妊娠29週目、この頃の赤ちゃんは脳が著しく発達します。お母さんはむくみがピークに達する頃で、妊婦健診でお医者さんに注意されてしまう方もいるでしょう。食生活のバランスをとる事が難しい時期です。出産まであと3カ月を切ったこの頃の赤ちゃんとお母さん、身体の中ではどんな事が起きているのでしょうか?

赤ちゃんはこの頃の事を覚えているのかも知れない。記憶や感情が芽生える時期

赤ちゃんの大脳が急激に発達し、脳の表面にでこぼこやしわができてきます。人間の脳の形になってきたという事ですね。同時に記憶や感情が発達し、この時期の事をかすかに記憶している人というのも存在するようです。断片的な記憶のようですが、産まれてから3歳くらいまでの記憶はないのが一般的ですから覚えているというのは驚異的ですよね。

この頃にはそれまで代替器官で作られていた赤血球が骨髄で作られるようになります。代替器官で作られていたというのも驚きですが、脳も脊髄も大人の人間と同じようにきちんと機能するようになっていく様子には本当に驚かされます。自然とこのような成長をたどるのですから、生命というのは不思議ですね。

体調は400~420mm、体重は1100~1300g、足の爪が完成します。身体の隅々まで成長が完了してくる時期ですね。

逆子だと診断された場合、この時期あたりまではまだ自然に解消する可能性があるのであまり心配はいりません。逆子だと胎動を感じる場所に違いがあって、通常胎動はお母さんのおへそより上で感じる事が多いのですが、逆子だとおへそより下で感じます。29週目の終わり頃になっても胎動をおへそより下で感じる場合はいよいよ逆子を解消するため逆子体操などをするよう指導を受ける事になるでしょう。29週目の終わり頃までは様子を見ましょう。

母親学級に通っているなら一度パートナーを誘ってみよう

お母さんはすでに何度か母親学級に参加している頃かと思いますが、できればお父さんになるパートナーにも一度は参加してもらうと良いと思います。お母さんは自分の身体の変化に日々驚かされて、母親になる実感が十分ある頃だと思いますが、一方のお父さんは、まだ何も変化なし。生まれた赤ちゃんを見れば少し気持ちに変化があるでしょうし、お風呂に入れたりすることで、赤ちゃんをいとおしいと思う気持ちはだんだん大きくなるものなのですが、何しろこの段階では全く実感がないのが普通です。

お母さんである女性から見れば、自分は体調変化に悩まされて色々不便だったり辛かったりしているのに、何も変化のない男性にイライラしたり不公平に感じたりしてしまうものですが、ここは怒らず妊娠・出産について知る機会を増やしてあげるのが良いでしょう。パートナーから言われるだけでなく、母親学級(両親学級)で多くの人の話を聞いたり、講師の説明を聞いたりする事で、男性にも父親としての自覚が少し芽生えてくるはずです。

ともすれば「私はこんなに大変なのにちっとも分かってくれない!」と不機嫌になってしまいますが、それはストレスになるばかり。共通の体験を通して、二人の赤ちゃんなんだとお父さんにも少しずつ自覚してもらうように促しましょう。

この頃の母体の様子としてはとにかくむくみが辛い時期です。普段はいている靴がキツく感じたり、足先にしびれがあたり、身体が火照ったりという事があったら要注意。むくみを放っておくと妊娠高血圧症行群(妊娠中毒症)に発展しかねません。むくみが出ているなと感じたら、塩分を控えめにしてカリウムの多い食べ物を摂るようにしたいものです。
カリウムは塩分を体外に排出してくれる働きがあり、カリウムを多く含む食品はジャガイモ、バナナ、トマト、ホウレンソウ、大豆など。カリウムは熱に弱く調理をすると減ってしまうので、生で手軽に食べられるバナナがオススメです。相変わらず甘いものが食べたい欲求もあると思うので、バナナを常備しておやつに食べると良いでしょう。

赤ちゃんの体重増加に伴い、お母さんの体重もぐっと増えてくる時期ですが、体重の増えすぎはよく有りません。この時期、妊婦さんに必要な一日のカロリーは2200~2400kcal。平常時よりもだいぶ多いですし妊娠中はホルモンの関係で太りやすいですからある程度の体重増加は当然ですが、週で300g、妊娠後期を通じて3kg程度の増加にとどめるよう調整が必要です。食事の量は若干増えてもバランスを良く、暴飲暴食はもってのほかですよ。

働いているお母さんはそろそろ産休に入るための引き継ぎを

産休を予定日の6週間前からと決め、ギリギリまで働く女性が増えてきました。女性もキャリアをもって働く時代ですから、なるべく仕事をしたいと思うのは当然です。この場合産休はもう少し先になりますが、思わぬ体調変化で早めに産休に入らざるを得なくなったという話はよく有ります。出産後その会社に戻るなら迷惑はかけたくありませんよね。自分が休む間、仕事を誰が引き継いでくれるのか勤務先と相談し、引き継ぎを始めた方がよい時期です。

産休に入るときには勤務先への挨拶も忘れずに。みんなの協力があるからこそ産休をとって復帰できるのです。制度として認められている事ではありますが、感謝の気持ちも大切です。お互いに気持ちよくいられるように、勤務先への配慮も忘れないように考えておきましょう。