妊娠30週を迎える赤ちゃんとお母さん。妊娠後期の身体の中では、どんな変化が起きているのでしょうか?

赤ちゃんと子宮が大きくなります

妊娠後期を迎えると、お腹がだいぶ大きくなってきます。

お腹のなかでは成長した赤ちゃんのために子宮が肋骨のほうにどんどん大きくなり、下大静脈という太い血管が圧迫されて、血のめぐりが悪くなります。

妊娠中は血液も不足しがちで薄まるので、この2つの原因からむくみやすくなるお母さんが多くなります。

夕方にむくみが出て、朝には治まる程度でしたら問題ありませんが、常にむくんでいるような状態でしたら医師に相談してください。

腰が痛くなる腰痛だけでなく、お尻や足の付け根、つま先などが痛くなる坐骨神経痛が出る方も。妊娠中は鎮痛剤を使う事は難しいので、ストレッチやマッサージで症状を軽減する事になります。

長時間同じ姿勢をとったり歩き過ぎるなどすると痛みが出やすくなりますので、適度に身体を動かして痛みが悪化しないよう気を付けてください。

また、皮膚のトラブルも起こりやすくなってきます。

急激に大きくなるお腹や胸、太ももなどが乾燥して妊娠線ができやすくなります。妊娠線は一度できてしまうと消す事が難しいので、お風呂上りには5分以内に保湿クリームを塗りマッサージを。日中もこまめに保湿すると良いでしょう。

妊娠により汗をかきやすくなり、かつお腹も胸も大きくなり清潔を保ちにくくなりますので、あせもやかゆみに悩む方もでてきます。通気性と吸湿性と発散性の良い肌着を着てこまめに汗を拭くようにしましょう。

綿の肌着は吸湿性は良いのですが発散性が低く、汗を吸うと濡れたままになってしまいがちですので、肌トラブルのある時にはこまめに着替えるようにしましょう。麻やウールは、吸湿性発散性共に良いため、こまめに着替えにくい場合に向いています。

デオドラントケア用品も上手に使うと良いですよ。

でっぱったお腹で足元が見えにくくなりますので、ちょっとした段差につまずきやすくなります。いつもよりも慎重に、手すりがあればしっかりと持って上り下りしてください。

太りやすくなる人も

つわりが終わり、なんだかご飯が美味しい!という方も多いのでは?

きちんと食事をとる事は大切ですが、食べ過ぎには注意が必要な時期です。体重増加で注意を受けた場合も極端なダイエットはせず、炭水化物、野菜、タンパク質のバランスの良い食事を心がけてください。

妊娠中の糖質オフダイエットは体に大きな負担がかかりますのでおすすめできません。野菜や海藻をたっぷり、脂身の少ないお肉、押し麦や雑穀の入ったご飯を軽めに一膳。というような食事が理想です。食べていないのになぜか太る!という方は、塩分を摂りすぎていないかチェックしてください。

妊娠後期はむくみやすい時期のため、塩分を摂りすぎるとむくんで体重が増加します。塩分控えめを心がけましょう。

様々な不調がおこる場合も

このころになると、動悸や息切れ、極端に疲れやすくなる、お腹が張りやすくなる、尿漏れしやすくなるといった不調も出やすくなります。

不調を感じたら、無理はせず安静にしてください。

極端に疲れやすくなる場合は鉄欠乏性貧血の可能性があり、鉄剤の服用で改善する場合がありますので検診時に医師に相談を。
その他の不調も、何度も繰り返す場合には医師に相談してください。

赤ちゃんの様子は?

妊娠30週の赤ちゃんは、骨格や肺、聴覚などが出来上がる時期です。生まれたあとに備えて、呼吸の練習もはじめます。

胎動も多くなり、元気な赤ちゃんだと「お腹をけられて痛い!」「お腹をトントンすると、返事のように胎動がある」「寝ている時と起きている時がわかる」という場合も。

胎動は、妊娠30週以降は少しずつ減ります。これは、赤ちゃんが大きくなり動くスペースが減ってくる為と、生まれる準備として頭を下向きに骨盤に固定される位置になるため。

もうすぐ出産ですが、妊娠30週は早産になりやすく、この時期の早産は、赤ちゃんがまだ体の成長が十分でないため、生まれてもうまく呼吸ができなかったり、低体重といった障害が残ってしまいやすくなります。

検診はしっかりと受け、お腹が張るようでしたら動き過ぎないよう、身体を冷やさないよう十分に注意してください。

出産準備は万全ですか?

まだまだ時間はあると思いがちですが、お腹が大きくなりどんどん動きづらくなりますし、切迫早産で即入院といった危険もありますので、この時期までには出産準備を終わらせておきましょう。

入院用の品物をカバンに入れ、自分で持っていけずご親族に取りに来てもらう可能性も考えて玄関などのわかりやすい場所に置きましょう。

病院によっては事前に入院用品を預かってくれる所もありますし、入院用品の一部を病院で用意してくれる場合もありますので、確認して準備してください。

忘れがちなのが、退院時の服と化粧品。

退院記念に写真を撮る事も多いので、お母さんと赤ちゃん用の服とお母さんの化粧品を用意しておくと良いですよ。陣痛がきた時の移動手段も相談しておきましょう。自分で車を運転する事はできませんので、ご家族がすぐに駆けつけられないような場合にはタクシー会社の連絡先を控えておきます。

タクシー会社によっては、事前に登録しておくと陣痛時に説明しなくとも手助けしてかかりつけの病院へ送り届けてくれるといったサービスもありますので、確認してみてください。

もう少しで赤ちゃんに会える、妊娠30週。大変な時期でもありますが、しっかりと準備を終わらせてゆったりと出産を待ちましょう。