小さなお子さんの育児をしている人なら一度はフォローアップミルクを見たり、聞いたりしたことがあるかもしれません。

ベビー用品の棚や、ドラッグストアなんかでも、乳児用のミルクに混ざって陳列されています。特に離乳食が進んでくるとフォローアップミルクを使用することをすすめられることもあるでしょう。

ただ、フォローアップミルクの使用は絶対にしないといけないのか、いつからなのか、どんな時に飲ませたほうがいいのかなど、なかなかわからない点も多いですよね。

新生児から与える粉ミルクとの違い

簡単に言うと、

普通の粉ミルクは母乳の代わり、フォローアップは牛乳の代わりです。

フォローアップミルクにはどんな効果が?

離乳食が進むことで、約9カ月過ぎから三食ともに離乳食になっていくことがほとんどです。しかし、離乳食だけでは赤ちゃんが成長するにあたっての必要な栄養素が不足してしまうことがあるのです。特に9~10カ月くらいになると「鉄欠乏症貧血」という病気になるリスクが増加するようです。

鉄欠乏症貧血とは?

体の中でしっかりと血液が循環するためにはヘモグロビンが大事になってきます。ヘモグロビンは肺から取り入れた酸素を体のすべての細胞に運んでくれる役目をするのですが、ヘモグロビンを作る材料である鉄が欠乏、つまり足りないと貧血を起こしてしまうのです。

フォローアップミルクには離乳食で不足しがちな鉄分、たんぱく質、カルシウム、ビタミンなどの栄養素が豊富に含まれたミルクです。ですから食事のメインになるのではなく、という捉え方のほうがいいでしょう。

補助食品ですから、すべての赤ちゃんが飲まなければいけないということではありません。お母さんの中には栄養をしっかりと考えて離乳食を作る方もいらっしゃるので、もしも子供が離乳食で体に必要な栄養をすべて摂取できているのであれば、フォローアップミルクの必要はないのです。

しかし、母乳で育てているけど最近出が悪くなったとか、好き嫌いが激しくて離乳食をなかなか食べてくれないなどの状況では、フォローアップミルクでカバーすることができるのです。

普通の牛乳じゃダメなの?

子育てをしたことのある人なら、答えは明確ですよね。普通の牛乳は生後一年まであげてはいけません

牛乳は牛の赤ちゃんのための飲み物で、人の赤ちゃんの場合には、牛乳に含まれているたんぱく質が、まだ発達していない腸に負担をかけアレルギーの原因になる場合があります。

また、牛乳の中には鉄分が少なく、またカルシウムやリンが鉄の吸収を妨げてしまうため、牛乳を与え続けると鉄分を必要な量摂取することができず、鉄欠乏症貧血を引き起こしてしまうことがあるのです。

料理などに少量含ませる程度であれば、8カ月頃から使用することができるかもしれませんが、牛乳をそのまま飲ませるのは1歳を過ぎてからが勧められています。

また小さい子供に牛乳を与え始める前に、家族に牛乳アレルギーの人がいないか、育児用ミルクを飲んでアレルギー反応が出ていないかなどチェックしてみましょう。

牛乳アレルギーのある子もフォローアップミルクを使用できるの?

残念ながら、普通の粉ミルクと同様にフォローアップミルクにも牛乳成分が含まれているため、牛乳アレルギーの子供さんには与えることができません。特殊なアレルギー用ミルクを用いましょう。

いつからいつまでフォローアップミルクを使用するのか

目安として9と言われていますが、だからと言って9カ月になったら絶対に飲ませないといけないというわけではありません。

特に離乳食初期に用いると、栄養バランスが崩れることもあるため、離乳食の進み具合などから判断しましょう。いつからあげればいいのかわからないという場合には、かかりつけのお医者さんなどに相談してみるといいでしょう。

またいつまでということも目安が3歳となっていますが、3歳くらいまでには普通色になっている子がほとんどです。アレルギーがなければ、普通の牛乳も飲めるようになるため栄養の不足しやすい離乳食時期にフォローアップミルクを使用し、その後は少しずつ牛乳を与えてみることができるでしょう。

絶対にフォローアップミルクに変える必要があるか

メーカー側は「もちろんある」と言うかもしれませんが、一昔前にはフォローアップミルクなど存在していませんでした。

それでも多くの人は健康に育っています。大切なのは母乳がしっかり出て、お肉やレバー、野菜などをしっかり食べていて、鉄分やカルシウムを摂取できているかどうかによります。

しかも、鉄分保有量は母乳もフォローアップミルクもあまり差異がないといわれています。ですから、すべての人が必要とするわけではないのです。

臨機応変に対応する

子供のことを思うと、誰かに「いいよ」と勧められたものをとりあえず試してみたくなったり、周りのお母さん方が使ってるのに自分が使ってないと何か間違ってるんじゃないかなど不安になることは往々にしてあります。しかし子供の体質や離乳食の好き嫌い、またはお母さん自身の母乳の出方などはそれぞれなのです。

ですから、周りの意見に振り回されることなく子供の成長をしっかり観察して、そして栄養分たっぷりな離乳食を作って元気に育ってるかどうかで、臨機応変に判断していきましょう。フォローアップミルクを与えすぎてしまうと、栄養過剰になってしまうこともあるので、子供が好きだからと言って頻繁に与えすぎないようにも気を付けましょう。

最後に

個人的には、食事から栄養をしっかり取って欲しいので、補助的であってもフォローアップミルクの使用はおすすめしません。

各社フォローアップミルク特徴

といっても方針は人それぞれなので、フォローアップミルクのメーカー毎の特徴を簡単にまとめておきますね。

森永 チルミル

オリゴ糖が2種類、DHAやアラキドン酸も豊富に配合されている。

コスパ 3.0
甘味 2.5

和光堂 ぐんぐん

骨や歯を形成するリンの配合率は高い。

コスパ 4.5
甘味 5.0

雪印 たっち

ラクトフェリン・ラクトアドへリン・オリゴ糖の配合率が高い。

コスパ 5.0
甘味 4.5

グリコ アイクレオ

母乳成分ヌクレチオの配合率が一番高いからか、母乳に近い味と言われている。

コスパ 1.0
甘味 1.0

ビーンスターク つよいこ

カルシウム・鉄・DHAの配合率が高い。

コスパ 4.0
甘味 2.0

明治 ステップ

ミネラル成分の配合率が全体的に高く、赤ちゃんの発育に作用するβカロテンの配合率も高い。

コスパ 2.5
甘味 4.0