授乳中のお母さんにしか分からない悩みもありますよね。

今回は溜まり乳・差し乳を中心に授乳中の悩みに迫ります

母乳のメリットって?

赤ちゃんにとっての栄養補給源であると同時に、赤ちゃんとお母さんを繋ぐコミュニケーションのひとつでもある授乳。おっぱいを一生懸命飲んでいる赤ちゃんを見て、幸せになるお母さんも多いのではないでしょうか。

母乳には赤ちゃんにとっても、お母さんにとってもメリットがたくさんです。

まず、赤ちゃんに必要な栄養素がいっぱいであること。しかも、お母さんが食べる物に気をつけていれば、赤ちゃんにとって安全な食事であることは間違いありません。消化器官が未発達な赤ちゃんにとって優しい食事と言えます。

また、母乳の中には免疫物質が含まれていることが分かっています。その為、病気にかかりにくく、強い身体に成長するでしょう。さらにおっぱいを吸うことで赤ちゃんは歯並びが良くなると言われています。

お母さんにとっては授乳することで、産後の母体を回復する後押しをしてくれます。授乳によってオキシトシンというホルモンが分泌され、産後の子宮を元の状態に戻すと言われています。

また、母乳を与えることは想像以上にカロリーを消化します。その為、産後のダイエットとしても健康的でとても良い方法と言えるでしょう。そして、何より母乳は自分自身が生産する為、経済的でもあります。

また、お母さんと赤ちゃん二人にとっては肌が触れ合うことで、コミュニケーションが取れ、より深い信頼が芽生えます。赤ちゃんはお母さんの幸せそうな表情から、自分も笑うことを覚えます。

母乳の悩み

しかし、母乳に対する不安や悩みを抱えたお母さんもたくさんいます。例えば、おっぱいの量が出ない、赤ちゃんがおっぱいを飲んでくれない、乳腺が痛いなど・・・。悩みは人それぞれで、中には深刻に不安に思っている方もいらっしゃるでしょう。その中で、今回は「溜まり乳」と「差し乳」の二つに注目したいと思います。

差し乳と溜まり乳とは

「差し乳」と「溜まり乳」は医学用語ではありません

あくまでおっぱいのタイプの話。「差し乳」は普段あまりおっぱいが張ることがなく、授乳時などに一気に張り、母乳が出てくるタイプです。差し乳は搾乳がしにくいと言われています。「溜まり乳」とはおっぱいが張っている状態が長く、量も多く出ます。搾乳もしやすいタイプのことを呼びます。ふたつのタイプにはそれぞれ長所・短所があります。

差し乳

差し乳は、普段あまり乳房が張ることがなく、赤ちゃんに授乳を始める時に張り、お乳が出るタイプのおっぱいです。その為、赤ちゃんはいつでも作りたてのおっぱいを飲むことが出来ます。

ただ、搾乳してお乳を保存しておくことにはあまり向いていないかもしれません。一見するとおっぱいの量が少なく、あまり良くない印象を受けるかもしれませんが、一般的には溜まり乳より差し乳の方が楽であると言われています。

溜まり乳

溜まり乳はおっぱいの量が多く、授乳をしていない時でも乳房が張っているおっぱいのタイプです。その為、授乳パットが手放せなかったり、お風呂で温めることにより湯船がミルク風呂になってしまうぐらいお乳がよく出ます。

一見すると量が多く、搾乳にも便利な良いおっぱいのようですが、お母さん本人にとっては胸が張って痛かったり、乳腺が詰まってしまい乳腺炎になる可能性があります。

乳腺炎と対策

乳腺炎は母乳が乳腺に詰まってしまったり、細菌が入り込んでしまったりすることによって引き起こります。乳腺炎になるとおっぱいが熱を持ちしこりが出来たり、痛みを感じたり、頭痛や寒気、発熱をもよおすこともあります。そのままにしておくと抗生剤を処方されて授乳が出来なくなったり、最悪の場合、切開しないといけなくなる可能性もあります。

乳腺炎の対策として、最も良いのは赤ちゃんにおっぱいを飲んでもらうことです。乳腺炎のおっぱいが赤ちゃんに悪影響を与えるということはありませんので安心です。また、軽いしこりを感じたら、自分で搾乳しておくことも大切です。

おっぱいが張っていると感じたら、自分でおっぱいマッサージをするのも大切な予防法。しかし、自己流でやると逆に悪化させてしまうケースもあるようなので、産院や相談室で家でも出来るマッサージ法を教えてもらうのをお勧めします

溜まり乳からの乳腺炎はおっぱいを冷やすことも有効的。ただし、氷などで直接冷やしてはいけません。湿布や冷えピタなどを利用するとなお良いでしょう。葛根湯などの民間療法も効果があります。

溜まり乳の管理方法

溜まり乳の場合、乳腺炎にならない為にもお母さん自身が体調管理をすることがとても大切。第一に授乳の感覚を狭くし、1日の授乳回数を8回以上は確保することです。また、高カロリー・油物などはすぐにおっぱいに反映されてしまいます。食事管理をしっかりと行い、ヘルシーな食生活を送りましょう。あまりに張り過ぎている時は乳房を冷やすと良いでしょう。

おっぱいのタイプは変わる

実は差し乳、溜まり乳というのは個人差だけではありません。一人のお母さんが溜まり乳から差し乳に変化するということはよくあります。何故ならおっぱいの量は赤ちゃんの成長に合わせて変動するから。生後3ヶ月頃から溜まり乳が差し乳に変わったというケースが多いようです。その話を聞いて、溜まり乳で悩んでいた場合、希望に湧く。というお母さんもたくさんいらっしゃるようですね。