お腹に赤ちゃんが授かった幸せをかみしめる間もなく、突然くる辛いつわりに苦しむ妊婦さんは多いと言います。

妊娠につわりは付き物とは言いますが、吐き気と嘔吐が繰り返される毎日ではせっかくのハッピーな気持ちを満喫することができません。

一度きりの人生、何度も経験できない貴重なマタニティライフですから、できれば楽しく有意義に過ごしたいものですよね。

そこで今日は、つわりの起きる理由や仕組みを知ることで、辛い症状からうまく乗り切れる方法をいくつかご紹介いたします。

つわりが起きる理由

つわりが起きる原因は、医学が進んだ現在でも明確には分かっていませんが、いくつかの所説はあります。

①ホルモン量の変化

妊娠により黄体ホルモンの分泌が大きく増えるのに対し、身体が急激な変化に付いていけず、脳の嘔吐中枢が刺激されて起きる説

②身体の拒否反応

胎盤が未熟な間は、子宮にいる赤ちゃんを異物と勘違いしてしまい、アレルギー反応として起きる説

③HCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)との関係

妊娠3週目以降の尿中から検出されるHCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の分泌が嘔吐中枢を刺激している説

④妊娠に必要なアルカリ性状態にするため

つわりによって、妊婦の身体を酸性からアルカリ性に変えようとする際に起きる説

⑤心理的な要因

急激な身体の変化によるストレスで自律神経のバランスが崩れて起きる説

⑥宿便が溜まっている

妊娠の妨げとなる宿便などの毒素を排除する目的で起きる説

⑦運動不足

日頃の運動不足により筋肉がついていないため、妊娠による身体の変化に対応できずに起きる説

⑧天日塩不足

羊水を作るために欠かせない天日塩が不足しているため、つわりを起こして身体に知らせている説

つわりの主な症状

つわりの症状として代表的なものに、吐き気やむかつきが挙げられます。

個人差はありますが、朝に少し気分が悪いと感じるだけの人もいれば、一日中船酔いをしているような辛い症状が連日続く人もいます。

また、空腹になると吐き気をもよおす食べつわりの人もいれば、食べ物を見たり少し口に入れただけで嘔吐してしまう吐きつわりの人もいます。

重い場合は吐き気と嘔吐を繰り返し、食事を摂ることもできなくなるため、脱水症状になる危険性があります。

そして、多くの妊婦は自律神経の乱れから、匂いを感じる神経が敏感になることが分かっています。

そのため、今まで好きだった匂いが嫌いになったり、今まで気にも留めなかった匂いが苦手になったりと、それを嗅いだだけで吐き気をもよおす場合も多く見られます。

食に関しても、今まで好きだった料理が食べられなくなったり、逆に嫌いだったものが食べられるようになることもあり、中には一定の食事しか受け付けなくなるひどい偏食になる妊婦もいます。

さらには、頭痛や腰痛、肩こりと言った、ホルモンバランスの変化や貧血によっておきる症状もありますが、こちらは妊娠時の運動不足やお腹をかばおうとして起きる姿勢の悪さから起きる場合もあるようです。

その他にも、身体がどーんと重く感じる、眠くてたまらない、何をしても倦怠感がある、唾液が多くなる、ストレスで情緒不安定になるなど、つわりの症状は多岐に亘って存在しています。

つわりの対策としておすすめ10選

①食事回数を増やす

つわりの時は一度の食事でお腹いっぱいにはせずに、腹6分目程度にしておくことが大切です。
好きなものを何回かに分けて食べることで、吐き気を防止して消化をスムーズに促すことができます。

②消化しやすいものを食べる

バナナやクラッカーなど、簡単に消化できて匂いのキツくないものを常に用意しておきましょう。調理をせずにすぐに食べられるものを常備しておくと便利です。

③酸味のあるものを食べる

ヨーグルトやグレープフルーツなど、さっぱりしたものはお腹だけでなく嗅覚にも爽快感を与えてくれます。

④こまめに歯磨きをする

吐き気やむかつきの回避として、口の中に残っている食べ物の匂いを歯磨きやマウスウォッシュで消しましょう。

⑤起きてすぐ食べる

起床してすぐは血糖値が下がっているため、つわりがひどくなります。
枕元にクラッカーやビスケットを置いておくと良いでしょう。

⑥こまめに水分を摂る

つわりで食事が摂れなくても、水分はこまめに補給するようにしてください。喉越しの良いゼリーやスポーツドリンク、炭酸水などもおすすめです。

⑦気分が悪い時は水分は控える

つわりの症状がひどい時に無理やり水分を摂ると、余計に吐き気や嘔吐を引き起こすことがあります。気分が落ち着くまでは水分摂取を控えることも、つわりの回避術と言えそうです。

⑧葉酸を摂る

葉酸には、神経系に直接作用することで精神を安定させるリラックス効果が期待できます。

食事で葉酸を摂るのが難しい場合は、手軽なサプリメントを活用する方法もあります。

⑨シーバンドを付ける

つわりは船酔いに似た症状が起きるため、乗り物酔いの防止として売られているシーバンドを活用することもおすすめです。

シーバンドで手首の内関(ないかん)というツボを刺激することで効果が発揮しますので、副作用が心配な妊婦にも安心して使用することができます。

⑩体を冷やさない

冷えは万病の元と言いますが、妊娠中はホルモンバランスが崩れているため、特に大きなダメージを受けます。
冷えはつわりの悪化につながりますので、なるたけ身体を温めて、夏場などはクーラーの当たりすぎにも注意しましょう。