子どもが生まれて最初に必要になるのは、おむつやミルクなどの消耗品、衣類やベッドなどの身の回り用品ですよね。少し成長してそれらが落ち着いてくると、気になり始めるのが教育費です。

大きくなるにつれて入り用なものが増えてどんどん出費がかさんでいくのに、将来的に高校、大学の学費はどうやって捻出すればいいの?

という方におすすめなのが、学資保険です。

まずは学資保険とはどういった性質の保険なのかを再確認してください。

学資保険とは?

学資保険は「保険」と銘打ってありますが、掛け捨ての生命保険とは性格のまったく異なるものです。

学資保険は毎月決まった額の保険料を積み立てて、満期になったら積み立てた保険料を受け取るという仕組み。学費を積み立てることを第一の目的としており、イメージとしては「期限が来るまで引き出せない貯金」です。

個人で行う貯蓄と異なるのは、支払期間中に親に万が一のことがあった場合に支払保険料の振り込みが免除されるといった保障がプラスされていることです。

学資保険には大きく分けて「貯蓄型」と「保障型」の二つのタイプがあります。

「貯蓄型」は払った金額よりも満期に戻ってくる金額の方が多くなり、「保障型」は「貯蓄型」よりも万が一の時の保障(例えば死亡保険金など)が多く付与されているために戻り金が少なくなる、という傾向にあります。

この、払った金額と戻ってくる金額の差をパーセンテージで表したものを「返戻率」といいます。

例えば、10,000円を払って返戻率が110%であれば11,000円の戻り、90%であれば9,000円の戻りというわけです。

学資保険に加入するメリットは?

多くの親御さんが学資保険に入る理由は、銀行での貯蓄よりも返戻率(銀行の場合は利率)が高い点、万が一のときに支払いが免除される点に魅力を感じるからでしょう。

子どもの学費を溜めることが目的ですから、自分たちに万が一のことがあった場合にも設定された期限まで貯蓄できるというのは大きなポイントです。

保障型であれば戻り金は多少減るとしても、生命保険や医療保険と同様の保障も付与されていますから、他の生命保険に入る必要がなく経済的です。

ただし注意したいのは、一度積み立てると満期までそのお金には手を出せないということです。

預貯金であれば必要な時に必要な分だけ引き出すことができますが、学資保険はそれができません。

もしも途中で積み立てることが不可能となり、解約となりますと、タイミングによっては元本割れをして大きな損をしてしまうことになります。

また、家計に余裕ができたら再度入り直そうと思っても、子どもの年齢によっては加入できないこともありますし、加入できたとしても月々の負担が大きくなります。

学資保険に入る際には、受け取り期限と毎月の支払いを無理のないようにきちんと計算するようにしましょう。学資保険で学費を増やしたいなら、途中解約は返換率が悪くなっているので厳禁です。

学資保険向きの家庭

学資保険は、特に貯蓄型であれば保障付きの利率の良い貯金のようなものです。ただし上述したように、溜めているお金を自由に引き出すことができません。

ですから、毎月大体決まった金額のお給料が入るといったような、公務員やサラリーマンの家庭には向いています。

一方、自営業などで毎月の収入に差がある、諸経費の支払い月になると家計が圧迫されるといった、毎月のお金の出入りに大きな変化がある家庭は、学資保険よりも預貯金+生命保険や医療保険で賄った方が良いかもしれません。

学資保険を選ぶ際のポイント

学資保険を選ぶ際に最も重視するのが、返戻率です。

返戻率は高ければ高いほど満期に戻ってくる金額が大きくなりますから、学資保険の比較には欠かせないポイントです。

ただし、返戻率はただ単に会社の力によって違うだけでなく付いている保障によって変わってきますので、どんな保障が付いているのか、保障を比較して返戻率は妥当かどうか、といった点に注意しましょう。

学資保険の返戻率を高めるには?

同じ商品に加入しても、条件によって返戻率は変わります。

返戻率を高める大きなポイントは、

  1. 保険料の支払いをまとめる
  2. 保険料の支払い期間を短くする
  3. 保障をつけすぎない

の3つです。

①保険料は月払いの他に、半年払い、年払い、一時払い、全期前納期払いといった払い方があります。満期で受け取る保険金の総額に変わりがなくても、払う期間が小刻みなほど支払い総額は高くなり、まとめて払う期間が長くなるほど支払い総額は少なくなります。

例えばクレジット払いにおいて、一括払いと12回払い、36回払いでは支払い金額に差が出ますが、手に入る商品は同じ、という仕組みと類似しています。

②また、学資保険を払い終わる時期を早める、つまり子どもが低年齢のうちに払い終るようにすると、一回に支払う額は多くなりますが、支払い総額は安くなることがあります。

③保障がたくさんついている商品は、それだけ保険会社のリスクが上がりますので、返戻率も下がります。貯蓄を重視するなら保障があれこれついていない商品を選びましょう。

まとめ

親でしたら誰しも子どもの行きたい学校へ行かせて、存分に学ばせてやりたいと考えるもの。
学資保険はそんな両親の強い味方です。

無理なく満期を迎えることができるよう、加入する際にはFPに相談するなどして、ご家庭に合った商品を選んでくださいね。