妊娠26週目、妊娠7カ月の第3週目です。この頃になると妊婦健診が2週に1回となるので、7カ月目の2回目の検診があるのもこのころですね。赤ちゃんは急ピッチで成長しているので、検診も楽しみです。体長は350~360mm、体重は750~1200g程。ではこの頃の赤ちゃんと妊婦さんの身体の様子についてお話します。

お母さんは妊娠糖尿病に注意が必要な時期

この時期の妊婦さんはやや糖尿傾向になります。赤ちゃんが急激に成長する時期に入っていて、成長を支えるための栄養源がたくさん必要になりますが、その栄養源というのがお母さんから胎盤を通じて供給される糖分なんです。この糖分を豊富に赤ちゃんにあげるため、お母さんの身体は糖分を欲するようになります。ある程度は良いのですが、過剰にならないようコントロールしておく必要があるのです。

血中の糖分が増えるこの時期、母体が必要以上の糖分を取り込まないようにするためお母さんは糖尿傾向になります。これが基準を超えないようにするため、この時期の妊婦健診では必ず尿検査を行います。その結果糖尿傾向が強すぎると妊娠糖尿病と診断され、食生活や栄養についての指導を受ける事になります。赤ちゃんが糖分を欲しがっているのでお母さんはケーキなどの甘いものが無性に食べたくなるかもしれませんが、妊娠糖尿病になると出産のリスクがとても高くなってしまいますので、くれぐれも暴飲暴食は避けてください。

妊娠糖尿病になってしまうと、赤ちゃんにも母体にも深刻なリスクが懸念されるようになります。赤ちゃんは巨大児になってしまったり低血糖症になったり、胎児仮死や子宮内胎児死亡といった最悪のケースも考えられます。母体にとっても早産や妊娠高血圧症行群などが起こりえます。

もし妊娠糖尿病と診断されてしまったら、食事療法の他にインスリン注射を自分で打たなくてはならない場合も有ります。毎日血糖値をはかり注射を打つというのは大変だし辛い治療でもありますが、お母さんの血糖値をコントロールする事が赤ちゃんの健康を守る事になるので、必要と診断された場合はお医者さんの指示を守って実行してください。

妊娠糖尿病にならないため、妊娠中の食事には注意が必要です。ケーキなどの甘いお菓子はもちろんフルーツの取りすぎにも注意。和食中心にしてひじきやほうれん草、小松菜などの鉄分が多い食材を多く摂るようにしましょう。

お母さんの身体の変化で、この時期に目立つのは、乳首の変化です。このころになると黒ずみ、大きくなり、かゆみや痛みが出る事があります。母乳を赤ちゃんにあげるための変化と分かってはいても気になるものですよね。見た目が大きく変化するので気に病んでしまう方も多いようです。ですが出産後の母乳育児の時期を終えれば黒ずみは解消されるので、気にしすぎてナーバスにならないようにしましょう。どうしても気になる・落ち込んでしまうという方はお医者さんに正直に気持ちを話して相談してみて下さいね。

赤ちゃんは脳が発達し、自分の身体を自由に動かす事ができるようになる

この時期の赤ちゃんは特に脳の発達が著しく、脳波は出生時とほぼ同じ状態になっています。自分の意志で身体を動かす事ができるようになるので、お母さんの胎内で身体を伸ばしたり縮めたり、手を握ったり開いたりしてまるで遊んでいるようです。羊水の中で激しく動き回っているのでへその緒が首に巻き付いているように見える事もありますが、動いているうち自然にほどけるので心配はいりません。

身体の各部分の成長も目覚ましく、視覚・聴覚・味覚が発達して外部からの刺激に反応するようになります。人間の五感が準備を進めているところなんですね。

赤ちゃんが男の子であれば、男子特有の成長がみられる時期でもあります。この時期は男性ホルモンのテストステロンを作る睾丸が発達し、お腹の中にあった精巣が陰嚢へ降りてきます。見た目にも男の子らしくなってくるという事ですね。

◎妊娠7カ月、そろそろ出産に向けての準備と心がまえを
妊婦健診が2週に1回となり、赤ちゃんが1カ月で500gほど大きくなっていくため、どんどんお腹が大きくなります。生活も見た目にもいよいよ妊婦さんらしくなってきたと言えるかもしれません。お母さんの身体にも目立った変化が次々と現れてくるのでその変化に戸惑ったり見た目の変化に落ち込んでしまったり、体重増加が急すぎて調整がうまくいかなかったりと何かと悩む時期でもあるかと思います。出産が近づいてきて、少し出産に対する恐怖心のようなものを感じる方もいるでしょう。

実際出産は常に安全な場合ばかりではありません。ですがむやみに怖がる事も有りません。多くの女性が赤ちゃんを産んで育てていますし、プロのお医者様や看護師がついていてくれます。身体の変化もすべては健康な赤ちゃんを守り、産み、育てていくためのものです。気にしすぎず、辛い時にはご主人やお母さまに話を聞いてもらうなどしてため込まないようにしてください。

赤ちゃんにとっては生命維持のための準備がほぼ整ってきたところなので、万が一早産してしまっても何とか育てていける段階に入りました。一安心ではありますが、無事に出産のときを迎えるまで、大切にお腹の中で育んであげてください。