妊娠すると、どういった方法で出産するか悩んでしまうものですよね。日本の婦人科で一般的なのは、いわゆる「ヒッヒッフー」でおなじみのラマーズ法や、最近では痛みをやわらげるための無痛分娩があります。

鼻からスイカと言われるように、出産の痛みは、これまで経験したことのないような痛みを伴うものです。あまりの痛みに、大声を張り上げたり、気を失う人もいるほど、出産の痛みはつらいものです。

できれば痛い思いはしたくないと思い、無痛分娩を選択する方も増えていますが、赤ちゃんを産む苦しみを感じたいと思い、自然分娩を望む方も少なくありません。

分娩法にはさまざまありますが、帝王切開などでなく、なるべく自然な状態で産んであげたいと思うお母さんも多いようです。

よく耳にするのがラマーズ法とソフロロジーだと思いますが、このラマーズ法とソフロロジーの違いはどういったものなのでしょうか。

ラマーズ法とは?

ラマーズ法は別名精神予防性無痛分娩法ともいい、フランスの産科医であるラマーズが提唱した呼吸法になります。出産における呼吸法と、体をリラックスさせるための弛緩法を繰り返す練習をしておき、実際の陣痛が起きたときに痛みを緩和できるとされています。

お父さんが立ちあいをすることも多く、お母さんと同じ呼吸法を行って、お母さんが呼吸法を実践しやすいように励まします。

ラマーズ法の呼吸法とソフロロジーの違い

分娩をする際に、あまりにの痛さに息を止めてしまうお母さんも多いようです。呼吸を止めてしまうと、赤ちゃんに酸素が行き届かなくなってしまい、赤ちゃんは苦しくなってしまいます。

スムーズに赤ちゃんが出てこられなかったり、赤ちゃんが酸素不足になることもありますが、ラマーズ法で呼吸をすることで、赤ちゃんに酸素を送ることができます。呼吸法に集中することで、痛みが軽減されることもあるようです。

ただ、想像を絶する痛みのため、呼吸法を実践できないこともあるようです。事前に練習しておくと、効果があるようです。

ラマーズ法は陣痛の進行具合によって、若干、呼吸法が異なってきます。子宮口の開き具合を見ながら、呼吸を変えていきます。

陣痛間隔が8分から15分の陣痛初期は、子宮口の開きはまだ3センチ程度です。陣痛初期は3秒を目安にして、ゆっくり鼻から息を吸い、口から吐きます。まだ腹式呼吸ではなく、胸式呼吸となります。

陣痛間隔が3分から5分の陣痛中期になってくると、鼻から息を吸って、ヒッフーのリズムで息を吐きます。フーを長めに吐くことがポイントです。

陣痛も1分から2分間隔になると、いよいよ陣痛後期になります。ここにいたると、ヒッヒッフーのリズムで呼吸をするようになります。鼻から息を吸って、ヒッヒッと短く口から吐いた後、長めにフーと息を吐きます。ここまでくると、あともう一歩です。

最後に医師や助産師さんからGOサインが出たら、思いっきりいきんでください。目を開けたままいきまないと、顔に力が入ってしまうので、目は閉じてはいけません。

ソフロロジーとラマーズ法の違いをしっておこう

ソフロロジー式分娩はヨーロッパで主流となっている分娩方式で、フランスが発祥とされています。もともとソフロロジーは、スペインの精神神経科医のカイセド博士が、心の調和のための学問として創案したものになります。

これを1976年に出産に取り入れたのが、フランスのジャンヌ・クレフ博士です。日本へは1987年に上陸しました。日本では独自の研究や改良が重ねられ、現在では日本独自の出産法に進化しています。

ソフロロジー式分娩は、出産は育児の一つと考え、胎内にいるときから赤ちゃんを思うことで母性を育んでいき、出産そのものを前向きに受け止める出産法となります。そのため、陣痛すら、赤ちゃんと出会うための大事な育児の一つと考えます。

ソフロロジー式分娩は、気持ちをリラックスさせることで、陣痛の痛みをやわらげることが可能になります。初めての出産だと、特に痛みに対する恐怖心は強くなるものですが、気持ちをリラックスさせて痛みを受け入れたり、この後に赤ちゃんとの出会いが待っていると思うと、痛みはやわらいでくるものです。

ソフロロジー式分娩は、妊娠中から出産のイメージトレーニングを行い、出産に向けてリラックスした状態の体作りを行っていきます。

出産時は息を止めたり、いきむことをしないため、体がリラックスしやすく、体力も消耗しにくいと言われています。

いざ出産が始まると、気持ちをリラックスさせるため、あぐらになって、ゆっくり呼吸をして気持ちを落ち着かせます。これから生まれる赤ちゃんのことを考えて、気持ちをポジティブに保ちます。

陣痛が一番ひどくなる陣痛中期になると、ゆっくり息を吐いて、赤ちゃんも頑張っていると思い、意識を集中させましょう。

陣痛も後期になると、赤ちゃんの頭が見え隠れするようになってきます。赤ちゃんの頭が出ている状態を確認しながら、息を吐いていきみつづけましょう。赤ちゃんが出て着たら、息は浅く吐くようにします。

ソフロロジー式分娩の呼吸法は、あぐらで両手を下腹部にあて、鼻でゆっくり呼吸するだけです。その際に口を開けてはいけません。
実際に出産をするときは、あぐらで座った状態か、または椅子にもたれ、赤ちゃんが下りやすくします。