と言って、私たちが日頃食べている一般的なご飯とは違った精米処理が行われています。

一般的なお米の場合、玄米を10%ほど削って精米していますが、お酒用のお米は約30%から70%に削ったものを使用しています。

これには、玄米の表層部分に含まれるたんぱく質や脂肪・灰分が、お酒を造る際に必要な発酵の邪魔をしてしまうことが原因となっており、これらを深く削ることで中心部のでんぷん質が発酵バランスを整える役割を果たし、香りや色合いの良いお酒が造れるようにするのです。

このうるち米には、「飯米」と「酒造好適米」の2種類があり、全国では約80品目以上もの酒造好適米が作られています。

山田錦や美山錦、五百万石、神の舞などは有名な酒造好適米ですが、中でも山田錦は一番グレードが良いと言われ、稲穂が高く米粒も飯米に比べて1.3倍ほどの重量があるのが特徴です。

精米歩合を確認

精米歩合とは、お米を表層部をどれだけ削ったかの割合です

前述の通り、普段私たちが食べているお米は10%ほどしか削っていないのに対し、日本酒を造る際はかなりの割合を削っています。これには、酒造好適米の心白と言う芯の部分が一般的なお米に比べて大きいことが原因として挙げられます。

そもそも、お酒を造る際にはお米の中心部である心白という部分が大変重要だと言われていますが、心白部分だけを残してあとは綺麗に削ったお米からできた日本酒は雑味の無い素材の風味を生かしたスッキリとした味わいになると言われています。

反対に、心白以外の部分を乱雑に削り取った状態のお米では、風味と味わいに欠ける日本酒に分類されてしまうのです。

ちなみに日本酒の種類は、精米歩合によって分けられますので、多く削られたものほど高級であると言う位置づけになります。精米歩合が60%以下になると(40%以上削った状態)、特別なお酒と言うことで、「特別本醸造酒」「特別純米酒」と呼ばれ、なおかつさらに吟味して低温でじっくり作られたものは「吟醸酒」「純米吟醸酒」と呼ばれています。

また、精米歩合が50%を切ると、「大吟醸酒」の位置付けとなり、それに加えて原材料が純米だった場合は「純米大吟醸酒」と言った高級ランクになります。

日本酒度と酸度を確認

日本酒には、甘口と辛口が存在します

これを比較する場合は日本酒度の±0を基準として、プラスの数値が大きいほど辛口、マイナスの数値が大きいほど甘口だと判断してください。

ですが、これは清酒の比重を表す数値ですので、一概に辛口や甘口とハッキリ決めることはできません。その日本酒の原材料や精米歩合、全体の味バランスにも大きく左右されることを覚えておきましょう。

また、日本酒の酸度によっても辛口や甘口は変わってきます。

普通、一般的に酸度が高いと酸っぱいイメージがありますが、日本酒はその解釈が少々ちがってきます。酸度が上がることで、お酒の味が引き締まり芳醇な風味が楽しめますが、逆に酸度が下がると味にキレやハリのない淡麗な味に変わってきます。

日本酒度が変わらない場合、酸度が高い日本酒は辛いと感じ、酸度の低い日本酒は甘いと感じるようです。

一体どれが美味しいの?

結論から言うと、日本酒選びはその人の好みです

金額で言うと、精米歩合の低い大吟醸や純米大吟醸が高級な部類に入りますが、高級なだけがお酒好きの人を満足させられる味であるとは限りません。

一口飲んでみて「おいしい」と感じたものが、その人にとって最高の日本酒ですので、純米大吟醸の方が値段が高いから良いのではないかと先入観に囚われることなく、まずは自分の舌で確かめてみましょう。

お土産として日本酒を選ぶ際は、飲み比べセットなどで相手の好みを知る機会を得ることも、時には必要なのかもしれません

 

ちょっとした話題作りにもなりますし、家族で会話が弾むきっかけにもなりますね。