最近、プレママの間で「マタ旅」が流行っているそうです。これは、マタニティ旅行の略語であり、妊娠中のストレス発散や育児で忙しくなる前に、気分転換も兼ねて妊婦が旅をすると言うもの。

確かに、これから始まる出産や育児は女性にとって大仕事ですから、今の内に余暇を楽しみたい気持ちも頷けますよね。本当は、母子ともに安全を第一に考えるなら旅行は出産後に考え、妊娠中は差し控えて欲しいのですが、時代の流れでしょうね。年末年始の里帰りもあるので、取り上げてみたいと思います。

そこで今日は、妊娠中の旅行を安心かつ楽しく行くために、マタ旅に必要な知識と準備についていくつかご紹介いたします。

マタ旅はいつから?そしていつまで?

妊娠中はいくら体調が良いからと言って、いつでもどこへでもサッと旅に出かけられる訳ではありません。

そこで、旅行しても大丈夫な時期に行けるように、事前に計画を立てる必要があります。

一般的に、妊娠中の旅行に良いとされる時期は、つわりも収まり胎盤ができた後の安定期と呼ばれる16週から27週くらい、遅くても31週までと言われています。

妊娠初期は流産や早産の可能性があったり、臨月に入るとお腹が大きくなり移動が困難になるため、旅行時期としては不向きであると言えるでしょう。

また、安定期に入ったからと言って、全ての妊婦さんに対して旅行が解禁となる訳ではないため、判断には細心の注意が必要となります。

安定期とは、赤ちゃんの育っていく環境が整った時期と言うだけで、流産や早産の心配が無くなったこととは別問題であるため、妊娠中に旅行に行きたいなと思ったら、まずは担当の婦人科医に相談して、適切なアドバイスをもらいましょう。

その際、少しでも不安材料があった場合は、母体と赤ちゃんの状態を充分考慮した上で、旅行を取りやめる勇気や決断も時には必要です。

マタ旅の定義としては、「無理やり行かない」「長時間の移動はしない」「ハードなスケジュールは組まない」「イレギュラーなことが起きても対応できるように準備しておく」ことが、重要であると言えるのです。

マタ旅についての素朴な疑問

飛行機や電車を使って良いの?

体調が良く安定期に入った時期であれば、飛行機や電車での移動も特に問題はありません。

飛行機での移動では、気圧の変化を心配する妊婦さんもいますが、機内の気圧は一定に保たれており、胎児へ影響することはありません。

但し、飛行機は万が一のことが起きてもすぐに降りることはできませんし、機内の湿度は低いため脱水症状にもなりやすい環境となっています。

機内では、妊婦に多いとされるむくみや血栓症になる可能性もあるため、気流が安定したら機内を少し歩いたり、座りながらストレッチしたり足を動かして運動するなど、血流を良くすることを心がけましょう。

ちなみに、船旅に関しては、妊娠中は船酔いを悪化させることがあるため、あまりおすすめはできません。

国内航空会社の国内線対応:
ママおでかけサポート
ANAファミリーらくのりサービス

海外旅行は良いの?

海外旅行へ行く場合は、妊娠16週から24週くらいまでで、できるだけ短い渡航時間(5時間程度)で行ける場所を選ぶようにしましょう

但し、妊娠中はエコノミー症候群にかかるリスクが、一般の人と比べると6倍と言う高い数字が出ていますので、充分な注意が必要です

また、通常の海外旅行保険では、妊娠が起因とされる治療に関しては補償対象外となっていることも多く、何も知らずに外国の病院で治療を受けた後に莫大な治療費を請求されたケースも多々あります。

万が一何かあった時のために、妊娠出産に関する治療も対象となる海外旅行保険に加入しておくことをおすすめします。

国内航空会社の国際線対応:
JAL:https://www.jal.co.jp/health/before/health/people.html
ANA:ANAファミリーらくのりサービス

ホテルや旅館のマッサージはしていいの?

せっかく心と身体を休めに来たのだからと、エステを利用したい妊婦さんも多いと思います。

基本的に、プロのマッサージ師やエステシャンがいる場合は問題なく利用できますが、自分が妊娠中であることをしっかりと伝えた上で施術を受けましょう。

妊娠中には避けた方が良いアロマオイルなどもあるため、自身で前もって知識を入れておくと安心ですね。

旅館の温泉は入って良いの?

妊娠中だからと言って禁止されている泉質は特にありませんので、問題無く入ることができます。

ただし、妊婦の鼻や肌は敏感になっているため、硫黄成分の含まれている温泉の硫黄の匂いや刺激で気分が悪くなったり肌荒れになることがあります。

できれば妊娠中は、単純泉と呼ばれるシンプルな泉質の温泉がある旅館を選ぶことをおすすめします。

また、妊娠中のお腹の温めすぎは良くないので、熱い温度の温泉やサウナに長く入ることは控えましょう。

※関連記事:妊婦が温泉を利用する際の注意すべきポイント

マタ旅に持参すべきもの

必ず持参したいもの

旅先だけでなく、通常の外出にも常に持参すべきものとして、保険証と母子手帳が挙げられます。

また、産婦人科の検査結果をバッグに入れておくと、万が一の時に旅先の病院でスムーズに処置ができます。お腹が目立たない時期の旅行では、マタニティマークをバッグに付けておくと良いでしょう。

あると便利なもの

ブランケットや大判のタオルは、寒い時のひざ掛けとして、暑い時は汗ふきや日よけとしても使えます。

また、クッションや座布団があると、長時間のドライブでも楽な体勢でいられますし、マタニティパジャマや厚めの靴下があると湯ざめ防止にも役立ちます。

その他、お役立ちグッズ

飴やガムに梅干し、エチケット袋があると、乗り物に酔った時に迅速に対応できます。

妊娠中はトイレが近くなるため、ドライブでの渋滞に備えて、携帯用トイレや尿漏れパッド、生理用ナプキンがあると精神的にも安心できます。

また、ホテルや旅館では時間がゆっくり取れるため、美容のためのパックや妊娠線を防ぐためのマッサージクリームがあると、身体を労わりながら精神的にも有意義に過ごすことができます。

旅行先でのお医者さんの対応を考えても、なるべく妊娠中の旅行は差し控えてくださいね。