妊娠22週目には赤ちゃんの身体もかなり出来上がり、この週からは万が一早くお腹から出てきても生存の可能性がある時期となります。お母さんの体調はいかがでしょうか。

妊娠も後半になると、身体の負担が増えて体調不良がおこる妊婦さんも多くなります。

妊娠高血圧症候群にご注意を

昔は「妊娠中毒症」と呼ばれていた、妊娠高血圧症候群。

早い時期に発症してしまうと重い症状になりやすく、状況によってはわざと早期出産を選ばざるを得ない場合もありますので十分な注意が必要です。妊娠高血圧症候群の症状は主に2つ。高血圧と尿たんぱくです。

妊娠中毒症と呼ばれていた時には、むくみも大きな症状の一つとされていましたが、妊娠高血圧症候群ではむくみはあまり重大とは考えられていません。

むくみは多くの妊婦さんにおこりやすい症状であり、むくみだけでは直接赤ちゃんに悪影響はないと分かったからです。

ただし、他の病気の症状としてむくみが出る場合もありますので、一晩寝てもむくみが改善されない状況が続くようでしたら医師に相談してください。

妊娠高血圧症候群は、ただの高血圧と甘く考える事はできません。

子癇(けいれん)発作から母子ともに危険な状態になってしまう場合もありますし、妊娠高血圧症候群になってしまうと、子宮から胎盤が剥がれてしまう常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)を発症する可能性が上がります。

胎盤はお母さんから赤ちゃんに栄養を届けるための大切な機関ですから、剥がれてしまうと赤ちゃんに十分な酸素と栄養が届かず赤ちゃんに重大な障害がでてしまう危険があります。

妊娠高血圧症候群を予防するには食べ過ぎや塩分の摂りすぎは避け、十分な睡眠や休憩をとる事が大切になります。

食事に気をつけましょう

妊娠22週目は、赤ちゃんの骨や皮膚が成長する時期ですので、普段よりも多く十分にタンパク質を摂る必要があります。

とはいえ、お肉ばかりではいけません。

肉にはタンパク質と同時にリンがたくさん含まれているのですが、このリンはむくみの原因になります。妊娠中期から後期はむくみが強くなる時期ですので、お肉の食べ過ぎは避けたほうが良いでしょう。お肉は週3~4日とし、あとは豆類や魚でタンパク質を補う事をおすすめします。

また、塩分にも気をつけたいですね。

塩分は妊娠高血圧症候群の原因にもなりますし、むくみによる体重増加も引き起こしてしまいますので、1日10g以下を守りましょう。

出汁やお酢、香辛料を上手に使う事で塩分を減らす工夫ができますし、全体に味を染み込ませる調理法よりも表面に少し濃い味をつける調理法のほうが塩分は少なくても味をはっきり感じる事ができます。

体重管理の問題もありますが、妊娠中は何かを極端に抜く、何かだけを食べるといった事は赤ちゃんの成長にも良くありませんし、お母さんの身体への悪影響が大きくなりますので、

野菜、動物性タンパク質、植物性タンパク質、炭水化物のバランスの良い食事を心がけてください。

赤ちゃんの様子は?

この時期の赤ちゃんは、体長230~280mmほど、体重は400~500gほど。

骨や皮膚がぐんぐん成長し、22週から27週までの1カ月ちょっとでなんと2倍の大きさになります。

お耳の機能が発達して音がしっかり聞こえるようになりますので、外の音に反応してくれる場合も。

22週からは万が一早産となった場合にも生存の可能性がありますが、まだ赤ちゃんの身体は十分に成長してはいませんので、なるべくお腹の中で育つ方が良い時期です。

お母さんが無理をし過ぎると早産の危険性が高まりますので、疲れたりお腹が突っ張る、触り心地が固くなるようでしたら休憩をとってください。

椅子に座る姿勢は妊婦さんには負担がありますので、ソファなど背中をゆったり支えてくれる場所に座るか、できれば横になって休憩しましょう。

赤ちゃんに寝る時間と起きている時間のリズムができてくるのもこの時期です。

今までしょっちゅう胎動があったのに、なんだか静かになってしまって心配になるお母さんもいらっしゃるでしょう。お母さんがリラックスして休憩している時に赤ちゃんは寝ていて、お母さんが寝ていたり動いている時に赤ちゃんが起きているで胎動に気づかないという事もよくありますので、1日1回胎動を感じられれば問題ありません。

丸一日以上胎動が感じられなかったり、急に胎動が弱くなっていくような事があれば医師に相談してください。赤ちゃんは比較的夜型なので、お母さんが眠たいのにお腹をドシドシ蹴られて寝付けない。という場合もあるようです。

妊娠線ケアをお忘れなく

赤ちゃんがぐんと大きくなるのに合わせて、お母さんのお腹も急に大きくなる時期です。急な変化で皮膚に亀裂がはいってしまう妊娠線ができる時期でもあります。妊娠線は出来てしまうと完全に消す事はできませんので、皮膚を保湿して柔らかく伸びやすくし、妊娠線を予防しましょう。

保湿クリームやオイルでマッサージすると良いですよ。

お腹だけでなく、胸や太ももも忘れずに。

同時に、痛みのでやすい足の付け根やむくみやすいふくらはぎをマッサージするのもおすすめです。お腹が大きくなって塗りにくい場所も出てきますので、旦那様にも協力してもらいましょう。お腹の赤ちゃんとお母さん、お父さんの大切なコミュニケーションの時間になりますよ。