2歳くらいになると、子どもはだんだんとハサミを使いたがるようになります。最初は正しく持てないし、紙を持つ指とハサミが近すぎるし、なぜか自分に刃の方を向けたりするし……で、ママやパパはハラハラしどおし。

しかし、「危ないから!」と取り上げてはいけません。

ハサミを使って紙を切る遊びは、指先を器用にすると同時に脳の発達をも促してくれるのです。小さな子どもでも楽しく遊べる、切り絵のアイデアをご紹介します。

なぜハサミを使うといいの?

ハサミに限らず、手先を使う作業は脳の発達、活性化につながると言われています。

一時期大きな話題になり、現在では脳トレの一つとして定着した「大人の塗り絵」は、構図を把握すること、どのような色を使うか全体のバランスを考えて瞬時に判断すること、実際に手指を動かして色を塗っていくこと、といった点が脳を活性化させるそう。

ハサミで切るという作業も、考えながら手を動かすという点においては塗り絵と同様です。

また、ハサミで切るという行為は、ハサミを持っている側の手だけで作業しているのではありません。紙を持つ反対側の手のサポートがないと、うまく切ることができませんよね。無意識にではありますが、紙を支えている方の手が紙を回したり、動かないように抑えたりしています。

このような、うまくいくように工夫をしつつ、両手を使って作業を進めるという行為が、脳の発達や活性化につながっていると考えられます。

まずは要らない紙をチョキチョキ

赤ちゃんは新聞紙や広告紙をビリビリやぶいて遊ぶのが好きですが、これは紙が破れる音や手に感じる感覚が快感だからと考えられます。

「やぶる」を卒業してだんだんと道具を使うことに慣れて来ると、次はハサミで「切り」たくなってきます。よく切れるハサミで紙や布を裁つと、気持ちいいですよね。子供も同じで、ハサミを使って紙をきれいに切ることができると、気持ちがいいのです。

最初は持ち方を教えてあげながら、危なくないように大人がそばについて、自由に切らせてあげましょう。思うがままに切り、ハサミを使うことに慣れてきたら、今度は線に沿って切ることができるようになってきます。

最初はママの手作り図案で

ハサミの持ち方に迷いがなく、きちんと立てて切ることができるようになってきたら、ずいぶんハサミが上達してきた証拠です。

次は線に沿って切ることにチャレンジしてみましょう。

市販のドリルやワークを使用してもよいですが、簡単な線ならママがすぐに描いてあげられますよね。古新聞やいらない広告紙、カレンダーの裏などに描けば経済的ですし、次々違う線が現れるので子供も飽きません。真っすぐな線、ジグザグの線、ナミナミの線……いろいろな線をその通り切れるようになってきたら、次は形に挑戦。

マルや三角、四角に始まり、ネコやパンダ、アンパンマンやミッキーなど、子供が好きな動物やキャラクターを描いてあげましょう。

下手だっていいんです!

ママが描いてくれて、一緒に遊んでくれたら子供は嬉しいのです。ママがお絵かきをしていると、ハサミよりもお絵かき遊びがしたくなるかもしれません。そうしたら、今度は子供が描いた絵をママが切って遊んでも楽しいですね。

ちょっと難しい図案は無料ダウンロード

保育園や幼稚園の工作でハサミを使う機会が増えると、スキルがぐんっとアップして今までのただ切るだけのハサミ遊びでは物足りなくなるかもしれません。

そんなときにおすすめなのが、切り絵図案の無料ダウンロード。

例えば「キッズくらぶ」というサイトでは、紙を二つ折りにして作る切り紙(ちょうちょや飛行機など)、四つ折りにする切り紙(四つ葉のクローバーやハートや星を組み合わせた模様など)の図案がダウンロードできます。

他にもじゃばら折りや12つ折り(!)など、幼稚園児から小学生まで、レベルに合わせて楽しめる図案が豊富です。少し複雑で難しい図案を切れるようになったら、作品をオーナメントにして飾るのも素敵ですよね。ハロウィーンやクリスマスなど、季節のイベント別の図案をアップしているサイトもありますので、チェックしてみてください。遊びながらお部屋の飾りつけもできて、一石二鳥です!

広げた時の図を想像しながら切るのも◎

決まった図案を切るのに飽きたら、自分で考えながら切ってみましょう。最初は偶然出来上がった切り絵を楽しめばOK。
四つ折り、六つ折り、八つ折りと、たくさん折れば折るほど複雑な図が出来上がりますから、どんな切り絵になるか想像しながら切るのも楽しいですよ。

折った紙の、ここを切ると穴が開く、こっち側を切ったらへこみができる、など、切るうちにコツをつかんできます。すると、だんだん想像に近い切り絵を完成させることができてきます。切り落とした部分は貼り絵の材料にすると、無駄なく紙を使い切ることができますよ。

最後に

切り絵は、幼児から大人まで段階に合わせて長く楽しむことができる遊びです。最初はハサミのチョキチョキ遊びから、だんだん線を切ることを覚えていって、そうするうちに複雑な図案を切れるようになってきます。

作品集を作ってもいいですね。子供向けの図案だけでなく、大人が楽しめる図案も無料ダウンロードできますから、ママやパパもお子さんと一緒にぜひ切り絵を楽しんでくださいね。