平成29年度から主な変更点を交えて、編集し直しています。

子供を保育園に入園させるための「保活」という言葉もずいぶん世の中に浸透しました。もう何年も前から子供を保育園に入れることができずに、産休から仕事に戻ることができない人が増えています。

都市部ではその状況が本当に深刻であり、入所できない待機児童が多数います。入所選考の際に有利になるように就労条件を変更したり、入所しやすい保育所の近くに引っ越したりするなど、方法を余儀なくされている人々も多いようです。

仕事に復帰できなければ自分の会社に迷惑をかけてしまうことはもちろん、予定していた家の収入に多大な影響を及ぼしてしまうので、そのような方法を採らざるをえなくなってしまいます。待機児童は近年ますます増加しており、首都圏や近畿圏などの都市部ではより深刻な状況です。各市区町村では、保育がより困難な家庭の子どもを優先的に入所させています。

保護者の就労・出産・介護などを状況に応じて指数化して、得点の高い順に受け入れるなどの選考方法を採用しています。このポイントを少しでも上げるために、保護者たちは長時間労働に変更して点数を上げたりするなどの方法をとっています。また、杉並区を含む多くの自治体ではが採用されているので、それを利用する人々もいます。

」とは、認可外保育園に一定期間預けていれば入園ポイントが加点されて優先度が高くなるというものです。

【杉並区保育園】平成29年度からの主な変更点

杉並区の保育園を申し込むにあたり、平成30年4月1日以降に変わる主な変更点です。良くなるというよりは、民間職場と行政の制度ギャップが大きくなった印象です。

保育料見直し
保育料が1~3割程度の増額される。
区立認可保育園の民営化促進
対象園は、2年前に公表される。
募集予定人数のお知らせ方法の変更
保育ほっとナビ』に掲載される(平成30年4月は、2017年11月1日以降)。区のホームページを閲覧できない場合、保育課・子どもセンター窓口で閲覧できる。
必要書類の変更
『復職の意向』を確認する欄、『同時であれば別の園でも利用希望』の選択肢が追加。延長保育利用する場合、『区立保育園延長保育のお願い』の提出書類が追加。

区内または近隣に65歳未満の祖父母がいる場合の『保育にあたれない理由が確認できる書類』は提出不要に。

基準指数・調整指数の新設・変更・廃止
【基準指数】
就労を1日単位から1週間単位へ変更。『自営業・中心者・協力者』の区別を廃止。

【調整指数】
・『育児休業制度等』の加点が新設。
⇒保育休業制度がある方
保護者が育児休業中の世帯に対して、平成31年4月以降の1・2・3歳児クラスの入所申込みから加点。

⇒保育休業制度がない方
平成29年4月2日以降に生まれた子がいる世帯で、保護者全員が自営業など育児休業制度がない方、勤め先に育児制度はあるが適用対象外の方に対して、平成30年4月以降の入所申込から加点。

・『認可外保育園等』の加点が廃止。ただし、経過措置で平成30年3月31日までに保育施設に預けた場合は、従来の優先順位の対象です。

・『保育料滞納』の減点が、5から10へ変更。

【同一指数の場合の優先順位変更】
『他の申込み児童より基準指数が高いこと』、『届出義務違反、保育料滞納に該当しないこと』、『近隣に保育に協力可能な祖父母がいないこと』を廃止。

『認定事由を有する期間(月数)が長い児童』を廃止。ただし、経過措置で平成30年3月31日までに復職された方は、従来の優先順位の対象です。

認可外ですら難しいのが今の現状

しかし、認可外保育園も入園が難しいのが今の杉並区の現状です。数多くの方々が「どうにかしてうちの子供を保育園に」と、あらゆる手段を使って保活を行っており、その時期もどんどん早くなっています。

まさに激戦区というべき状況であり、認可、認可外に関わらず0歳4カ月での入園は非常に困難である、ということができます。

フルタイム共働きでも入れない

保育園の絶対数が足りていない現状では、認可保育園に入るには4月の入園しかほぼ不可能な状態です。育休期間をすべて使って園を探しても入れる園を探すのは困難です。

保育園に入れない場合に限って半年間育休を延長することが出来きますが、そうするとつまり1歳4月入園を目指すことになります。しかし1歳クラスのほとんどは0歳クラスからの持ち上がりで埋まってしまうので入園可能人数が少ないのです。

つまり育休を切り上げてでも0歳4月入園を目指さないといけなくなってしまいます。一番子供のそばにいるべき時期に他の人の手に預けなければならない状況は非常に悲しいものです。

また、0歳4月入園の願書提出の締め切りが多くの自治体で12月頃になっています。基本的に妊娠中の申し込みは受け付けてもらえません。生まれてからではないと受け付けてもらえないといことは、12月以降生まれだと提出が間に合わないということになります。

妊娠中から仮申込を受け付けてくれる自治体もありますが、4月1日の時点で生後57日になっていないと入れない園がほとんどなので、2月5日以降に生まれた子供に関しては申し込み自体が不可能ということになります。子供を保育園に入れるためには、子供を産む月すら計算しないといけないということになってしまうのです。

早生まれの子供を持つ多くの親がこの現状に困惑しているのが現状です。自分の持つ状況の中で最適の方法を模索しながら保活を進めなくてはなりません。

1歳4カ月の認可外を狙う

平成30年4月1日以降は、認可外保育施設に預けての加点はつかなくなります。

0歳4カ月が無理ならせめて1歳4カ月で、と考える人もいますが現状はそんなに甘くはありません。近年の住民からの声を受けて、保育園や保育室が作られたりもしましたが認可園への入園はかなり難しいままです。

杉並区の場合、認可外加点+2点を得ておくためには、7月1日から預けていないとダメなので、認可外加点がないご家庭は、1歳4カ月の時点で認可外の入園に狙いをしぼり、複数の申し込みを行いつつ認可園への入園を待つ、という方法しかありません。

どうしても復職しなくてはならない人のために

認可保育園の場合、入園から一カ月以内に復職しないと即退園となります

しかし認可外の場合、特に復職義務はありません。0歳4カ月の時点で入園手続きを行い、お金だけ払いながら、実際に復職した時点で通いはじめる、といった「席抑え」をしている人もいます。イレギュラーな方法であり、園から嫌がられるような気もしますが、実際そのような方法を採っている人はどこにも一定数いるようです。

この「席抑え」ができるかどうかは、園によって方針がことなります。

その分保育士の手が空くので、一時預かりの子供を受け入れることができる、と受け取る園もあれば、本当に必要としている人を優先的に受け入れるのでダメです、という園もあります。受かった後で、復職するのが少し先になりそうなので、それまでゆっくり通わせてもいいか、というような聞きかたをしてみるといいかもしれません。園によっては休園扱いにして保育料を半額にしてくれるところもあるようです。

保育園などの整備がすすみ、誰もが保育園を適時利用できるようになるにはまだまだ時間がかかりそうです。情報収集を密に行い、自分にとっての最善策を模索していきましょう。

点数

参考までに杉並区の点数をメモしておきます。

・両親フルタイム 40点

・兄弟枠 +1点

・認可外加点 +2点